現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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混迷と迷走と ~それから「次期中国首脳の顔触れ予想」~

昨年(2015年)はパリ(フランス)が舞台だった同時多発テロ、今年は北上してブリュッセル(ベルギー)に移りました。

この流れで行くと、次はその北隣のオランダ(アムステルダムかロッテルダム)、そして最終目的地のドイツ(ハンブルグ?)に飛び火することにもなりかねません。


ミャンマーの「指導者」スーチー女史、憲法の規定で大統領に就任出来ませんでしたが、外相、大統領府大臣(日本で言えば内閣官房長官)、教育大臣、更には電力エネルギー相を兼任、「お手並み拝見」と言うのが反対勢力の偽らざる心理でしょう。

女史の政治手腕は未知数です、ずっと在野ですから。

そうでなくとも、どれをとっても重要閣僚、本来ならば然るべき人物に割り振るべきですが、これだけ兼任すると言うことは、人材が払底していることの表れ、同時にこの政権の不安定さを物語っています。

政権崩壊の時期は意外と近いと読みます。


2012年11月、中国共産党中央委員会総書記に就任した習近平ですが、一期5年ですから2017年11月が改選期、但し政治局常務委員の定年は68歳ですから、習主席と李克強首相を除き、5名が退任せねばならず、計算上は1950年以降の生まれが新任の対象となります。

しかも、政治局委員から抜擢されるのが常ですが、制服組(軍人)はここ止まり、常務委員にならないのが慣例です。

まず、現職の常務委員7名とその役職を序列順に列挙しますと、

習近平:国家主席、国家央軍事委員会主席、党総書記、党中央軍事委員会主席
李克強:国務院総理、団派本流(「共青団=中国共産主義青年団」中央書記処書記就任経験者)
張徳江:全国人民代表大会(全人代)常務委員長(前重慶市党書記) 
兪正声:中国人民政治協商会議(政協会議)全国委員会主席
劉雲山:党中央書記処常務書記、党中央精神文明建設指導委員会主任、党中央党校校長
王岐山:党中央紀律検査委員会書記、「胡錦濤思想」信奉者 
張高麗:国務院常務副総理(前天津市党書記)

全人代委員長や政協会議主席の地位は名誉職の意味合いもあり、習近平氏の役職を除けば、大事なのは国務院総理、党中央書記処常務書記、党中央精神文明建設指導委員会、そして党中央紀律検査委員会です。

この内、胡錦濤派は国務院(李克強)と紀律検査委員会を掌握し、習近平氏とその側近たる劉雲山(党中央書記処常務書記、党中央精神文明建設指導委員会主任)と対峙している構図です。

習国家主席が続投すると仮定したうえで話を進めると、国務院総理は引き続き胡錦濤派が掌握することになります。

次に1950年以降に生まれた政治局員を、これも序列に従って表記しますと、

王滬寧:党中央政策研究所主任
劉奇葆:団派本流、党中央宣伝部長、中央書記処書記
孫政才:太子党(本流)、重慶市党書記
李源潮:団派本流、国家副主席
汪洋:団派本流(汪道涵海峡両岸関係協会会長を叔父に持つ異色の存在)、国務院副総理
張春賢:軍人系「胡錦濤思想」信奉者、新疆ウイグル自治区党委員会書記
趙楽際:党中央組織部部長、中央書記処書記、
胡春華:団派本流、広東省党書記
韓正:団派傍流、上海市党書記

李源潮は50年11月生まれ、張春賢も新疆ウイグルで味噌をつけていますので除外しますと、王滬寧、劉奇葆、孫政才、汪洋、趙楽際が該当します。

でも教科書通りに行かないのが中国の政治です。

(続く)


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by 4kokintou | 2016-03-22 21:24
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