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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

小沢人民共和国

鳩山政権と言うか、今の民主党政権をみていて、何故今迄気付かなかったのか、我ながら呆れています。

結論から言えば「共産主義無き共産主義政権」、平たく言えばこの政権の本質は「党が政権(=国家)を指導する」、これさえ分かれば全部が理解出来ます。

中華人民共和国、そして中国共産党を例にとれば、「中国共産党が国家を指導する」のであるから、中国の要人の名刺には裏表両面があって、表は政府の役職、裏に共産党員としての肩書きが記載されていて、両面を見ないとその人物の重要度が判別出来ません。

今の日本は「民主党が国家(政権)を指導する」のだから、その中で「実質的に」最も偉いのは幹事長、だから小沢が一番偉く、その取り巻きが肩で風を切り、閣僚たちは指導される立場、つまり何の決定権もない、ですから統制が取れていないし、首相に求心力が皆無なのです。


旧ソ連と権力構造は酷似しています。

旧ソ連の国家元首は確か人民最高会議の議長、ですが本当の権力者はソビエト共産党の書記長や第一書記で、その人物が政治局を掌握していました。

小沢一郎は幹事長と言う名の「書記長兼政治局常務委員」、山岡とか輿石と言った腰巾着は「書記兼政治局常務委員」、鳩山は「首相兼政治局常務委員(末席)」、平野や岡田に至っては政治局常務委員かどうかも怪しいです。

つまり、小沢に代表される「名刺の裏側にしか印刷されていない」人物の鶴の一声で事態が一変します。

総理も官房長官も「党の指導を受ける立場」ならば、国民の象徴も「党に貢献する必要がある」、こういう理屈になります。

21世紀になって、何が悲しくてブレジネフ時代の権力構造を目の当たりにしなければならないのか、しかも中国現指導部が目指すものと正反対なのだから、やり切れません。

(続く)

by 4kokintou | 2009-12-14 21:46
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