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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

力の誇示

中国海軍が創設60周年とのことで、派手な行事が催されたそうですが、所謂「職業保守」が甲高い声でそれに対する「警告」を発しようがどうしようが、「中国内の海軍力バランス」を考えれば、慶賀の至りと思われます。


そもそも、これまでの中国海軍の根城と言えば、上海とその周辺沿岸、要は江沢民一派の息のかかった部隊しか存在せず、これまで日本の領海を侵犯したり、天然ガスを掘削して吸い上げたりする悪戯をしていたのは、「江沢民艦隊」所属の艦船です。

ところで今回、式典が挙行されたのは山東省の良港青島、しかも胡錦濤国家主席直々の閲兵とあらば、これはもう、「胡錦濤艦隊創設宣言」以外の何物でもありません。

従って今後、当然考えられるのは海軍内の「粛軍」で、具体的に言えば江沢民系古参幹部を排斥し、胡錦濤系新進幹部を抜擢することは、火を見るよりも明らかです。

時間が経つに連れて上海の方がどんどん不利になってくる、そうなるように細工した胡国家主席とその同志達の頭脳は、文句無く卓越しています。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-04/24/content_192670.htm
中国初の国際観艦式、胡錦涛主席が観閲

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-04/23/content_192535.htm
海上・海中・空中から--中国海軍の観艦式


では、この記事はどう理解すべきでしょうか。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zz/txt/2009-03/26/content_187900.htm
中国は空母を建造するか否か決断すべき時期に来ている


ご存知の通り、空母ほど自衛力のない軍船はなく、単独航行と言うのは有り得ません、沈めて下さいと言っている様なものです。

ですから、最低数隻の駆逐艦と最低一隻の旗艦巡洋艦(勿論イージス艦)が必要ですが、観艦式の記事をみる限り、それを満たしているとは考えられませんし、そもそも当該建造空母は「上海艦隊」所属なのか、「北京艦隊」が保有するのか、空母完工時に胡錦濤政権側が海軍を完璧に掌握しているのか、江沢民一派が根城を死守しているのかで、話は全く変わってきます。

その空母自体の性能や航空機艦載能力、航空機の離発着訓練、艦隊としての一糸乱れぬ統一行動訓練に至っては空母稼動後の話で、換言すればそれまでの中国海軍は軍事的脅威でないと断定できます。


話変わって、

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-04/24/content_192676.htm
麻生首相の訪中が決定 29日から2日間


中国首脳各位様

ご多忙の所、相済みませんが、貴重なお時間を割いて、お相手頂きたく。

中曽根が同行するようでしたら、そちらなら話が通りますので、ご理解の程を。

(続く)

by 4kokintou | 2009-04-25 14:20
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