現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
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習近平氏が国家主席(兼党総書記)になれた理由

常々不思議で仕方ないのですが、団派を軸とする胡錦濤「長老」陣営を除いたとしても、今の中国には習近平氏以外に人材はいなかったのか、この人物以外に重責を務める出来る者が存在しなかったのか、有体に言えば習近平氏程度で何故、最高権力者に上り詰めることが出来たのか、これが分かりかねています。

父親の習仲勲が最後まで胡耀邦総書記(当時)を庇ったことが幸いしたとか、王岐山政治局常務委員(党中央紀律検査委員会書記)との関係が今日の習近平氏をあらしめたと、したり顔で解説する輩もいますが、胡耀邦総書記が失脚した後も、習仲勲氏は権力の中枢に居座っていますし、1948年生まれの王岐山氏が中国共産党への入党を許されたのは1983年ですから35歳の時、20歳で党員となった誰かさんとは違い、酸いも甘いも嘗めつくした「叩き上げ組」です。

因みに、現指導部(7名からなる政治局常務委員)の内、25歳時点で入党していないのは序列最下位の張高麗国務院常務副総理だけ、この人物とて27歳ですから今の中国では「縁故が無くて若い時期に入党出来ないと、一生浮かばれない」社会構図となっています。

付言しますと、「漢奸の息子」江沢民も20歳で入党、1946年の上海でこの決断は大したものですが、上海にいれば何かと英国関連情報が入手しやすいことを考えた場合、この時点で「英国が持てる国力を振り絞って、反蒋介石勢力を糾合、中国共産党を軸に地方弱小軍閥や裏社会集団が纏まりつつある」ことを嗅ぎ付けたのかも知れません。

寄り道ついでに当時の米国はと言えば、国民が自発的総動員で「天皇助命」をGHQに嘆願している状況、占領した筈なのに「逆包囲」された格好になり、身動きが取れなくなっていた頃、ひょっとすると「天皇処刑」の噂を流して日本国民を「天皇助命」に駆り立てたのは英国かも知れませんね。

話を習近平氏に戻して、これは団派にも言えるのですが、中国共産党にせよ中国共産主義青年団(共青団=団派)にせよ、「中央採用」と「地方採用」があって、「20代前半で中央採用で入党出来る人物」が将来の幹部候補生と言うことになります。

まずこの条件を満たすには、相当に太い縁故が無いと駄目で、胡錦濤氏も22歳で入党していますが、この人物の父親は党内の有力者ではなかったので、引っ張ったのは胡耀邦と言うのが小誌の推論、ですから両者は同一宗族に属すると考える訳です。

これに対し、習近平氏の父親は、推測するに陝西省の軍閥の領袖、死後は革命戦士が眠る墓地に埋葬された他、「縄張り」だった陝西省でも埋葬されていますし、八大元老の一人にも数えられていますから、息子は結構、「スタート地点」では有利だったと思われます。

ですが、だからと言って「将来の幹部候補生」たり得ても「将来の最高権力者」には直結しません。

団派から言えば説明がつかない訳でもありません、「一歩後退二歩前進」、最高権力者の竿を譲る代わりに、尻拭いも全部押し付けようと言う算段であることは理解出来ます。

問題は「純正太子党」の側、習近平で一本化出来た理由です。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-05-22 21:50
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