人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

無い袖は振れない ~中央政府~

今回の雪害に関し、中央政府は27億人民元の支出を決定しました。

ご参考までに言いますと、中国南部の都市、深圳市が今年以降の5年間に、予算に組み込む予定の公共住宅建設費の総額が77億人民元(年平均15.4億人民元)。

今回の雪害は、地方都市の2年分の住宅建設予算で賄える程度の規模だそうです。


なぜ、中央政府がこんなに「ケチ」かと言いますと、まず「無い袖は振れない」からです。自由裁量の部分が極めて少ないのです、中国政府の予算には。

それでも、無理すればもう少し纏まった金額を用意できるのでしょうが(胡錦濤国家主席は子飼いの部下を広東省に最高幹部として送り込んでいます)、現場に渡ったら最後、何時の間にやら現金が消えて行きます。

組織ぐるみで横領するのです。

特に広東の場合、頂上を除く末端から中枢まで、江沢民派で固められています。

今、金を渡すのは利敵行為なのです。


中国の唐家璇国務委員が現在来日中です。

表向きは、「胡錦濤主席来日のための下準備」ですが、唐家璇氏は外交慣例を牛耳る、江沢民派の大物です。

間違っても、胡錦濤氏のためになるようなことはしません。

今回の訪日の本当の目的は、まず「胡錦濤に金を渡すな」、次に「胡錦濤に金を渡すなら、こちらにも金を渡せ」、最後は「言うことを訊かないのなら、醜聞を暴露するぞ」という恫喝です。

ただ、江沢民側が福田政権を揺るがす材料を持っているかと言うとかなり怪しく、単なるはったりだと思われます。


日本の対中、対ロ外交方針が転換するのは2月27日です。

この日、米国のライス国務長官が日本を訪問します。

(続く)

【お知らせ】
メルマガの名称を変更しましたので、下記ご報告申し上げます。変わらぬご愛読の程を。
名称変更以外の詳細については、別紙ブログ

「おん爺U」の抱腹絶倒 株式レーティング

毎週土曜日掲載の「追記」をご覧願います。


「狙い目はコレ! 株式市場特別レポート」

「本格株式講座 世界情勢最新分析報告書」(まぐまぐ登録ナンバー:P0004864)


「経済英語実戦講座 一流紙を読みこなせ!」

「米英一流経済誌制覇のための英語実践講座」(まぐまぐ登録ナンバー:P0004873)

by 4kokintou | 2008-02-21 17:42
<< 唐家璇来日 重慶が教えてくれたこと >>