現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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罷免

一部報道によると、今回のチベット騒動を口実に、現地の高官が罷免されたそうです。

この人物はチベット族出身者で、チベット側から言えば「民族の裏切り者」です。

その人物を解任したのですから、胡錦濤政権はチベット側(ダライ・ラマ14世側)に明快な意思表示をしたことになります。

「いずれ話し合いに応じるから、騒ぐのは程々に。但し、江沢民の悪行告発は容認する」

チベット情勢が手に負えなくなると考えるのは、早計のようです。


チベットにしてもそうですが、これだけ国内でインフレと雇用不安が進行し、不穏な空気が醸成されているにもかかわらず、暴動や一揆、打ち毀しが頻発しないのは、民衆側が自制しているからと考えられます。

では、そうまでにして、民衆、少数民族らが求めているのは何か。

端的に言えば、「世直し」です。

江沢民一派の追放。汚職、腐敗官僚の一掃。民族の権利の尊重。などなどです。

彼らとしては、胡錦濤政権としもそうなのですが、上海市場の株価の上下なんか、全く関係ないのです。

民衆からの搾取に基づく不正蓄財の分配。これが究極の目標です。


ですから、香港や上海の株価は下がれば良いのです。大多数の中国国民は小気味よがっています。

これから、胡錦濤と江沢民の最後の血戦が始まります。

合言葉は、「インフレも不作も雪害も汚職も五輪取り止めも少数民族の反乱も一揆も暴動も、全部江沢民が悪い!」。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-31 17:09

遅まきながらお知らせ

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by 4kokintou | 2008-03-30 00:36

覚悟する胡錦濤

相手の立場になって考えるのが、時として有効であることは、国際政治においても当てはまります。

今回は、北京(胡錦濤国家主席)の立場になって考えてみたいのですが、その前に本人を取り巻く政治状況を確認しますと、

1)チベット騒動を含めた少数民族問題が表面化

2)無事に開催できそうにない北京五輪

3)留まるところを知らないインフレ

4)企業業績の悪化、企業倒産と閉鎖、失業者の大量発生

5)株で損をした個人投資家の存在

が挙げられ、環境は至って悪いことが分かります。

日本なら確実に倒閣ですし、中国でもこれだけの問題を抱えれば、本来ならば政権運営は著しく困難になります。


では何故、「胡政権崩壊=反対派の台頭」の噂が聞こえてこないのか、これが最大の疑問として残ります。

とすると、答えはひとつ。

反対派=江沢民派の完全粛清、あらゆる分野からの江沢民派の一掃、追放です。


江沢民派の息の根を止めるには、どうすれば良いでしょうか。

簡単な話で、規模は大小を問いませんが、金融機関(銀行は全て江沢民氏の息が掛かっています)をひとつ、救済せずに放置すれば良いのです。

金融機関が破綻すれば、金融市場が麻痺し、連鎖倒産が発生し、江沢民系の金融機関及び企業は全壊します。

勿論、江沢民氏の金城湯池である上海市場は大混乱。

こうなれば、江沢民氏の政治的基盤は崩壊します。


その時期は今週(3月31日からの週)ないし来週(4月7日からの週)。

当然、中国発の世界同時株安に繋がります。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-29 22:04

将軍様の腹の中

北朝鮮の地方都市で、当局に対して1万人が抗議行動に出たそうです。

当局が闇市の参加者を「50歳以上に限る」としたことが、事の発端ですが、経済そのものが闇経済で成り立っている北朝鮮としては、己自身に「死ね」と言っているのも同然です。

おそらく、現地の軍隊が食うに困って利権の独占に動いたのでしょう。

しかし、違法としている闇市への参加許可を、当局が制限するのですから、何をか言わんやです。


人間、追い詰められると最後は暴れるものです。

北朝鮮が韓国との合弁事業を突然取り止め、駐在員を南へ送還したのは、要は駄々をこねているのです。

にっちもさっちも行かなくなって、包丁を振り回していると考えれば、凡そ正解です。


国境を接している国から言いますと、北朝鮮の現状は、


ロシア:借金を全額踏み倒したので、今更金貸せとは言えない

中国:大嫌いな胡錦濤の勢力が日々増している

韓国:保守政権が出現してやりにくくなった

米国:焦らされるばかりで時間の無駄

日本:刺身も輸入できなくなった


と言う、大変可哀想な状況で、怒りをぶつけられるのは、或いは金を強請れるのは、最早韓国しかありません。

中国に頭を下げるか、日本に頭を下げて拉致問題で謝るか、将軍様の決断も近いです。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-28 23:39

