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今回の日中首脳会談は、国交正常化以降連綿と続いた、田中角栄元総理関連の対中利権構造に止めを刺したものと理解しています。
その前に、何故田中派とその流れが対中利権を独占してきたかをご説明する必要があります。 日本と中国が国交を回復したのは田中内閣の時ですが、その露払い役として田中角栄が使ったのが、公明党=創価学会の人脈でした。 エリートでない田中角栄としては、既存の人脈が仕えないので、言論弾圧事件で恩を売った公明党の繋がりを使ったのですが、こっちが裏街道を利用すると言うことは、相手も裏の人間が交渉に出てくると言うことです。 ですから対中利権と言うのは、日本側も胡散臭い輩が主導権を握るし、中国も本来なら道に外れた人間が、対日関係を利用して権力の中枢に近づくことになる、そういう状況が続きました。 今回はそれと全く違います。 まず、日中ともにこれまでの既得権益とは距離を置いた人物同士の首脳会談でした。 有体に言えば、福田総理は田中派ではないので、今までの対中利権とは余り縁がありません。 胡錦濤主席も、これまで江沢民氏が日本関連の利権を独占していたので、これもある意味「クリーン」なのです。 そういう人物同士が首脳として会談したのですから、利害も完全に一致しているし、それぞれの国の課題に取り組むと言う点でも、そして政敵を駆逐すると言う目的においても、立場が一致しています。 新たな利権、それは「環境利権」です。 (続く)
by 4kokintou
| 2008-05-16 19:56
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