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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

正念場を迎える北京と上海

米国金融行政の第一人者と言うべきか、「ごーるどまん・さっくす」の優れた代弁者と言うべきか、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長が、中国現指導部の金融政策を暗に貶す発言をしました。

遅くともPOMOと呼ばれる量的緩和政策(FRBが米国債を買い切る公開市場操作、その規模月額推計750億ドル)を採用した段階で、聡明なバーナンキ氏には混迷を深める今の世界情勢は予想出来たと思われます。

ですから今年1月の胡錦濤国家主席の訪米の段階では、米国側は準備万端=恫喝の材料満載で協議に臨んでいたことになります。


今回の胡国家主席訪米は、その猪突な発表と言い、外務省報道官の公表時点で、地方幹部も含め自派を中心に要人が北京に集結していた事実と言い、不自然さが目立ちました。

察するに、米国から「ちょっと顔を出せや」と凄まれたので、それ以前からただならぬ気配は感じていたのでしょう、意思統一と方針の確認、具体的な対処法の打ち合わせをして、こちらも「準備万端」で敵陣に赴いたのだと思われます。


ただ流入する闇資金(=闇ドル)が年間300億ドルを超えているそうですが、実態は一桁多いらしく、「ごーるどまん・さっくす」から軍資金を受け取った上海の連中(江沢民一派)が、ザルみたいな中国の為替管理体制を使って資金を持ち込み、それを不動産、株式は勿論、日用食料品にまで投じていますから、当局が利上げや預金準備率引き上げを講じても効果がないのです。

おそらくGSも相当に辛い立場にあるとみられるのですが、「大国」と「超大国」ではやはり格が違います。

それにしても、バーナンキ氏は如何なる「新世界秩序」を頭に描いているのか、この「面の皮の厚い狂気の天才」を追跡することが寛容かつ必須です。

(続く)

by 4kokintou | 2011-02-19 17:47
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