人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

民主化運動

講談調と言われても・・・。 じゃあ、常体を敬体に変えますか。


昨年末、福田総理訪中に合わせるかのように、中国各地で雨後の筍のように、民主政党が立ち上がっていますが、これらが全て、民主化を求める政党と考えるのは、あまりにも「初心(うぶ)」です。

特に、大連で産声を上げた民主化政党は、明らかに嫌がらせです。


大連は温家宝首相の地元、ひいては胡錦濤国家主席の権力基盤でもあります。

そして、ここで民主化政党が立ち上がると、現執行部は少し困った立場になります。


日本は、相互に内政不干渉とはいえ、中国で民主化が進むことは歓迎する立場にあります。

従って、その「民主政党」に対する扱い次第では、福田首相が現政権を批判することにもなりかねないですし、質疑応答で言質を引き出すこともありえます(福田首相が迂闊ならば)。

つまり、今回の騒ぎは、江沢民とその一派による、現執行部への嫌がらせです。

ですが、この程度の嫌がらせしか出来ないのですから、江沢民の力も弱体化していると言わざるを得ません。


ですが、現執行部も綱渡りの状態でして、北京五輪が失敗に終われば、即退陣ですし、それまで、社会の平穏を保てるかと言うと、何とも覚束ないものがあります。

中国はいずれ分裂するのではないか。そんな印象を受ける昨今です。

(了)

by 4kokintou | 2008-01-03 20:30
<< 日米のつばぜり合い 胡錦濤の進退 >>