現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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面子 ~この厄介な代物~

「反日の系譜」あれば「親日の系譜」ありで、親日には二つの潮流があります。

一つは列強の植民地だった国で、ビルマ(今のミャンマー)で日本は軍政を布いて統治していたにもかかわらず、今に至るも親日的です。

裏を返せば、宗主国だった大英帝国の収奪と横暴は、大日本帝国の軍政を遥かに凌ぐ酷薄なものであったと言えます。

それを可能にしたのが「白人絶対優位」の考えですが、太平洋戦争で「白色人種を黄色人種は打倒し得る」ことを証明したのが、他ならぬ日本で、しかもその統治手法がかつての宗主国よりも概して穏便なのですから、どちらをお手本にして良いかは贅言を要しません。

もう一つの流れは、特に中国における親日勢力で、その根底には「どうして日本よりも戦争が下手で国家経営も拙劣なのか」と言う問いかけが存在します。

これも換言すれば、「中国は日本より決定的に劣っている部分がある」ことを認めることになりますが、その時に邪魔をするのが面子、我が国は戦勝国で日本は敗戦国だの、中国が100万の日本軍を引き付けていたことが連合軍の勝利に繋がったの、どうしても日本より上に立ちたいのです。

日本軍を引き付けたと言うが、要は国土が「蹂躙」されるのに任せただけの話、しかも日本の占領下にあった1937年から1945年と、それ以降の国共内戦期(~1949年)と、その後の共産主義中国建国以降を比べた時、中国国民にとって最も幸せだったのは間違いなく「日本占領下」です、それ以前の時期も含め。

ですから中国で親日的であることは、それが許されるかどうか以前に、深刻な心理的葛藤をもたらさざるを得ませんが、では面子を保つ側も無傷ではいられるかと言えばそうでもなく、あれだけ搾取された大英帝国とは「連合軍の一員」として仲良くせねばならなくなりました。

中国は長らく大英帝国に蹂躙されていましたから、本来なら真っ先に噛みつくべきはこの「宗主国」なのですが、何せ負け犬根性が染みついていますから、「日本の優位を認める」と言う劇薬を呑むくらいなら、格下でも戦勝国にして貰う方が心理的に楽です、本当は負い目があるのです。

従って、歴史上「半植民地化された」と称される中国ですが、共産主義中国建国以降も「列強、特に英国に対し心理的に隷属」している訳で、それが中国の「自立=近代化」を阻む要因となっています。

しかも厄介なことに「反日」が国是で、建国当時の中国共産党員の殆どは「大英帝国の走狗」、だから今でも「上海閥」なるものが存在するのです、要は英国の利権代弁者ですね。

そこで毛沢東を如何に「処分」するかと言う問題に逢着する訳ですが、背中を「革命の父」、正面を「建国の父」と言う盾で鉄壁に見えるこの人物にも、弱点が無い訳ではありません。

「中国国民と国家の裏切り者」たり得るか、此処にこれからの中国の歴史の分岐点があると思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-08-18 18:12
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