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習近平国家副主席殿の周辺が俄かに怪しくなりつつあります。
中国は外交そのものが利権ですので、ロシアは誰々、アフリカは誰某と言う感じで「縄張り」が決まっていて、それを胡錦濤国家主席や温家宝首相とその同志が切り崩してきた訳ですが、ミャンマーはどうやら習近平殿の「担当」らしく、同国の大統領を呼びつけたのはこれが二度目です。 何だかんだと言っても北朝鮮が中国にとって東の緩衝地帯とすれば、ミャンマーは南の砦、そしてインド洋への出口です。 しかも「お友達」の少ない中国としては、艦船が一旦中国沿岸を離れた以上、東シナ海から南シナ海を経てインド洋に入って一息つくことが出来るのはミャンマーしかありません。 ですから南沙諸島や西沙諸島で中国海軍が暴れているのは、自己顕示欲もさることながら少しでも海路の安全を確保したいとの思惑があるのですが、これで東南アジア全域を敵に回してしまったのですから勘定が合わないものの、権力闘争の余力を内政と外交に充てるお国柄ですから、それも致し方ありません。 海軍の「寝返り、暴走」とミャンマーの「造反」には明らかに関連性があると思われ、ミャンマーに隣接する雲南省の前党書記を更迭して中央ではないけれど共産主義青年団(共青団)出身者を後任に充てた人事をみる限り、海軍、ミャンマー、雲南省の動向は一括りで考えるべきです。 要は、国家副主席殿が迂闊だから「担当」のミャンマーが寝返ってしまい、「宿敵」米国の国務長官がミャンマーを訪問すると言う、あるまじき失態を習近平さんは仕出かしてしまいましたから、責任問題に発展するのはやむを得ないと言うのが小誌見解です。 江沢民氏の息子も失職しそうですし、李克強筆頭副首相も以前は国家副主席殿が頻繁に訪れていた北朝鮮に「外交デビュー」しています。 来年秋まで一波乱あると言うのが小誌見解です。 (了)
by 4kokintou
| 2011-12-02 00:22
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