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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

闇市場

不思議なことに、「社会主義的市場経済」には、闇市場が存在する。

まず、為替市場。

それから、食品、エネルギー、その他の生活必需品。

これらに共通するのは、政府の規制が加えられている分野ということである。

為替市場には、1日の変動幅に上限があり、しかもその日のレートは中国人民銀行(日本の日銀に相当)が決める。

従って、その日その日は、固定相場である。

生活必需品の価格にも上限があり、ガソリンの例で明らかなように、損失分は政府が補填しているのであるが、それはいつの間にかどこかに消えてしまう。

横領が罷り通っているのだ。

とすると、常日頃から、闇市が存在せざるを得ない。

普段は顔を出さないが、何時でも開くことが出来るように、連絡網だけは温存されている。

そして、需給の歪みに乗じて顔を覗かせるのである。

闇市場は勿論取り締まり対象である。

でも、誰も咎められない。

つまり、その土地のボス(勿論共産党員)と繋がっているからである。

(了)

by 4kokintou | 2007-12-07 17:41
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