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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

嗚呼、日本経済新聞中国総局

本題に入る前に、先日実施された北朝鮮の最高人民会議代議員選挙に、金正恩第一書記の父方の叔母で、粛清された張成沢氏の妻だった金慶喜女史が立候補しなかった(=選出されなかった)と一斉に報じられている件ですが、「犬より劣る」男を亭主に持っていた女性が最高人民会議の代議員に選ばれる訳がありません。

普通の感覚で言えば「蟄居」、「幽閉」、そして「賜死」でしょう。


嫁さんに頭が上がらないのは特段珍しいことではありませんが、それが内政や外交にまで影響を及ぼすのは考え物です。

オバマ米国大統領のミシェル夫人が今月20日~26日の日程で訪中、本日(3月14日)中国外務省から発表があったそうで、対するは久々の登場、習近平国家主席夫人の彭麗媛人民解放軍陸軍少将です。

3月下旬に米中首脳会談が開催されると言うのに、なぜこの時期に米中首脳「夫人」会談の席を設けなければならないのか、かかあ天下に怯える亭主同志ですが、関係がこじれているのは明らか、原因はAPECの日程変更をオバマ大統領が習国家主席に無理強いしたからですが、「混血亭主」オバマ氏は「純潔黒人」ミシェル夫人からすれば軽蔑の対象でしかなく、しかも夫人の目から見ても関係悪化の非はオバマ大統領側にありますから、今回の訪中と相成りました。

西安や成都を訪問するのも、地方回りをすることで謝罪を意を表明するため、一週間も滞在すること自体、お詫びを含んでいます。

つまり、非は認めるからAPECの日程の件では中国側が譲ってくれと言うのが、大統領夫人が国家主席夫人少将に伝えたいこと、疎遠になれば互いに不利益を蒙るとの考えに基づいています。

彭麗媛夫人もそこの所は分かっていて、非力な亭主を説得する目算はついているのだかと思われ、だとすれば北京APECは10月開催、党大会は11月に先送りする羽目になり、内外両方で面子が潰れることになります、国家主席殿の。

でも、そんなこと、彭夫人からすればどうでも良い話、「本籍人民解放軍」の夫人からすれば、今の亭主は見下すしかない存在です。

それにしても超大国の国家元首夫人が体制の異なる国に単身で長期滞在するのは異例にして醜悪、双方の亭主ともそう考える発想すらないのですから凡庸では済まされません。


日経新聞の中沢某なる中国総局長は、己の出世のためか経済的欲望のためか、はたまた中国の一部勢力に何らかの弱みを握られているのか、日経本社も少しは内容の妥当性を検証してから記事にするか決めて欲しいものです。

毛沢東の強権体制にも重なる「習一極体制」が姿を表しつつある、との由。(この場合の「表す」は「現す」が正しいのは指摘するまでもないが、時代の先端を行く日経の方が正しいのでしょう)

中沢某はその理由として、全人代初日の基調演説で、李克強国務院総理が国家主席の名前を5回も口にしたことを挙げたうえで、ご丁寧にも従来は総書記の名前を触れるのは1度だけと書き添えている。

ではお訊ねするが、林彪なんて一度の演説で毛沢東の名前を何十回と唱えているが、あれは何なのか、全人代基調演説で総理が総書記の名前を一度しか言及しないと言う不文律は本当に存在するのか、何時から定着した慣行なのか、過去の基調演説でその習慣は必ず守られているのか。

「習は演説を終えた李と握手もしない」、理由を全て教えて差し上げましょう、李総理が繰り返し習国家主席の名前を口にしたのは、これからの改革によって生じる負け犬達の恨みつらみを全部転嫁する考えだから、それが分かっていて手を打てないから、握手もしないと言う子供じみた抵抗しか出来ないのです。

「偉大な総書記、敬愛する習主席、中華民族はあなたにより必ず復興する」」と言う歌がインターネット上で聞けるそうですが、その習主席(に違い人物)が握っている数少ない分野が宣伝部門、なりふり構っていられないのですから、ですが中華民族以外は復興出来ないんですね、総書記兼国家主席殿。

最高指導部(現在7名とありますから政治局常務委員のことを指すと思われます)は各担当分野で大きな権限を持ち、互いに口を出さないと、ここだけは認識が正しいのですが、「習はその伝統を覆した」とのこと、そう言い切るだけの根拠は何処にあるのですか、現実と論説が乖離していませんか。

それなら李総理(政治局常務委員)の企業デフォルト容認発言も、王岐山党中央紀律検査委員会書記(同左)による汚職追及も、最近の不動産バブル崩壊も、全部国家主席殿の仕業なのですか。

それだけの力量があるのなら、妙な委員会や小組(グループ)を次々と作る必要はありません、「一極体制」なのでしょう、何で新たな組織を作って己の手で「二極体制」にしなければならないのですか。

最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)の活動報告に批判票が集まっている(全体の16%乃至17%)理由は理解出来ますか、摘発予備軍の心の叫びです、この辺りで手を緩めてくれと言う、そしてそんな連中に支えられているのが他ならぬ国家主席殿です、そもそも習主席への「権力集中」現象が起こっているのなら、反対票を投じるのは相当な度胸と覚悟が必要ではありませんか。

(続く)

by 4kokintou | 2014-03-15 01:07
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