現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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言葉無き意思表示

9月に仁川で開催予定のアジア大会に、北朝鮮が270名を超える選手団(役員を含む)を派遣すると韓国側に通告していたとの由、何でもない話に思われますが、意味深長でもあります。

まず金正恩第一書記が朴槿恵大統領に対して強い敵意を抱いていれば、大統領の得点になりかねない行事には冷ややかである筈で、これに大規模な選手団を送ることは、第一書記が大統領を敵視していないことを暗に示しています。

それと、270名強の選手団は北朝鮮にとっては大規模、少なくともその日暮らしの国家には出来ない相談です。

つまり北朝鮮は潤っていると言わぬまでも、窮乏している訳でもない、ここで注目すべきは習近平国家主席は明らかに「反北朝鮮」、未だに訪朝していませんし、国境貿易を厳しく監視すべく注力しています。

にもかかわらず北朝鮮にゆとりがあるのは、習近平主席とその周辺の手が届かない胡錦濤「長老」派が援助しているから、その背後に日本(安倍政権)が存在するのは論を俟ちません。


その胡「長老」派に属する李源潮国家副主席(党内ではヒラの政治局員)が日中関係改善に言及、「両国間の戦略的相互信頼」の回復を訴えました。

日中間には「戦略的互恵関係」が存在しますが、これに決して触れないのが反日姿勢も顕わな習近平国家主席、それを「団派本流(中国共産主義青年団中央書記処書記経験者)」で国家「副」主席の李源潮氏が遠回しに、「戦略的相互信頼」と言う表現で戦略的互恵関係の再建を仄めかしました。

これに歩調を合わせるかの如く、中国による尖閣諸島領空及び領海侵犯は激減、表向きは兎も角、誰が中国外交を舵取りを担っているのか、国家主席と副主席のどちらの発言に重みがあるかを考えさせる出来事となりました。


腐敗官僚(裸官)が中国には150名いるそうな、国務院公安省の話ですから、数字は眉唾物ですが、そんなことより戸籍が一本化される方向にあることは、制度上の差別を撤廃するうえで好ましいことです。

「農民戸」と「非農民戸」の存在は、農民に不利益なだけでなく、様々な搾取の口実になっていましたから、それこそ腐敗官僚の不正蓄財の源泉でもあった訳です。

これも国家主席殿の与り知らぬこと、「傀儡」でも最高権力者になりたかったのでしょう。


鄧小平生誕110年を記念して、同氏を題材にしたテレビ番組が放送されているそうです。

生誕100年(2004年)の時は、胡錦濤国家主席(当時)の権力基盤がまだ弱く、48回ドラマを作るには時間的余裕もなかったのでしょうが、取り上げる期間は1976年(例の四人組失脚)から1984年の改革開放までで、ある意味無難な時期に限定していますが、生涯の内の12年間を48回に分けて放映するのですから、内容は結構濃厚でしょう。

そして110年と言う中途半端な時点で放送するのは、団派を初めとする胡錦濤「長老」派の意向、1976年ならば毛沢東も周恩来も描く必要がありませんし、第二次次天安門事件も取り上げる必要がありません。

つまりこの12年間は出演者が限られています。

江青女史や陳雲元副総理などがどの様に描写されているのか、興味のあるところです。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-08-26 23:48
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