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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

視野に入る「上海陥落」

http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_50119
中国、地方政府の簿外借り入れを調査

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-14421220100319
中国、主要国有企業の一部に不動産事業からの撤退命じる方針=新華社


最初の記事に出てくる中国銀行業監督管理委員会(銀監会)のトップは劉明康主席、以前は中国人民銀行の副行長(日本で言えば副総裁か)も歴任していました。

「劉さん」と言っても、劉少奇さんと同族なのかは不明です。

後の方の国有資産監督管理委員会(李栄融主任、どうやら中国では委員長を主任と称するみたいです)は、国務院直属機関で、しかも「中央魏業」がその傘下にずらりと顔を並べています。(下記参照)

http://www.allchinainfo.com/eco/zhongyangqiye.shtml

これだけのことを公言しているのですから、引き締めならぬ「締め上げ」或いは「縛り首」は近いなと思っていましたら、本日の上海株価指数は4.8%、150ポイントの下落を記録しました。

遂に本丸への突撃を敢行した模様です。


ここまで長い年月でした。

族父にあたる(と思われる)胡耀邦は、総書記こそ解任されたものの政治局常務委員の座は、鄧小平が死守してくれたお蔭で手放すことなく生涯を終えました。

胡耀邦氏の死は、その後の「民主化運動」の手回しの早さから察するに、後任の趙紫陽も屠ってしまおうと言う、(おそらく陳雲を領袖とする)闇勢力(裏社会)による暗殺とも考えられますが、いずれにせよ胡耀邦も趙紫陽ももぎ取られた鄧小平は、対立する勢力と取引し、それが「江沢民国家主席、胡錦濤国家副主席」と言う形で手打ちになったのだと思われます。

ですが中国人の「手打ち」ほど、当てにならないものは無く、陳雲という重石が取れた江沢民が暴走を始め、結果的に国土と人民を荒廃させました。

それにしても「胡錦濤革命」を胎動させるための必要条件がこれだけ過酷とは、天は中国に如何なる試練を与え続けるのでしょうか。

(続く)

by 4kokintou | 2010-04-19 23:10
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