現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
お気に入りブログ
真説「春秋」
真説「論語」
真説「孔子」
現代の超克
記事ランキング
以前の記事
その他のジャンル

<   2008年 06月 ( 28 )   > この月の画像一覧


暴動で政府は転覆しない

現在の中国では、地方政府の要人の縁者が、女子中学生を強姦、殺害しても罪に問われないのは、むしろ当たり前の話で、云わば「江沢民思想」の行き着く先はこれなのです。

そして、胡政権が躍起になって進めているのは、「せめて常識と法律を守りましょう」と言う、外部から見れば、至極当たり前なことなのです。


今回の四川大震災に関連して、胡政権は信賞必罰で臨んでいます。

云わば「法家的」姿勢で事態に対処しています。

「公務員なら規定通りに働け」と言っている訳ですが、これがなかなか難しい。

今回の田舎の省の暴動で、四川省の信賞必罰が一罰百戒になっていないことが白日の下に晒されました。

こんな国なんです、中国は。


四川の地震で中断していた、中国政府(勿論胡政権側)とチベット亡命政府との対話が再開へ。

チベット側は、今回の大地震を利用することはできたのですが、それをせずに沈黙していたのは、最早説明の必要がないと思います。


福田総理、北京五輪開会式に出席へ。当然です、盟友(胡・温政権)の晴れの舞台ですから。

ところでその頃に、今回の北朝鮮の申告に伴う制裁解除が、おそらく米国議会で承認されます。

偶然? 予定通り? 五輪が終われば、シリアとイランで血の雨が降るでしょうね。

北の将軍様、多分全部白状したでしょうから。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-30 20:24

国民を護る気概

前号で一言触れるのを忘れましたので、付け加えさせて頂きますが、胡錦濤国家主席が早稲田大学大隈講堂で講演したのは5月8日。

5月9日でない理由はお分かりかと思います。

5月9日は「対華21ヶ条要求」を中国側が受諾した、彼らが言う所の「国恥記念日」です。

今回の胡主席訪日に際し、日中両国は細やかな心遣いを隅から隅まで行き届かせています。

5月9日に大隈重信ゆかりの地に足を運びませんでしたが、「国恥記念日」に中国国家元首は、その相手国に滞在していたのです。

「過去を理由に事を荒立てるようなことはしませんが、日本国民も相互の歴史と交渉を知った上で、中国側の立場と心情も理解して下さい」と言う意思表示だと思いますが、読者は如何に解釈なさいますか。


ところで、「大連総合市場構想」、本命はどうやら日本の様です。

http://www.pekinshuho.com/jj/txt/2008-06/26/content_129685.htm

大連のすることは、温家宝首相のお墨付きであることは言うまでもありません。

この日中の足早な動きを、米国はどう眺めているのか、この点に関する分析だけは怠ることが出来ません。


さて、今回は胡国家主席が国賓として来日し、宮中晩餐会に出席した際の、天皇陛下のお言葉について考えてみたいと思います。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/okotoba-h20-01.html#200507bansan

練りに練った美しい日本語であるとともに、高度な政治的発言です。

鑑真を引き合いに出すことで、暗に来日までの国家主席の辛苦を讃えるとともに、日本側も一人残らず首を長くして来訪を待ちかねていたことを表現しています。

特に時の天皇以下が得度した事実を挙げ、中国文化への尊敬の念、主席の素養と教養の高さを賞賛しています。

そして、「日中青少年友好交流年」を取り上げることで、胡主席の政策に対する全面的な支持を仄めかしています。

本当によくぞ参られました、胡錦濤国賓。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-28 07:04

名刺代わり

ゴールドマン・サックスが昨日、ゼネラル・モータースとシティグループを格下げしました。

6月も押し詰まったこの時期に、この様な格付け変更を公表した場合の影響を分かった上での発表です。

当然ならが世界市場は震撼しましたが、上海市場の株価総合指数は5%を超える下落を記録し、子飼いの公的機関や金融機関を動員した、江沢民派による最後の儚い買い支えの努力を、一挙に吹き飛ばす結果となりました。

少し前に王岐山副首相とポールソン米財務長官が、米中戦略経済対話に臨んでいますから、これはポールソンから(と言うことはゴールドマンから)の挨拶代わりと言うことになります。

そしてこの結果、ゴールドマンが上海派を完全に見限ったこと、王岐山副首相の使命のひとつが、上海派を締め上げて干してしまうことであることが実証されました。(ですから当然、王副首相は江沢民派でないことも明白になりました)


それにしても、ゴールドマンのやることはえげつないですね。

この時期に保有株が急落して含み損が発生したり、不良債権額が膨らんだりすると、手の打ち様がありません。(6月末は多くの中国系金融機関の四半期末にあたります)


