現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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胡錦濤の進退

力関係というものは、意外に分かりやすい。

中国が居丈高な態度を取り、日本が低姿勢を余儀なくされていた頃、会談の際、中国要人は例外なく股を広げて態度が大きく、対して日本側は股を締めた、所謂オカマっぽい座り方をしていた。

今回は違う。

福田総理が股を開いて椅子に腰掛け、胡錦濤国家主席が股をすぼめている。上下関係は明白。


胡錦濤氏が生き延びるためには、少なくとも北京五輪を開催、成功させるのが必須条件である。

しかし、事が思い通りに運ぶとは限らない。

むしろ、現状は反対の方向に動いている。

失業者の急増、インフレの加速、生活格差の拡大、環境問題、どれをとっても、命取りになる問題ばかりで、社会不安が深刻化した場合、各国が五輪への参加を辞退することも考えられる。


今、中国が頼りにできるのは日本のみ。

米国はじめ諸外国は、北京五輪なんかぶっ飛んじゃえと思っている。

日本の力を借りて五輪開催までこぎつけるか、仮に五輪が白紙になっても、日本の後ろ盾で政権を維持するか、そこまで胡錦濤政権は追い詰められている。

だから、一刻も早く日本を訪問し、恭順の意を示さねばならない。

大変、厳しい環境にある。

他方、国内の権力闘争は、一国の猶予も許されない。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-31 16:11

上海市場の凋落

江沢民への求心力が失われた理由のひとつに、上海市場の株価の下落がある。

過去数年間、上海市場はまさに打ち出の小槌であった。

無尽蔵の富が溢れ出てきた。


中国共産党要人及び地方幹部、地元有力者、富裕層が江沢民に従い、その意向に平伏していたのは、上海(及び香港)市場への上場の可否を含め、上場後の株価の値動きなど、江沢民に云わば「生殺与奪の権」を握られていたからである。

各地方は、自分の子飼いとも言うべき企業を持っている。

国有企業は行政機関の「所有物」であり、省有企業も各省の「持ち物」であり、私有企業も、事実上地方ボスの「懐」なのである。

従って、これらの企業を上場させれば、その「所有者」は必ず濡れ手で粟の如く、大金を手にすることができるが、そのためには江沢民のご機嫌を取らねばならない。

江沢民の意向に逆らえば、上場基準を満たしているかどうかに関係なく、上場の許可が下りない。

逆に、江沢民の眼鏡に適えば、少々のことは目を瞑ってくれる。

上場後も忠誠を尽くさねばならない。いつ何時、上場廃止になるやも知れず、株価だって江沢民の思いのままである。


しかし、この操作手法も、株バブルの崩壊とともに、通用しなくなった。

峠を越えた上海、香港市場に、最早旨みはない。江沢民に阿諛追従する必要もないのである。


ここで、米国系金融機関に、「中国市場は売り」などという題名のレポートを出されてはたまらない。

だから、米国の「出資要請」に、江沢民一派は唯々諾々と従うしかないのである。


しかし、「江沢民の退潮」=「胡錦濤の躍進」には、ならないのである。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-29 21:23

終わりの始まり ~共産中国に必要なのは共産主義革命~

江沢民(並びにその一派)の弱み、それは米国に秘匿資金の所在を知られてしまったことである。

欧米、特に米国は、中国政府要人の隠匿資金の口座を概ね掴んでいたが、今回、中国側は大きなへまをしてしまった。

資金の多くを、国内から国外の秘密口座に移したのである。


彼らの裏金は、膨大な金額に上る。おそらく、円換算で数十兆円と推定される。

この金額を考えれば、その一部を動かすのさえ、余程の慎重さが必要なのに、連中にはその知恵がなかった。

上海市場の暴落が恐ろしかったのである。


上海市場が天井に達した時、政府要人や党幹部は、米国系金融機関の勧告に従って、世間を煽って売り抜けたまでは良かった。見方を変えれば、国家の中枢にいる人物たちが、国民を騙して高値掴みさせたということになる。

