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毛沢東のことを「無知で共産主義に対する理解が最も低い」などと評したら、それこそ中国の農民の方々に殴り殺されそうですが、殺されついでに(?)言えば、「孫文ほどな低脳な政治家はいない」です。
辛亥革命と明治維新を比較すれば一目瞭然ですが、日本の場合は主権者の交代(征夷大将軍→天皇)が円滑に出来ました。 これは次の候補(=天皇)を予め用意していたからです。 辛亥革命において、次の主権者が準備されていたか、或いはその手続きを定めていたかと言えば何にも無い、無計画も甚だしいです。 唐王朝が滅んだ時、各地が分裂しましたが、一つの権威が消滅した時、そこに現れてくるのは群雄割拠と言う名の、軍閥の跳梁跋扈です。 とすれば清朝滅亡後、次の権威を可及的速やかに樹立しないと国家は存亡の危機を迎えますし、それでなくとも政権交代時は何かと危ういのです。 「革命の父」だか「建国の父」だか知りませんが、孫文はそれらに該当しません。 「乱世の父」です。 孫文の政治音痴ぶりを遺憾なく発揮したのが国共合作、就中、個人の資格とは言え共産党員の国民党への入党を認めたことです。 内偵の入党を公認する様なもので、これでは機密情報は筒抜けですし、国民党は政党としての体を為しません。 共産党と国民党が対等の条件で手を組むのは有り得ますし、一方が他方の指揮下に入ることも可能です。(現に形式上とは言え、中国は複数政党制で、他党は共産党の指導下にあります) 孫文は国民党にとって最悪の選択をしたことになりますが、帝政を打倒した最大の功労者と言うことで、生半可ながら「権威」を持っていますから、馬鹿げた主張でも周囲は拒否する訳に参りません。(中国共産党が孫文を大切にする理由の本音はこれだと思います) ですから当時の国民党は穴だらけと評しても過言ではありませんが、それを何とか纏め上げた蒋介石の技量は誉めざるを得ません。 (続く)
by 4kokintou
| 2010-04-24 00:45
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