上海総合指数は6,000ポイント強を天井におよそ55%下落しています。

紙屑になった株式を握りしめて、中国人株主は何時騒ぎ出すのでしょうか。

その時、「毛並み」も「エリート」でもない、「金権」だけが取り柄の江沢民は、どうするのでしょうか。


胡錦濤国家主席が精力的かつ執拗に推進している行事に、「日中青少年交流」があります。

これについては、前述の早稲田大学記念講演でも、或いは来日時の日中共同声明にも盛り込まれています。

何故これほどに、「日中青少年交流」に固執するのか。

答えは簡単、復讐です。


族長であった胡耀邦総書記(当時)が失脚させられた際の罪状は、「集団指導原則に対する違反」、「ブルジョア自由化」、それに「独断で日本人青年三千人を中国に招待したこと」でした。

つまり、胡錦濤国家主席は、胡耀邦元総書記、ひいては胡一族の名誉回復を図っているのです。

そして国内の政敵に向けては暗に、「将来のため、日中の若者が交流して何が悪い。悪いなら訴えて来い。悪いと思わないのなら、過去の決定を覆せ」と詰問しているのです。

因みに、もうお分かりと思いますが、胡主席の最近の言動は、全て上の「罪状」に該当します。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-27 20:57

久しぶりに本題に戻って

もう、どれが本題が自分でも分かんなくなっているのですが、今回は久しぶりに胡錦濤国家主席の訪日を取り上げたいと思います。


胡主席の主張が最も率直に述べられているのは、おそらく早稲田大学での講演でしょう。

以前にも申し上げましたが、中国人留学生の多くは早稲田大学に留学しています。

毎回、講演会場として大隈講堂が選ばれるのはそのためでしょうが、大隈重信と言えば、第一次世界大戦中の首相在職中に、「対華21ヶ条要求」を中国に出した張本人ですから、その事実も忘れないでねという、中国人得意の当てこすりも入っています。


さて、その内容ですが、最近の政治家では屈指の名演説と評して差し支えないでしょう。

詳しくは、

http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008050801000977.html

で全文をご確認願いますが、自国について

「矛盾や問題は規模でも複雑さでも世界でまれにみるものだ」と語り、革命がいまだ成果を収めず、むしろ失敗の方向にあることを暗に認めています。

歴史については、

「われわれは歴史を銘記することを強調しているが、恨みを抱き続けるためのものではない。歴史をかがみとし未来に向かうためだ。平和を守るためであり、日中両国民が子々孫々にわたって友好的に付き合い、世界各国人民が平和を享受するためのものだ。」

とあり、押さえるべきツボは押さえつつも、「子々孫々にわたって友好的」であること、つまりその場しのぎ、場当たり的、或いは刹那的とも言って良い、中国人の人生観を反省しています。

胡錦濤主席ならずとも、良心の持ち主ならばこの疑問に逢着せざるを得ないのです。

「近代以降、何故中国と日本は、これ程までに異なる道を歩み、これ程までに差が開いたのか」と。

これは、中国人一般の、特に近年の中国人の歴史観に対する厳しい自己反省です。


そしてその上で、

「省エネルギー、金融、情報など重要な分野での協力」強化を訴え、

「製造業、情報、金融などの分野で世界をリードし、世界一流の省エネ・環境保護技術を有している。これは日本国民の誇りであり、中国国民が学ぶべきものだ。」

とまで断言しています。

率直に至らぬ点を認め、虚勢を張ることなく、素直に真意を開陳しているのです。


中国にとって不幸中の幸いは、土壇場の危機的状況にありながら、胡錦濤主席や温家宝首相、李克強副総理と言った、憂国の士を要路に得たことです。


なお、青少年交流については、次回に弊意開示致します。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-26 19:47

世界政治裏事情

もの凄く大雑把ですが、「悪の枢軸」の関係を示しますと、次の様になります。

北朝鮮 - 上海(江沢民) - (パキスタン) - イラン -シリア - ハマス&ヒズボラ ー (リビア)

この内、核及びミサイル開発に携わっていたのは、北朝鮮、(パキスタン)、イラン、シリア、(リビア)ですが、カッコ内の国は内外の圧力に屈し、「裏組織」から脱退しています。

