人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

オバマとポールソンが教えてくれたこと

これは江沢民にもあてはまるのですが、愛国心とか国民意識と言うのは、「愛郷心」ならぬ「郷土愛」と「同朋意識」がないと成り立たないのではないでしょうか。

幼少時代をハワイとインドネシアで過ごし、しかもイスラム教的雰囲気の強い環境で育ったオバマ次期大統領が、キリスト教しかもプロテスタント社会の米国に、本当の「愛国心」が持てるのか、国益よりゴールドマン・サックスの利害を優先し、次期大統領が決まればお役御免とばかりに職務を放棄する財務長官(G20閣僚級会議をすっぽかし。今頃は多分上海)に、米国に対する忠誠心があるのでしょうか。

江沢民に至っては言わずもがなです。


「郷土愛」があればそこに住む人に対して情が移り、意思疎通が出来ます。

それを少しずつ拡大し、自らが樹立したと実感できる国家権力の及ぶ範囲と一致している稀な例が、他ならぬ日本ではないでしょうか。

何故、中国人留学生が日本経由でカナダ等に定住したがるのか、「郷土愛」すらないのではないからでしょう。

「郷土愛」のない人間に「愛国心教育」を施しても、何の意味もないです。


仮に中国に「郷土愛」らしきものを持っている集団があるとすれば、それは旧宗族集団です。

霊廟を持つということは、集団の「聖地」を持っていることになります。

聖地=心の故郷があれば、当然大地に愛着が湧きます。


そう考えれば、中国を公害と毒物まみれにした江沢民氏は極悪人かも知れませんが、一面不幸な人物とも言えます。

「江沢民さん、貴方に心の故郷はありますか。一度連れてって下さい。」

(続く)

by 4kokintou | 2008-11-10 20:45
<< 妬み、嫉み、疎外感 ~オバマの原点~ やはりオバマは信用できない >>