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中国の歴史を一言で説明するとすれば、それは「族滅」ではないか、そう思えるほど「宗族丸ごと全滅」の事例に事欠きません。
そもそも春秋戦国時代(この時代に現代の宗族の概念が成立していたか、少し疑問が残るのですが)そのものが「宗族殲滅戦」の様相を呈していますし、秦の始皇帝の快挙「中国全土統一」は、裏を返せば「六国の支配層=宗族磨り潰し」でした。 他方、勃興する血縁集団もありましたし、外から新たな血が入ってきました。 中国の悲劇とは何か、「自前の」統治能力を無くしたことにあります。 より具体的に言えばナショナリズム「国民感情」成立前に統一国家が成立した点に全てが由来します。 秦の始皇帝まで遡らなくとも、「北宋以降」に限っても、中国人主導の政権であろうが異民族中心の国家であろうが、高い統治能力は持ち得ても統治する「人民」を一丸とすることには無関心でした。 「実質的権力は宗族階級が握る皇帝絶対主義」、これが、中国人が編み出した広大な領土を維持する秘策でした。 この自前で捻り出した統治手法が要を為さなくなった所に、近代以降の中国の悲劇があります。 その点で大馬鹿野郎なのは孫文です。 従来の統治手法が有害無益と言うならば、新たな手法を構築してからそれを実現すべく邁進すべきですが、孫文にはそれだけの力量も能力もありませんでした。 明治維新の際に、維新と言う名の革命成立後に如何なる政治体制を作り出すのか、その青写真が出来ていなかったとしたら、今の日本は無かった筈です。 皇帝を廃して帝政に終止符を打つ、それは勝手ですが、その後の構想が全く無い、外国の模倣ばかりです。 「自前の統治手法が使い物にならなくなって今に至る」、これを認めない限り中国の未来はありませんし、それは日本と言う苦い薬を呑むことを意味します。 (続く)
by 4kokintou
| 2009-09-29 22:40
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