ここからが拙かった。全然迂回しなかったのである。

ダミー口座も、資金洗浄も何にもなし。

そりゃあ、誰だって分かる。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-28 20:58

呉儀副首相

中国の呉儀副首相が、来年の全人代をもって引退するそうである。

このご婦人、所謂「石油畑」の人物で、辿って行けば江沢民系の人脈に行き着く。

石油関係は江沢民ががっちり握っているから、彼女はここまでこれたのであるが、参考までに呉儀さんは独身。江沢民との関係は言わずもがな。


そして、今回の引退発言で認識すべきは、彼女が江沢民を袖にしたと言うこと。

中国では大抵の場合、官職を退けば天下りする。

呉儀副総理もその気になれば天下りができるが、社会不安が醸し出されつつある現在の中国で、女の身でそんなことをすれば、墓穴を掘ることになる。

全人代は来年。情勢をみながら最終的に判断しても損ではない。

江沢民の件は次号で。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-27 21:00

新幹線

胡錦濤国家主席は、どうやら北京から東三省(昔風に記すと満州)を掌握した模様である。現地の軍も含めて。

北京-大連間の高速列車に新幹線を採用するとの報道があった。

厳密には、ドイツ製車輌との併用であるが。


これに対し、北京・上海間は従来のまま。車輌を含め全てをドイツに任せる。


奇妙な国である。複数の陸運システムを導入するのだ。

それもこれも、江沢民前国家主席が北京以南と以西を縄張りとし、胡錦濤の権力が及ばないように頑張っているためである。

国家主席ながら一地方しか権勢が及ばない元首。それが胡氏の現在の姿である。


それでも、少しは権力を拡大できたからこそ、武大偉外務次官が訪中することが出来た。

胡錦濤氏の意を呈した武大偉次官は、北朝鮮側の交渉相手に対して、次の様に告げたはずである。

「米軍が誘いの隙を見せているからと言って、日本を恫喝したり、韓国内を混乱させたりすると、半殺し、いや全殺しにするぞ。恭順の意を示せ」

かくして、初の誕生日の祝賀電報となったのである。(電報という所に、北の将軍様のプライドと、胡氏に対する嫌悪感が伺える)


金正日氏が胡氏に頭を下げなければならない理由がもうひとつある。

親分の江沢民の権力が弱体化しているのである。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-26 19:28

報道によると

今年11月までの中国からの食料品輸入量が、累計で前年同期比3割減少しているとのこと。

個人的な実感では、野菜や鰻をはじめ、もっと減っている感がある。

とすると、次の様な結論になる。


「外食するな! 惣菜物を買うな! レトルト食品(パック物)を食べるな!」


実は本日(12月25日)、胡錦濤国家主席の誕生日であるが、その前日(24日)、北の将軍様が初めて祝電を打ったという。

つまり、北朝鮮は胡錦濤氏が国家主席に就任して以来、これまで誕生日の祝賀電報を、同盟国の元首に打電してこなかったのである。

これだけをみても、金正日将軍の胡錦濤氏に対する嫌悪の情、推し測れるではないか。

では、何故今年は祝電を打ったのか。

鍵は武大偉外務次官の訪朝にある。

武大偉外務次官が江沢民-唐家璇ラインに属するのか、胡錦濤国家主席派なのか、明言はできないが、武大偉氏が胡錦濤-温家宝現政権の政治基盤である黒龍江省出身であること、北の将軍様が今に至るも、六カ国会議(武大偉外務次官は、六カ国協議担当の外務次官。中国外務省には、外務次官が5人ほどいる)に不熱心で、中国の面子をたびたび潰していることを考えると、胡錦濤派の一員と考えられる。

その武大偉外務次官が、今月17日から19日までの日程で、訪朝している。(因みに、武氏は金正日氏に会えていない)

当然、胡錦濤氏の特使として赴いているはずである。

では、その主旨は何か。

「近々、挨拶に来なさい」。

これしかない。

当然、将軍様は断る。断るには断ったが、最近、鼻息が荒い胡錦濤氏に、頭を下げない訳には行かない。

という訳で、「誕生日の祝電」となった。こう考えるのが、妥当ではなかろうか。


極東は今、奇妙なバランス関係にある。


米国(ブッシュ政権) & 北朝鮮(金正日将軍) & 江沢民(上海)

と、

日本(福田政権) & 韓国(大統領交代後) & 胡錦濤(大連)

が睨み合う状態が続いている。


胡錦濤氏が北朝鮮に強気に出られるのも、福田政権と接近できているから。

米国が福田総理の動向に不満を頂いているのは、江沢民から(もっと言えば中国全土から)、最後の一滴まで生血をすすりたいから。

不穏さを増す極東情勢である。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-25 20:56

厚生労働省 VS 肝炎原告団 ~又の名を「代理戦争」~

福田総理は肝炎訴訟に関して、前向きな姿勢を仄めかしているが、要は政治決着を訪中後に先送りしたかっただけのこと。

肝炎原告団の後ろに控えるのは、いずれも左翼系の弁護人、支持団体、NPO。それらを操っているのは、江沢民前中国国家主席とその一派である。

これに対し、福田首相が親交を深めたいのは胡錦濤「現」国家主席の方で、よりによって訪中の直前に、対立関係にある江沢民に宥和の姿勢をとる必要性も利点も全くない。


そもそも何故、よりによって年も押し詰まったこの時期に、総理は中国を訪れるのか。

事態が切迫しているからである。中国の。


福田首相は訪中の手土産として、環境対策費1,000億円相当の借款を申し出ることになっているが、この金は、環境保護に使われる訳がない。

全て権力闘争の軍資金となる。

だから、江沢民は、肝炎原告団を使って、嫌がらせをしているのである。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-24 14:48

ブラックストーン、モルガン・スタンレー、メリル・リンチ

ブラックストーンを嚆矢として、最近ではモルスタに中国政府系ファンドの資金が、本日(12月21日)はメリルにシンガポールのテマセクが出資との報道。

今後も続々と、中国の資金が、あるいは産油国の資金が米国系金融機関に投じられることになる。(産油国に関しては、シティに出資したアブダビの例を想起願いたい)