残るは北朝鮮、イラン、シリアの三国、それにハマス、ヒズボラの二大テロ組織です(江沢民については後述)。


この内、イスラム教シーア派系過激組織ヒズボラはレバノン国内での睨み合いから手が抜けませんので、イスラエルと事を構えることは出来ません。

一方、イスラム教スンニ派系反イスラエル組織ハマスとイスラエルは、奇跡的に停戦協定を締結しましたが、何のことはない、時間稼ぎです。

武器弾薬、兵員を補充する時間が欲しいだけで、戦うための「停戦」なんですね。


イスラエルとシリアも和平協議の真っ最中で、両国が交渉することそのものが、一種の奇跡なのですから、これも何時決裂するかも知れないです。

イランについては、イスラエルが地中海で同国を仮想敵国と想定した軍事演習を実施。(イスラエルも堂々と認めています)

なお、現在レバノン沖には米海軍地中海艦隊が集結していますから、実質上は共同軍事演習です。


これらを総合すると、

「レバノンでの親シリア派と反シリア派の内戦勃発」
「イスラエル(+米国)のヒズボラ壊滅作戦作動」
「イスラエルによるレバノン経由(或いはゴラン高原経由)シリア侵攻作戦開始」
「ガザ地区のハマス撃滅作戦発令(勿論、交渉は決裂)」
「米国とイスラエルによるイラン本格攻撃」

はほぼ同時に勃発すると考えられます。


ところで、これらが何で北朝鮮、或いは極東情勢と関係するかと言うと、もうお分かりかと思いますが、26日の北朝鮮による申告、本当に欲しい情報は北朝鮮の核施設関連ではないのです。

簡単に言えば、「死にたくなければ、仲間を売れ」、これです。

例えば、北京(胡政権)からすれば、上海(江沢民)がこれらにどれだけ関与しているか(或いは黙認したか)是非知りたいですし(今まで収集した情報と照合できる)、米国にしてみれば、ロシア人を中心とする武器承認の関与の証拠を握りたい。勿論、一戦交える時の必須の資料でもあります。

特に米中ともに(日本もそうですが)、申告の中身の裏付けはすぐに取れますから、嘘を言えば半殺し、否、全殺しです。(ついでに言えば、腰抜け韓国政府も、腕の一本くらい折られるだろうなぁ)


とすると、あの習のお坊ちゃまが北朝鮮を訪問した理由も判然とします。

「余計なことは喋るな」

これだけです。

でも、無理でしょうね。上海が北朝鮮を丸ごと面倒を観るくらいの提案をしない限り。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-25 21:08

倉庫が空っぽ

本日(6月24日)の産経新聞によると、大災害に見舞われた四川省の食糧を確保するべく、各省に食糧の放出を命じたら、穀物で満杯であるはずの某省の国営倉庫が、もぬけの殻だったそうで大騒動になっています。

理由は簡単、担当役人が横流しして着服していたからで、共産主義政権が成立して半世紀が過ぎても、中国と言う国は何一つ変わりはしないことを、あらためて確認させてくれる事件でした。

この「横流し、横領、着服」と言うのは、中国役人の得意技でして、宮崎市定京都大学名誉教授著「雍正帝」(中公文庫)にも、凶作の際に国庫から備蓄食糧を放出しようとすると、その倉庫は空っぽで長官は大慌てと言う場面があります。

まあ、食糧倉庫に限らず、国営倉庫が100あれば、その内の9割以上では、帳簿上の数字と実数が大きくかけ離れている筈です。


北朝鮮が各施設に関する申告を、今月26日に提出するそうです。

米国をはじめ各国は、それを45日間かけて提出資料の中身を吟味しますが、北朝鮮の倉庫は着服しようがすまいが空っぽです。

資料を提出してすぐに経済制裁が全て解除になる訳でもなく、仮に解除になっても、買うための金がありません。

そもそも、その45日間をどうやって過ごすのか、国家全体が、太平洋戦争時のガダルカナル島日本軍状態になっています。

今、北朝鮮は、指導部に対する絶対的忠誠が期待できる階層まで、食糧の配給ができなくなっていることが大問題なのです。

ですから、今回の申告資料(知恵を絞って巧妙に嘘ついていると思いますが)が一縷の望みです。

しかし、米国も中国も悪人ですなぁ。

人間、希望がある限り自暴自棄にはならないという心理的傾向を利用して、引き延ばすだけ引き延ばしているのですから。

その内に、中国に取り込まれて、北朝鮮はにっちもさっちも行かなくなりますよ。

だから今回の申告の件でも、中国(胡政権)側は音沙汰なし、結末は分かっていますから。

(了)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-24 21:15

馬英九

過日の台湾総統選挙で圧勝したのは、中国国民党候補の馬英九氏でしたが、この人物は「嫌日派」です。

江沢民もそうですが、「日本嫌い」には共通点があります。

その出自が原因で、周りから虐めらています。


江沢民の場合は、日本軍占領下の上海で実父がトラック(=運送)利権を一手に握っていたのですから、日本軍が引き上げた後に虐められても仕方ないです。

馬英九氏の場合は、確か父が外省人(大雑把に言って、蒋介石率いる国民党軍が大挙台湾に逃避した際の渡航者集団)、母親が本省人(土着の現地中国人、先住民族とは異なる)です。


