現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
お気に入りブログ
真説「春秋」
真説「論語」
真説「孔子」
現代の超克
記事ランキング
以前の記事
その他のジャンル

目指すは本丸

今年(2014年)の鉄道建設関連予算が4.5%減額されたと思ったら、鉄道建設大手国有企業の中国中鉄総裁が自殺(これを中国では「不慮の死」と表現するそうです)、江沢民「長老」のドル箱だった鉄道利権は解体されつつあります。

その江沢民「長老」に最も忠実だったと言われる周永康「長老」(政治局常務委員及び党中央政法委書記経験者)の周辺も騒がしくなりつつあり、同氏の子息が汚職容疑で拘束されただの、近く裁判にかけられためその息子は弁護士を探しているだのと言った話が飛び交っています。

ここで思い出されるのが令計劃統一戦線工作部(前弁公庁主任、中央委員、団派本流)のこと、弁公庁主任は秘書室長に相当しますから、党中央弁公庁主任と言えば相当な権力の持ち主ですが、令氏の息子が高速道路を暴走した挙句に事故死したことを咎められて、事実上左遷されたと噂されていますが、この話の真偽は兎も角、政敵の息子まで巻き込んで政争を繰り広げると言うのであれば、「やられたら、いつか絶対にらやり返す」を信条とする胡錦濤「長老」陣営のことですから、喧嘩を売った周永康「長老」は、何をおいても報復する必要のある人物だったと思われます。


北朝鮮では3月9日に最高人民代議員選挙が実施されますが、選挙と言ってもあってなきが如し、実質的に最高権力者の指名ですから、体の良い「粛清」です。

一説では既に100名以上が処刑されていると言われる今回の粛清劇、最終的に粛清の規模がどの程度にまで膨らむかは不明ですが処刑は3月8日まで、3月9日の選挙で立候補(=当選)出来なかった人物は罪一等減じられて命は奪われないものの、名誉剥奪のうえ収容所送りと言ったところが妥当と思われます。

そしてこれにて、北朝鮮側の受け入れ態勢はほぼ完了、後は日本側の出方次第です。


韓国では朴槿恵大統領陣営が司法と検察を駆使して官僚と財閥を追及、収賄罪に問われた原発運営会社「韓国水力原子力」の部長の裁判では、懲役8年の求刑に対し15年と4億円相当の罰金刑の判決が下りました。

財閥と官僚が癒着した「財官複合体」からすれば「その他有象無象の国民」は眼中になく、蚊帳の外の一般国民からすれば複合体の構成員は国家を私物化する国賊、困ったことにこの国の労働組合の実態は、その過激な言動とは裏腹に「複合体の用心棒」ですから話がややこしくなります。


党中央紀律検査委員会(書記は王岐山政治局常務委員)の発表によると、処分した党員の人数は2013年だけで18万人余り、前年比12%増で「汚職との闘いは新しい進展と成果を達成した」とのことです。

汚職撲滅を明言したばかりに「鬼の王岐山」の動きを牽制出来ない習近平総書記、臍を噛むとはこのことかとばかり後悔しているでしょうが、最終標的は御本人ですから、任期途中でも良いですから取引して勇退することをお勧めします。


その後の無責任で行き当たりばったりの行動には大いに筆誅を加えねばならないとしても、孫文が「革命の父」と呼ばれる理由はまだ理解出来ますが、毛沢東を「(共産中国)建国の父」と持ち上げたのは、中国国民にとって痛恨の選択でした。

中国共産党を主義主張や政治路線の観点から分析すると、必ず間違った解答を導くことになります。

階級闘争であれば、その階級の実態調査から始めるのが常道と思われますが、ロシアと比較すると分かり易いです。


(帝政)ロシア革命は、まず帝政(ロマノフ王朝)を打倒してブルジョア政権を樹立する第一段階と、そのブルジョア政権(ケレンスキー内閣)を倒して真のプロレタリア政権を打ち立てる第二段階に分かれますが、本来のマルクス主義と異なるのは、ブルジョアが成熟していないどころか帝政と癒着しているため、プロレタリアが第一段階のブルジョア革命を遂行達成するところにその特徴があります。

つまり最初の革命の段階では、政権はブルジョアとプロレタリアの「寄り合い所帯」、所詮は水と油ですし、第一次大戦の継続の可否と言う国家の運命を左右する問題で意見が分かれていましたから、戦争そっちのけで権力闘争で雌雄を決する必要がありました。

ですからロシア革命は常に「純度100%」、つまり革命前は「純度100%の帝政」、次は「ブルジョアとプロレタリアで併せて100%」、これは過渡期で「プロレタリア純度100%(これを「プロレタリア独裁」と呼びます)」に至ります。

ですからその後の反動を経て帝政関係者もブルジョアも壊滅、だから旧ソ連が崩壊した共和政ロシア革命の際も、君主制は選択したり得ず、健全なブルジョアも育たずに「新興財閥」と言う名の成金が、国家資産の払い戻しを梃子にのし上がってきました。

これに対し中国の革命は「不純物だらけ」なのです。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2014-01-12 12:13
<< 周恩来に対する中国人の本音 賜死 >>