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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

人皆早稲田に集う

中国の国家元首は来日すると、どう言う訳か早稲田大学で講演します。

早稲田と中国政府が際立って親しい間柄にあるからではありません。

第一次世界大戦のどさくさ紛れに、中国に対して無茶苦茶な要求を突きつけたのが、他ならぬ創設者大隈重信卿の総理在任時でありますから、むしろ「許せない輩が築いた学び舎」と言うことになります。

では何故、前任者の江沢民も、今回の胡錦濤「現」国家主席も、早稲田大隈講堂で講演したがるのでしょうか。


戦前、多くの中国人留学生が早稲田で学んでいるのです。

それも錚々たる人物です。

胡錦濤氏の縁だけでいっても、恩人の周恩来、中国近代文学の父魯迅、劉少奇の妻の父親の王治昌などが挙げられます。

彼らは後に大きな足跡を残しましたが、いずれも早稲田大学では「生徒」です。

江沢民氏も、胡錦濤氏も、早稲田大学を見下ろしながら講演するのです。

但し、江沢民氏と胡錦濤氏では意味が違います。

前者は己を誇示するために、後者は先達に感謝するためにです。

(了)

by 4kokintou | 2008-05-06 17:44
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