現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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呻く国民党

台湾に立て籠もる国民党が、反日路線に舵を切って久しくなります。

日台は両国民による「国民総動員外交」が功を奏し、極めて親密な関係を維持していますが、それを苦々しい思いで眺めているのが、一部の「余所者=外省人」です。

特に蒋介石の流れを汲む「国民党保守本流」にとって最優先課題は「原籍地への帰還」、台湾は腰掛に過ぎません。

1950年(つまり共産中国の建国と国民党の台湾渡航以前)に香港で生まれた馬英九中華民国総統がはたして、外省人なのか所謂「半山(本省人と外省人の混血)」なのか存じ上げませんが、生まれた時点で本土に残ってもいなければ台湾に移動していないのですから、いずれにとっても生え抜きでない「こうもり」です。

しかも、国民党の勢力をここまで弱体化させた(国会で初めて少数派に転じた)張本人ですから、保守本流からすれば非主流派の戦犯に過ぎません。


この人物、典型的な中国人の思考回路の持ち主です。

米国の永住権を取得済みの国家元首も珍しいですが、「保険の為に二股を掛ける」のは常套手段です。

後世から指弾されない様に、習近平国家主席との首脳会談を実現させたとの「業績」作りに奔走し、その裏返しとして反日に徹するのも、生き抜くための方便です。

ですから、「尖閣諸島」、「慰安婦」、「福島原発」を口実に嫌がらせを繰り出しています。

尖閣は中華民国の領土だと主張して周辺海域で日本と小競り合いを演じたのも、本土に対する意思表示で、今回の慰安婦博物館の杮落としも同様、日本製食料品の全面禁輸を強行したのも、自己保身から出た発想に過ぎません。

ですがこの政治家、肝心なことを忘れています。

東アジアで最も獰猛で粘着質なのは、実は日本だと言うことを。

黙々と「国民外交」で追い詰める腕力、国民党そのものを二度と許さないと言う決意、何より有色人種国家で唯一の近代国家に変貌した日本と比べると、他の東アジア諸国は次元が違います。

皮肉なことに、台湾は近代化の可能性があるのですが、国民党の存在が足を引っ張っています。

それから、意外にも北朝鮮も近代国家に脱皮する条件を持ち合わせています。

国家単位で死線を彷徨った結果、多くの伝統的価値観が磨滅していますから。

伝統との訣別、これが近代化の前提です。

(続く)

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by 4kokintou | 2016-03-08 23:25
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