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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

凋落する上海

上海の凋落、江沢民一派の没落は、どうやら既定路線となりつつあるようです。

http://j.people.com.cn/94476/6723316.html
上海の浦東新区と南匯区が合併 新区長が記者会見


浦東地区は上海の連中の権力の源泉とも言うべき場所で、中央が手出し出来ない、一種の治外法権を伴った「租借地」の様相を呈していました。

ですから合併して「異分子」を抱え込むことは好ましくなく、従って今回の行政区画の変更は、上海の連中にとってはマイナス材料と言えます。

いよいよ敵の本丸に向かいつつある、そんな印象を受けます。


北京(胡錦濤政権)が上海(江沢民一派)を追い詰めているのは、何も権力闘争に勝利したいからではなく、これまで温めてきた政策を気兼ねなく実行に移したいからで、それが中国国民、特に農民を含めた地方民の切なる願いだからです。

これらの記事は、そう言った観点から読む必要があると思われます。

http://j.people.com.cn/94475/6719737.html
中国、農民は60歳以降国家が養老金を付与


歴代王朝を含め、共産中国成立以降も一度として実行に移されたことの無かった「農民生活の安定」を、老後の生活保障と言う観点から推進すると言う内容で、本誌が何故、現政権の一連の政策を評して「胡錦濤革命」と呼ぶのか、ご理解頂けるかと思います。

http://j.people.com.cn/94476/6721761.html
第9回中日経済協力会議、内蒙古で開催 6日

http://j.people.com.cn/94473/6713651.html
中国青年代表団の500人、日本への交流訪問を開始


福田政権時に成立した「戦略的互恵関係=五分の杯」の主旨に沿って、「人材交流」と「日本の技術と資金移転」を推進、次の日本の政権がどの様な組み合わせになっても、この点で「縛り」を掛けています。


おそらく、国内政局だけでなく、北京の含めた総意になりつつあるのが、公明党=「そうか☆がっかり」勢力の排除、保守勢力の再結集かと思われます。

勿論、鳩山民主党の躍進は確実ですから、保守勢力の再結集は選挙後と言うことになりますが、鳩山「新政権」が一時的な突発的現象と考えれば、どうせ麻生氏よりも理解力に乏しいですから、「戦略的互恵関係」なんて分かりっこないです。

そして全国平定を成し遂げつつある北京にとっては、その方が好都合です、馬鹿ほど扱いやすいものはない、ある意味これほど厄介な代物は無いですが。

(続く)

by 4kokintou | 2009-08-12 07:24
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