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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

更に回り道 ~また「食言」になるのかなぁ、団派~

中国共産党政治局常務委員にして政法委員会書記(つまりその委員会最高実力者)の周永康氏が、次回党大会の代表に選ばれたのは良いが、地盤(と思われる)河北省選出ではなく、新疆ウイグル自治区の代表の一人として大会に臨むことになります。

「新彊王」王楽泉(政治局員)の実質的失脚後、新疆ウイグル自治区での山東省出身者(その頭目が「新彊王」)の勢力が著しく削がれたと思われ、一方で根城の河北省選出なら実質的代議員「団長」ですが、新彊からの選出では「見知らぬ赤の他人が周りに一杯」、云わば護送される形で身柄を運ばれて行くことになります。

それでも悶着の末に選出して貰えたのですから幸せな方で、待ち受ける一連の粛清劇は「最終目標」に到達するまで決して止まりません。

政治局に限ってそれを示しますと次の様に示しうると考えられます。(敬称略)


薄煕来→(周永康、全面降伏で死罪から罪一等減免)→李長春(情状酌量なし)→習近平→陳元


おそらく胡錦濤国家「現」主席の後を襲う李克強体制下では、政治局常務委員会と政治局委員(会)、そして中央書記処、中央軍事委員会、中央規律検査委員会、果ては(ここから「中央」は省きます)弁公庁、組織部、宣伝部、対外連絡部、政法委員会、精神文明建設指導委員会と言った辺りまでは、共青団出身か国家発展改革委員会在籍経験者、これ以外にも例えば太子党(=革命宗族)でも、公平な人事評価一辺倒の(だから団派の後輩でも駄目な奴は左遷させて全中国人の腰を抜かしてしまう)胡国家主席のお眼鏡に適った人物で固められると思われます。(因みに李克強氏は法学部卒、久々の文系最高指導者登場です)


それにしても権力闘争と言うのは何でもありで、裏社会派(=成金宗族)が、飼っている「人権屋」や「民主化運動屋」を総動員して現政権に揺さぶりをかけた時に、久々にあのエズラ・ボーゲル(名前からして純正ユダヤ人)が身元保証人みたいな立場で登場、「日本は世界一」なんて言いながら、米中共有の「幇間兼暗殺者」だったのかと納得、ユダヤ人も華人も「真夜中は別の顔」では済まない、二重面相的多重人格者だと痛感させられます。

(続く)

by 4kokintou | 2012-05-21 16:57
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