田原聡一郎

田原聡一郎氏を「座長」とする、日中ジャーナリスト交流会議の日本側代表が、選りによって北京で習近平国家副主席と会談しました。

「副」が付いた「一丁上がり」の人物に会うために、わざわざ北京にまで繰り出すのですから、日本の「ジャーナリスト」もお暇なようです。

そんな暇があるんだったら、上海と大連に行けば良いのです。


今頃、上海は巨大な怨嗟の渦が巻いています。

上海株式市場に金を注ぎ込んだ挙句、大きな損を抱えた個人投資家が、江沢民を恨んで泣いています。


大連の人々は、故郷の出世頭、温家宝首相に感謝することしきりです。

街は一挙に近代化しましたし、日本の資金が入れば、株式先物市場構想も具体化します。


それに、習近平氏の人となりを知りたければ、北京にまで足を運ぶ必要はありません。

王子製紙に問い合わせれば良いのです。

習近平副主席が浙江省のトップだった時代に、現地に工場建設を試みた王子製紙が、如何なる仕打ちを受けたか、ご存じないまま会談に臨んだのではないでしょうね、「ジャーナリスト」各位殿。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-27 20:18

胡錦濤の胸の内

胡錦濤国家主席は聡明な人物ですから、己の置かれている政治的立場と言うのは理解していると思われます。

国内外で唯一の盟友と言っても良い福田政権が万が一にも倒れれば、己の身の上も危ういことを。

一方で、政敵江沢民氏の余力が尽きようとしていることも、手に取るように分かっている筈です。


極論を言えば、江沢民の政治的寿命は、上海株価指数が3,000ポイントを切った瞬間、或いは為替相場が、1ドル=7人民元を突破し、6人民元の大台に突入するまでです。

上海は江沢民氏の牙城で、上海株式市場は江沢民一派の打ち出の小槌です。

中国市場の特色は個人投資家の多さにありますが、その立地を踏まえた場合、その多くは上海とその周辺、つまり江沢民の縄張りに分布していることになります。

その個人投資家が、紙切れ同然になった株券を握り締めて殴り込むのは、やはり親分の江沢民の所なのです。「何とかしろ」と。


今の中国では、「金」、「エリート(=頭が良い)」、「毛並み(=二世)」が揃っていないと出世できませんが、昔からの感覚も残っていますので、「地盤(=本貫、出身地)」と「一族郎党」を大事にしなければなりません。

とすると、江沢民氏は何としてでも身内を救わねばなりませんが、その原資があるか。


一方、胡錦濤派としては、縁も所縁もない上海で、個人投資家が暴れようと何をしようと、何ら痛痒を感じません。

むしろ、それを好機として、江沢民追い落としに動きます。


「江沢民失脚=日本の国会混乱終息=日本の民主党分裂=平沼新党結成」、全部一本の線で繋がっています。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-26 22:06

最後の反撃

今の世界情勢は、ドミノに譬えると理解しやすいと思います。

黒の総本山はロシア。文字通り、裏社会に支配されて真っ黒な社会なのですが、近隣のウクライナを黒から白にひっくり返されて大童の態。

ことによれば、自身も白くなって白旗を揚げねばならないかも知れません。


中国は白(胡錦濤派)と黒(江沢民派)が大接戦。

胡錦濤派としては、まずは法治と中央集権を目指したいのですが、情勢有利とは言え、江沢民が粘る粘る。


江沢民という人物、金をかき集めてくる才能だけは、他に追随を許さない物を持っています。

どこでどうやって算段をつけたのか分かりませんが、日本における「盟友」小沢一郎にも、軍資金を調達しています。

ですから、これだけ強気なのです。民主党は。

4月中旬には、中国外務省で唯一の江沢民派として残った、楊外相が来日します。

江派の最後に抵抗でしょうが、残念なことに、この人物、力量がないですし、以前から実権もないです。

それ以前に、胡錦濤国家主席の訪日日程が明らかになって終わりでしょう。

(続く)
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by 4kokintou | 2008-03-25 20:26

