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中国共産党は放浪する先々で「革命税」なるものを取り立てたらしいですが、本来なら勝手に税を徴収したら、絶対に恨まれます。
にもかかわらず毛沢東には、年配の農民を中心に熱狂的な支持者が存在します。 この矛盾を如何に解釈すべきか、鍵は税率にあります。 その前に確認すべきは、宗族の定義と言うか、社会的立場です。 まず、「宗族=士大夫層=地主=読書人(知識階級)」と、等号で説明されるように、宗族階級はその本家を中心とする「不在地主」層です。 そして特に異民族王朝の場合、その民族の貴族層(上流階級)が宗族の扱いを受け、実質的に支配階級を形成します。 これが見事なまでに成功したのが清(=大清)で、明が滅びて清が入朝した際、60万人の満州族が明の旧領に乗り込んできましたが、彼らは八旗を中心とする云わば皇帝の私兵かつ親衛隊であり、その忠誠心は満州族皇帝に向けられていました。 同時に満州を後にしたそれら親衛隊は、残してきた満州の所領の領主=不在地主になりましたが、この不在地主の座が安泰である限り、満州族の親衛隊が疲弊することはありませんでした。 太平天国の乱においても、自身の身の上が危なくなった場合を除き、つまり首都北京が陥落するか、満州が荒らされたりしない限り、親衛隊の出る幕ではないのです。 しかも中国の場合、軍功を挙げたものほど後で足を引っ張られて失脚する例が多々ありますから、反乱に際して武人は本気で働きませんし、ですから反乱が長引くことが多くなります。 加えて南半分の騒乱ですから、当時から一体感のない中国において、北半分の連中には無関係です。(経済的には痛いですが) 民族同化、これが中国人最大の「武器」なのですが、一体化出来るのは宗族階級だけでした。 (続く)
by 4kokintou
| 2010-04-28 20:47
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