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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

現代版変法自強運動

あくまでも強いて「胡錦濤革命」を歴史的事例と比較した場合、その類似性に着目するならば「変法自強運動」に落ち着くのではないかと言うのが現時点の仮説です。

但し、前者が明治維新の「革命的要素」を正確に把握したうえでの運動であるのに対し、後者は皇帝と一部側近による「密諜」に近く、しかも「北宋以降」の伝統に則って主権は「皇帝」にあるのではなく、宗族階級(地主・士大夫層)にあることを暴露した出来事でした。

北宋時代、神宗と王安石、つまり皇帝と宰相が完璧かつ綿密に練った新法の実施でさえ、その政策内容の如何にかかわらず宗族の逆鱗に触れれば画餅に帰した事実を踏まえれば、実権を持たぬ皇帝と側近の蠢動など、実権派(西太后とそれを担ぐ士大夫層)からすれば、蟷螂の斧に過ぎません。


明治維新の「革新性」の一端として、「体制内革命」であることが挙げられます。

江戸時代とは平安時代以来の国家統一を果たすと共に、それまでの「権門政治」(公家、武家、寺社特に大寺院)に決着を付けた時代でもありました。

つまり「武士の天下」です。

この点を追究するのも一興なのですが、ここでは明治維新が「武士が武士の天下を潰した」点に着目すべきかと思います。

そして「四民平等」、「富国強兵」、「殖産興業」に繋がっていきます。


明治維新は日本の独創的かつ画期的偉業ですが、その「種」は何処にあったか、それは当時の中国、つまり清(大清)にありました。

その芽を育てることが出来なかったのが中国、大輪の華を咲かせたのが日本です。

(続く)

習のお坊ちゃんは躾がなっていない様ですから、だいぶ甘やかされています。

と言うことは、物心両面で飴をくれる人物(集団)がいたと考えられます。

この人物、国際舞台に立てないほど礼節に欠いています。

by 4kokintou | 2010-04-08 23:31
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