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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

なんとか生きています、江沢民はいざ知らず

江沢民氏死亡説が世界を駆け巡っていますが、小誌としては上海で電力供給制限と言う名の「計画停電」が7月5日に実施されたとの報道に関心が向いていまして、その中にあった「黄渡区」とは如何なる場所なのか、中国語に関しては「没字碑」で訪中時間ゼロ秒の小誌には分かりかねますが、計画停電と言う胡錦濤国家主席の「魔の手」が遂に上海にも及んだことに感慨を覚えていました。

中国共産党結党90周年の行事にも欠席していますし、こりゃあ両雄の最終決戦も近いなと思っていた矢先の死亡説で、生きていても北京(胡国家主席派)の政治攻勢に抗うことは出来ないのではないかと思われます。

となると、次の鍵は「彭麗媛」と言うことになりそうです。

この才女、人民解放軍総政治部所属の少将で、先日の結党90周年式典では、胡国家主席が幹部の腐敗防止を訴えた後の、党幹部列席の祝賀会で美声を披露し、その後は国家主席と首相に挟まれて写真に収まったそうな。

女房も太いが亭主も傲岸で、日経新聞に掲載された共同の写真では、着席している主席と首相の後ろを、資料を手にした副主席殿が歩いている姿が写っています。

序列に厳しい中国共産党の名が泣くというものです。

それにしても序列首位と三位が先に着座して議論の準備をする後ろを、年齢も序列も下位の者が歩いて通り過ぎてよいものか、文化の違い以前の問題でしょう。

女房の少将の所属はお約束の「総政治部」ですが、頼るのは当然陸軍、その全てを女房と亭主で掌握している筈がなく、胡主席とその周囲が「太子党」と軍部を放置するとは考えられません。

2012年秋の「禅譲」に向けて神経質な政局が中国では続きそうです。

(続く)

by 4kokintou | 2011-07-07 01:54
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