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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

江沢民の心境

江沢民「前」国家主席は、どうして胡錦濤「現」国家主席を、これまでに「更迭」できなかったのか、今からでも遅くはないではないかとの、疑問が浮かびます。

腹を据えればできない、或いは出来なかったこともないのですが、できればやりたくなかったのだと思います。

別に、胡錦濤氏の人柄に惚れていた訳ではありません。

できなかったのです。


江沢民という人物を一言で説明すると、「性格の悪い田中角栄」です。

成り上がりなのです。


共産党中国も革命が成就した1949年以降、次第にエリート集団が成長してきました。

その頂点に立つのが、胡錦濤が束ねる「共青団」こと「中国共産主義青年団」です。


そして中国は、札びらで頬を叩いても、相手は必ずしも従わないようになりつつあります。

丁度、「闇将軍」と言われた田中角栄氏が、闇とは言え「将軍」の座から滑り落ちたように、成り上がりでお金をチャラチャラいわせている人物を、人間は本能的に嫌います。

特にエリートは、この種の人間が大嫌いです。


ですが、成り上がりとエリート、どちらが中国共産主義に近いかと言うと、成り上がりなのです。

エリートはある意味、中国共産主義にとって致命的なのです。

(続く)

by 4kokintou | 2008-01-15 21:50
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