安倍と福田

己のご先祖様の所業にこだわる中国人は当然、交渉相手のご先祖様についても厳しく詮議します。

とすると、胡錦濤国家主席ならずとも、安倍前総理と話し合いを進めることはできませんが、福田現総理であれば、踏み込んで交渉することは出来るのです。


安倍前総理の母方の祖母は、ご存知岸信介元総理です。

この人物、旧満州国で大活躍(?)していますから、その点だけ取っても、中国としてはあまり好ましい人物でないのですが、総理時代に台湾(中華民国)を訪問しています。

実はこの時点まで、中国は日本との関係改善を模索していました。

右派の巨頭、岸内閣が成立しても、中国は当初、態度を決めかねていたのですが、岸総理の訪台で怒りが頂点に達し、外交路線も決まります。

「当面は日本と国交回復しない」と。

ですから、岸信介とそれに連なる者は、許せないんですね。


これに対し、福田総理の父、福田赳夫元総理の時代に、両国は日中友好平和条約を締結しています。

ですから、その息子の康夫氏とは「話せる」訳です。


胡錦濤主席にとって、福田総理は「話せる」どころか、唯一の頼みの綱、命綱的存在です。

また、今回の台湾総統選挙で、国民党候補が勝利したことで、台湾とも「話せる」土壌ができたと言えます。

台湾の新総統が、はたして親江沢民派なのか、胡錦濤氏に対して理解があるのかは不明ですが、「独立」を掲げる民進党では、交渉の余地がないのです。


今日(3月24日)も上海株式市場は下落し、江沢民一派は刻々と追い詰められつつあります。

今回のチベット騒動についても、中国にしては「情報公開」に積極的です。

中国国民は、弾圧の様子をみて何を思い出すでしょうか。

天安門で軍隊を投入した民主化要求を押し潰した、鄧小平の顔でしょう。

そして、鄧小平の忠実な後継者、つまり江沢民の容貌を想起することになります。

(続く)
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by 4kokintou | 2008-03-24 16:54

台湾総統選挙

現時点(3月22日午後7時前)では、台湾総統選挙の大勢が判明していませんが、独立派の与党候補が、僅差で大逆転を演じるのではないでしょうか。

ただ、その後に混乱が待ち構えているも、確実と言えます。


中国当局が脱北者を40名逮捕したそうです。

チベット騒動の影響が飛び火しないようにとの予防措置だそうですが、おかしな解説です。

仮に中国在住(含不法滞在者)朝鮮人が、チベットの混乱に乗じて中国東北部(旧満州)で擾乱を起こすのならば、40名程度の逮捕では予防にならないです。

これは、脱北者と称して中国に潜入している、北朝鮮(=金正日総書記)のスパイを捕縛したとみるのが妥当です。

胡錦濤国家主席が、北朝鮮の金正日氏に対し、先手を打ったとも言えます。

これに対し、八方塞がりなのが北朝鮮です。

食糧在庫は今に底を突きます。

国内の混乱は必至と言えます。

(続く)

追記


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by 4kokintou | 2008-03-22 19:05

チベットと西側報道陣

チベットについては、今回の事件発生以前から、西側報道機関の訪問、取材は厳しく制限されていたのですが、実は英経済誌エコノミストの取材陣は、3月12日から1週間の日程で、現地滞在の許可を受けていました。

3月10日は、今から約50年近く前の1959年の当日、中国人民軍によってチベット全体が制圧された、云わば「痛恨の日」で、毎年この日の前後は、大なり小なりチベット情勢が不穏になります。

ですから、報道陣に対して長期現地滞在の許可が下りたこと自体、極めて異例のことですが、今回の取材陣が強制退去処分を受けていないのは、13日、17日、19日と3度にわたって現地ラサから記事が配信されていることからも理解できます。


ここで、この許可を出したのは胡錦濤側なのか、それとも江沢民派なのかが問題となります。


まず、胡錦濤国家主席の判断が甘く、現地チベットの不穏な情勢を読み取れずに、許可を出してしまったとの推測が成り立ちますが、これは想定しづらいです。

それなら、他の報道機関にも滞在許可が下りているはずですし、判断の誤りが判明(=暴動勃発)した時点で、取材陣を強制撤去させるか、「安全確保」と称して現地で軟禁状態にすることも可能です。

とすると、胡錦濤主席は現地の情勢を踏まえた上で、報道機関に滞在許可を出したことになります。

つまり、分かってて許可を出した。ですから、その後もラサから記事が世界に発信されていますし、これは北京の話ですが、ロイターが特ダネを相次いで打電しています。

仮に、今回の滞在許可が江沢民の陰謀であったとしても、それに乗じたのではないかと思われます。


では、何故西側報道機関に、比較的にせよ自由に報道させているのか。

ひとつは、旧ソ連のゴルバチョフ張りの「情報公開」です。

これからも情報公開を着実に進めていくという意思表示です。


もうひとつは、国民にかつての事件を思い出させるためです。

二度にわたる天安門事件を。


いずれ、人々は続々と北京に集まり始めます。

しかし、それは胡錦濤主席の糾弾のためではありません。

人々の指弾の先には、上海(江沢民)があります。

(了)
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by 4kokintou | 2008-03-21 16:54