現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
お気に入りブログ
真説「春秋」
真説「論語」
真説「孔子」
現代の超克
記事ランキング
以前の記事
その他のジャンル

「官」対「民」 in 中国

本題に入る前に、松山氏の件は、小誌も以前複数の経路から情報を入手しましたが、裏付けと断言出来るものではなく、未確認情報の積み上げでしたので、保留とさせて頂きます。

ご指摘に感謝申し上げます。


さて、ここからの話は少し前の日経新聞からの云わばパクリなのですが、読者各位にご紹介する価値があると思い、下記に認めた次第です。


中国では今、余剰生産能力が問題となっていまして、中央政府はその削減に躍起になっていますが、目立った効果が上がっているとは言えない状況にあります。

「自由主義経済(資本主義)」と「計画経済(社会主義)」が絡み合っている中国では、ノルマも形式上は健在ですし、増産を歓迎する風潮が残っている感があります。(これには地方間の競争意識、言葉は悪いですが田舎っぺ根性丸出しの排他的思考が根底に横たわっていると考えられます)

ですから中央政府から設備能力100の工場建設の許可を貰ったら、現実には150の設備を作るし、これとは別にどさくさ紛れに別に非公認の150の能力を備えた工場を作ります。

とにかく「地方」が「中央」の、そして「民」が「官」の命令を聞かない、忠実ではない点が余剰設備問題の根本的課題なのですが、業を煮やした中央政府は送電中断の挙に出ました。

鉄鋼、アルミ、化学産業と言った電気を喰う業種が主な標的で、鉄鋼分野では多少効果も現われ始め、月産6,000万トン(年率換算7億トン強)から同5,000万トン(同6億トン)に粗鋼生産量が減少しています。

ただ一筋縄で行かないのが古今東西の中国で、曲がりなりにも律儀に送電するのは共産中国建国史上、今の胡錦濤政権が初めてと言っても過言ではなく、逆に言えば停電が当たり前の国、それが中国でした。

有言実行の胡錦濤政権に対する国民一般の支持は高いと思われますが、それとお上を信じることとは別の話で、確かに強制停電は一定の効果を上げているものの、「民」の方にも自家発電能力があります。

これはおそらく、現政権の強硬策を想定しての発電機設置ではなく、「電力が途絶しない方が異常」と言う中国人「独特(?)」の思考習慣から、備えておくのが当たり前になっているのだと思われます。

そのために高騰しているのが軽油価格で、軽油が無いと発電機を動かせないと言うことで、石油会社には軽油の注文が殺到、急遽輸入を増やしています。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、思わずやれやれと言いたくなる、阿呆らしくもありその思考回路が理解不可能でもある話でした。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2010-11-15 23:52
<< カリスマの激突 ~スターリン対... 仕掛ける胡錦濤 >>