現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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発表が雑

中国共産党は27日に政治局会議を開催、その席で党大会(正確には「党中央委員会第三全体会議(三中全会)」を11月に開催することを決定したそうです。

過去3回は10月開催でしたから、それよりも開会時期がずれ込んでいる点も気になりますが、国家元首の外遊然り、党大会の日程然り、政治局員が雁首揃えた会議で、何故直前にならなければ決まらないのか、いまだに腑に落ちないのは小誌だけでしょうか。

今回の中国共産党中央政治局会議の主宰者は勿論、習近平総書記、ただその内容をみると「団派の筋書き通り」の感が否めません。

それによると、習総書記が主宰したその会議では、

「腐敗の取締りと予防システムを構築し健全化する2013-2017年作業計画」
「地方政府の職能転換と機構改革に関する意見」
これらを審議及び採択、

「改革を深化する自信を持つべきで、また改革深化の正しい方向を堅持しなければならない」と明記、

「腐敗の取締りと予防システムの構築を推進することは、党の重要な政治任務と全社会の共通責任」
としたうえで(中略)、
「腐敗蔓延の勢いを断固として抑制することを重要な任務と目標とし、『虎』と『ハエ』をともに取り締まることを堅持し、共産党幹部の規律や法違反の案件を厳しく摘発すべき」と明言しています。

止めに上海自由貿易試験区(原文では上海自由貿易テストエリア)について、その設立を「改革開放の措置の一つ」と規定、「政府機能の転換、管理モデルのクリエイティブ、貿易と投資の利便化を図ることなどに重要な意義がある」との由です。


分かりやすいところから取り上げると、上海自由貿易試験区の「重要な意義」とは、持って回った言い方をしていますが、上海に団派の牙城を構築して反対派の利権を根絶やしにすること、見方を変えれば現地の反対勢力にそれを阻止するだけの政治力が残されていないことを物語っています。

腐敗防止(=汚職)で目を引くのが「虎とハエ」の件、今回は大物を撃つぞと宣言しているのに等しく、この時点では薄熙来氏もペトロ・チャイナ幹部も「過去の人」で新鮮味に欠けますし、「虎」は現職の政治委員以上、もしくは大物「長老」です。

現職を摘発すると、その後の人事が大揉めになりますから、ここは噂の周永康「長老」(前政治局常務委員)が本命、李長春「長老」が対抗馬ですが、大穴として小誌は廖陳雲こと陳雲(故人)の息子で前国家開発銀行董事長の陳元氏を挙げたいと思います。

「虎」退治は二か月で充分との目鼻がついたから、11月開催としたのでしょうが、それにしても非力です、総書記兼国家主席殿。


今月26日に北朝鮮の金正恩第一書記が「重大な結論を下した」と思ったら、夫人が在籍していたこともある劇団員を「ポルノ製作、販売」の罪で20日に公開処刑を実施、中には第一書記の所謂「元カノ」のいたそうですが、要は反対勢力の粛清以外の何物でもありません。

何に反対するかと言えば「安倍訪朝」、内心、出自の低い第一書記を見下している守旧派は、我こそは金正日ひいては金日成思想の正統な継承者と自負している筈で、しかも対日交渉には膨大な利権が絡むのは言うまでもなく、守旧派にとってはそれを三代目にさらわれるのは心外以外の何物でもありません。

安倍訪朝の前提条件は多々ありますが、何より北朝鮮の国論が一本化される必要があり、それを拒む者はたとえ妻子でも政治的には「抹殺」する必要があります。(夫人の動静が気になるところです)

日本にいるから血なまぐさいことに顔をしかめても何らお咎めを受けない、一歩外に出れば血なまぐさいことは当たり前、その時の反応次第で自分が次の犠牲者になりかねないのが国際政治です。

(続く)
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by 4kokintou | 2013-08-29 18:44
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