参考までに、セマテクはシンガポールの政府系ファンド。但し、実態はこの国を事実上私物化(私領化)しているリー一族の資金運用機関兼資金隠匿装置。

セマテクは中国の未公開株ファンドにも先日出資した。


こういう構図なのである。

米国 → 江沢民
「金を出さなきゃ、貴様らの秘密口座を封鎖するぞ」(中国の要人、党幹部はまず全員、米国かスイス等に秘密口座を持っているが、これらは全て米国が突き止めている)

江沢民 → セマテク
「金を出さなきゃ、本国にいるお前達の親戚を虐めるぞ」

米国 → セマテク
「中国に出すなら俺にも金を出せ」

これで、全ての説明がつく。米国は江沢民とその一族郎党から、全てを奪い取るつもりである。


この局面でどうする、胡錦濤さん。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-21 17:50

搾り尽くされる江沢民

米国にとって、超金満家の江沢民とその一派は、まだ「利用価値」がある。

吐き出させるだけ吐き出させるまで、搾り取るのだ。

卵を産み続ける鶏、乳を出し続ける乳牛なのである。


そして今回、ゴールドマン・サックスに出資したことで、江沢民一派は制裁を免れた。

今後、中国の資金が続々と米国企業に投じられるであろう。

米国はこれを全て掠め取る。ブラックストーンが好例。



年内に緊急の中国共産党常務委員会を招集し、その席上、胡錦濤氏は全ての職を辞し、それを即座に公表すべきと説いた。勿論、その際に「諸国漫遊」のアイデアと、その日程のあらましを明らかにすべきである。

どうせ、このままでは江沢民に負ける。と言うか、両者とも米国に見捨てられて終わり。それなら、乾坤一擲、勝負に出るが良い。

中国人は中華思想の塊であるから、他国の歴史をほとんど研究しないが、他国でも中国史を通じて例をみない偉大な人物が多数いる。

日本の場合、昭和天皇である。

すなわち、ここで筆者は胡錦濤に対し、「昭和天皇ほどのカリスマがあるか」と問うているのである。


「諸国漫遊」とは、孔子を模した行動である。

しかし、中国の為政者ほど、諸国を回らないグータラはない。

あの、北の将軍様でさえ、時々各地を視察しているではないか。

しかし、それを遥かに凌駕するのが、昭和天皇である。


戦後間もない時期、まだ戦争の傷跡が生々しく各地でみられた戦後間もなく、昭和天皇は文字通り徒手空拳で「全国巡幸」に赴かれ、日本を鼓舞された。その間、何人からも襲われず(共産主義者を含め)、むしろ国民から熱狂的な歓迎を受けた。

その「行幸」を再現しろと言うのである。

仮に、殺害を怖れて腰が引けるのならば、それは「劣った政治家」だからである、胡錦濤国家主席兼党主席兼総書記兼軍事委員長。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-20 22:16

孔子廟

福田総理が来年の訪中の際、孔子生誕地の曲阜訪問を切望していると言う。

孔子と言えば孔子学院。孔子学院と言えば胡錦濤国家主席の私的外交機関(胡錦濤氏は国家主席にもかかわらず、情けないことに外務省さえ掌握できていないのは、本ブログで繰り返し紹介済み)。

孔子のことは孔子学院が扱う。そして、福田総理と胡主席は、訪問の段取りと称して連絡を取り合う。云わば個人的「ホットライン」である。

福田総理の訪問希望地の筆頭が曲阜で、第二が大連(温家宝の故郷)であるから、福田政権は、完全に胡錦濤-温家宝ラインにシフトしたことになる。

これで、福田総理とブッシュ大統領の微妙な温度差も説明できる。


ブッシュ政権は、いずれ江沢民を含め、中国そのものを見捨てるつもりであるが、まだその時期ではないと考えている。

江沢民一派が握る巨額の隠匿資金に魅力があるからである。

米国としては、その金もいずれ搾りつくす考えなのだが、まだ時期尚早。舞台装置が整っていないのである。


従って、米国としては、今の時点で日本が動いて、勢力図に変動をもたらして欲しくない訳である。


日中の考え方の差を纏めると、次の様になる。

米国:
既に江沢民も胡錦濤も見捨てているが、中国から金を搾り取るにはまだ時間が必要。中国の将来なぞ知ったことではないし、体制が動揺すればするほど、戦時色が強まって、共和党勝利には好都合。当面は、中国内でタカ派(=軍部)台頭を歓迎。

日本(福田総理):
ここで中国が動乱に巻き込まれれば、迷惑するのは隣国。厄介者の江沢民を排除できればそれに越したことはないが、胡錦濤が権力基盤を強化すれば、江沢民の勢力を削ぐことになる。財布が干からびつつある現政権になら、資金援助も効果的。

来年は、中国の処分を巡る日米の見方の違いが、中国の運命を左右する。


その視点で考えると、社保庁の問題も、肝炎訴訟の問題も、裏で糸を引いているのは、江沢民。


現政権への提言は次回に。

(続く)
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by 4kokintou | 2007-12-19 19:56