現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
お気に入りブログ
真説「春秋」
真説「論語」
真説「孔子」
現代の超克
記事ランキング
以前の記事
その他のジャンル

粛清 ~唯一の手段~

これで打ち止めになる筈は無いと思っていたら、やってくれましたね北朝鮮、プルトニウムを抽出するそうです。

これは時間を要しますから、4月の韓国総選挙には確実に影響します。

具体的には「保守バネ」が働いて政権与党が勝利することになります。

朴槿恵大統領とその取り巻き(陸軍士官学校出身者及び検察関係者)にとっては、北朝鮮の暴挙は吉報以外の何物でもありません。


その北朝鮮からまたもや粛清の話が飛び込んできましたが、金正恩第一書記と先代(金正日「永遠の総書記」)の宿老との間には抜き難い不信感が横たわっています。

在日出身の女性を母に持つ第一書記は、先代の側近からすれば「妾の子」、どうしても尊敬出来ない訳です。

共産主義国家である筈の北朝鮮ですが、内実は厳格な階級制度(「成分」)で、その最上級は初代金日成「永遠の国家主席」の血統ですが、「在日」と言うのは最下級の部類に入ります。

従って、足して二で割れば真ん中、これでは自分の方が高貴(?)であると考える親族や要人がいても不思議ではありません。

その様な不敬な考えを抱く輩は、第一書記からすれば有害無益、特に目上の連中は何かにつけて侮蔑的な態度を執りますから、その一族は抹殺しても差し支えないのです。

金第一書記に忠実な階層は、今の宿老よりも階級が少し下の連中、しかも粛清によって代替わりが進みますので、それだけ政権が安定することになります。


その北朝鮮の最大(と言うより事実上唯一)の貿易相手国が他ならぬ中国です。

習近平国家主席は金正恩第一書記を毛嫌いしていますから、取引の窓口は習主席の手の届かない所にあります。

おそらく、対北朝鮮貿易は、その大半を胡錦濤長老の息のかかった組織が担っているものと思われます。

第一書記は「党、軍、国家」の最高位にある人物ですから、中国も最高権力者(習国家主席)に近い人物を派遣しなければなりません。

にもかかわらず、党では劉雲山政治局常務委員が最高位、ですが中国政府としては大した職責を担っていません。

李源潮国家副主席も訪朝していますが、党中央政治局員で常務委員より格下で、しかも胡錦濤「長老」の子飼いです。

習国家主席(兼総書記)を除いて、国家と党の両方で条件を満たすのは李克強総理(政治局常務委員)しかありませんが、これも「長老」が率いる団派に属します。

自分は行きたくないけど、政敵に手柄を取られたくないと言うのが習近平主席の腹積もり、そんなんじゃあ、同盟国と言っても北朝鮮が機嫌を損ねること間違いありません。

(続く)


[PR]

by 4kokintou | 2016-02-11 22:11
<< 第一書記の咆哮(?) 周章狼狽 >>