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下記資料を参考に話を進めています。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/zatsu/sokai.html 租借地と租界 これを観る限り、租借地及び租界の接収(回収)には第一波と第二波があって、前者の主役は蒋介石で、北伐の真の目的の一つが租界と租借地の回収にあったことは明らかで、換言すればその両方を中国から根絶しない限り、国内外の世論が中国の再統一を認めなかったと思われます。 とすると蒋介石は北伐によって全列強を敵に回したことになりますが、とすれば蒋介石の最大の難関は大英帝国、大英帝国にとって蒋介石は誠に好ましからざる人物です。 次の主役は大(?)日本帝国で、日中戦争(日華事変)の過程で蒋介石を追い詰めながら、当初は主要都市を占領しても租界及び租借地を己の物とせず、太平洋戦争(対英宣戦布告)以降に汪兆銘政権を通じて、上海を含めたそれらを回収させています。 日本の敗戦により中国でも汪兆銘政権が瓦解して、その支配地域は蒋介石の隷下に入り、その時点で日本の租界、租借地も回収しましたが、日本の「占領下」にあった香港だけは、条約を楯に取り返すのですから大英帝国も相当に粘着質です。 それにしても中国に関しては、戦前と戦後で英国の立場が著しく弱体化しているのが理解出来ます。 そしてその原因の作ったのは蒋介石であり、旧日本帝国陸海軍なのです。 ですから大英帝国にとっては蒋介石と「ヒロヒト」は赦されざる敵なのです。 太平洋戦争の敗北は中国全土を一種の「権力の真空地帯」にしました。 大英帝国が打撃を蒙り、日本が退場し、スターリン率いるソ連はまだ積極的に共産主義を輸出するには国力を使い切った直後で不可能、余力を残している米国は、不思議なことに戦争中も朝鮮半島や満州帝国、そして中国本土に手を出さず、戦後も「主犯」の日本は占領下に置きましたがあくまで民政を敷いたのに対し、朝鮮半島南半分には軍政を敷き、中国には兵を進めませんでした。 こういった状況下で国民党と中国共産党は対峙したのです。 (続く)
by 4kokintou
| 2010-11-26 23:05
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