現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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上海に置かれた「自由貿易試験区」ですが、日経によると資本が無くても登録出来るそうで、ですから零細企業でも取引に参加出来る点で、従来の「経済特区」と様相を異にしています。

小誌の見方が正しければ、「試験区」は団派の縄張り、旧来の党幹部の利権の源泉だった「経済特区」を枯らすのがその目的とすれば、零細な個人や企業の参加を認めたのは当然のことで、換言すれば「特区」の方は党(地方)幹部やその縁故者しか近寄れない所だったと言えます。

その「試験区」を国務院(表向きはそうですが、団派の次期総帥たる李克強氏が国務院総理を務めているのですから、実質的には団派が仕切っています)は中国全土に設置する方針だそうで、おそらく悉く「特区」の設置されている場所に「試験区」も置かれることになると思われます。


福田元首相が習近平国家主席と極秘に会談したことを認めましたが、親しい間柄なら兎も角、東夷の元宰相に中華の現職国家主席が会う必要性は何処にもありません。

但し、嫌々でも会談しなければならない立場に追い込まれていたとすれば、そして発言内容まで事細かく指示されているとすれば辻褄は会います。

そう、胡錦濤「長老」の指図で、習国家主席も断り切れない状況に陥ったものと思われます、ですが意地でも「日中戦略的互恵関係」には触れなかった様子ですから、習近平主席も依怙地なところがあります。


この組織には日曜祝日が無いのかと嘆息するのが、王岐山政治局常務委員率いる党中央紀律検査委員会、相変わらず「重大な規律違反(=汚職)」で全国の党地方幹部を取り調べていますが、今回は独フォルクスワーゲンとの合弁企業の現職及び元中国人幹部を「重大な法律違反」で調査しているとの由、どうもこの用語が意味するのは表向きは「カルテル(価格吊り上げ)」ですが、真意は脱税、汚職の方は横領でしょう、どっちがどう違うのか、小誌にも計りかねますが。

その中国の今年上半期の粗鋼生産量が発表されましたが、過去最高の4億トン越えを記録したとはいえ、伸び率は前年同期比3%、3.98億トンから4.10億トンの微増に留まりました。

その内、輸出は約1,000万トン増の4,100万トン、と言うことは国内向けは実質微減と言うことになります。

因みに生産能力は年間11億トン、今年の実績は8億トン程度に留まる見通し、その内のどの程度まで輸出に回されているかは不明ですが、東南アジア市場で値崩れが留まらないほどの大攻勢であることは間違いなく、これも鉄鋼生産国の韓国にまで売り込んでいると言いますから、余程の値段を提示しているとみて間違いありません。

際立つのやはり李克強総理の手腕、地方政府が設備を新設或いは増強するのは勝手、但し作らせない方針を堅持しています。

その一環として投資ファンドの貸し出し規制にまで着手しているのですから、各地の地方政府は何時か資金が底を突く、そこで公的資金を投入し、過剰生産能力を廃棄する一方、腐敗役人と無能党員を処分する、これが基本戦略と思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-08-27 23:02
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