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中国人は昔も今も書物を(自費)出版するのが好きで、江沢民ですら中国共産党による出版と言う形で「論文」や「自著」を出しています。
それこそ、「ブルジョア的発想」じゃないかと思わず言ってしまいそうになりますが、それはともかく、中嶋嶺雄(だったと思う)氏の説によれば、孔子と周恩来の共通点は「著書(自著)が無い」ことだそうです。 確かに「著者孔子」の書物は存在しませんし、少なくとも「非孔運動」が始まった時点で、周恩来には纏まった著作が無かったのでしょう。 ここで留意すべきは、中国人は「あてこすりの名人」であること。 まず「非孔運動」そのものに理由があって、孔子を「反体制(旧体制)の象徴」に仕立て上げることによって(現実にその点は否めないです)、旧宗族階級を糾弾しています。 ではそれが何故、周恩来への「あてこすり」になるのか、この手段は「身内(味方)を蹴落とす」ために使われる謀略です。 文化大革命は劉少奇・鄧小平政権打倒の側面を持っていたことは明らかです。 そしてこれらの「表面化した敵」に対してはあてこする必要はなく、必要なのは痛罵と暴力です。 あてこするのは「利害関係から手を結び」、「必ずしも思惑通りに動かない」、「すぐに叩き潰すことは不可能だし、利害関係から言っても利用価値があるけれど、煙たい味方」です。 仮に「毛沢東・林彪・周恩来」同盟が成立していた(相互の個人攻撃だけはご法度と言う内容)との宮崎説が正しいとすれば、あてこする意味も出てきます。 (続く)
by 4kokintou
| 2009-11-22 01:12
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