ところで我々日本人は気軽に「ハーフ」と言う言葉を使います。

あのアイドルは日本人と米国人のハーフだとか言った風に。

だから、日本語も話せるし、米国の事情にも通じていて当たり前って先入観を持ったりします。


では、馬英九台湾総統が外省人と本省人の「ハーフ」かと言うと、これは違います。

宗族社会は(少なくとも表面上は)徹底した男性社会ですから、父親で決まります。

つまり、馬英九総統は「外省人」である、これが第一のポイントです。


ですが、母親が本省人である以上、外省人集団からは猜疑の目でみられます。

「本省人の連中と裏で繋がっているんじゃないか」と。

本省人集団からは爪弾きにされるのは言うまでもありません。

本人の好むと好まぬにかかわらず、鳥でも獣でもない「こうもり」だったのです。


ここで、かつての台湾では、反日教育が盛んな時期があった事実を想起すべきです。

テレビでも日本語は全てカットと言う時期がありました。

1950年生まれの馬英九総統は、そんな時代に育っています。


支配層の外省人としてはハンディがあり、と言って大多数を占める本省人に溶け込める訳がない。

原因は何か、日本が台湾を併合し、その後中国本土を侵略したから、こんな目に遭ったと考えているのでしょう。

将来の台湾総統は、ハーバード大学留学中、同胞の言動を逐一本国の公安に伝える、密告者の役割を演じていました。

そうでもしないと、出世なんて夢のまた夢でした。


ですから、対日関係が重要なことは理性で分かっていても、事ある毎に本音が出てきます。

尖閣諸島を巡る台湾側の強硬姿勢は、総統本人の感情の発露でした。


では何故、途中で態度を急に軟化させたのでしょうか。

国内要因もありますが、胡錦濤氏からの「意思表示」があったと思われます。


ご存知の通り、胡錦濤国家主席率いる中国現政権は、日本特に福田政権とは極めて昵懇、一心同体と言っても過言でない仲です。

そして日台関係は今までは大変良好でした。

台湾は中国の一部と言う中国共産党の立場からすれば、日台関係がギクシャクすると何らかの意思表示をせざるを得ません。

つまり、事と次第によっては「福田・胡同盟」に軋みが生じかねないです。


胡錦濤氏の発言は、人民解放軍を後ろ盾にした発言です。

「一国の長たる者、己の感情で物事を運ぶな」。

馬英九氏が理性的な人物か、感情を抑制できないただの匹夫か、評価が定まるのはこれからです。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-23 20:34

ご用済みの上海市場

世界同時株安の様相を呈し始めた世界経済ですが、中でも群を抜いて落ち込みが目立つのが言わずと知れた上海市場です。

ポールソン米財務長官、正直に言ってしまえばゴールドマン・サックスから言えば、何時までも上海(江沢民)に胡麻をすっていても、百害あって一利なしの状況になりつつあります。

それよりも、このままでは「大連総合市場構想」で遅れを取るのは確実ですし、粉飾まがいの決算をゴールドマンが出しても誰も異議を唱えないのは、ポールソン氏が要職にあるからです。

ゴールドマンの落日は近いと思います。日本も北京(胡錦濤政権)も散々煮え湯を呑まされているし、米国内でも悪評さくさくです。

来るべき大統領選挙の過程で、ゴールドマン関連の醜聞が続出する事態も考えられなくありません。


上海(江沢民派)に残された唯一の反撃機は、北京五輪に何らかの支障が出た時でしょうが、どうやらよれよれになりながらも、開催に漕ぎつけそうです。

ここで効いて来るのが、今回の胡錦濤主席の訪日の際の共同声明です。

この声明の中で、日本は北京五輪に「協力する」と明記されています。

開催国でもない日本が、開催国に「協力」?

現状での協力と言えば、開会式に福田総理が出席するとかもそれに含まれますが、最大の協力は「一部協議の代替開催」に尽きます。

北京五輪の最大の弱点は、各地に配慮した関係で協議毎に開催地が分散している点です。

例えば乗馬は香港、水上競技は青島と言うように。

分散開催と言うのは、警備上の観点からみても非常に不都合です。

あれやこれやで日本に一部「譲る」のではないか、そう推測しています。


宗族の観点から中国の歴史を区分すると、「北宋以前」と「北宋以降」に分かれます。

北宋は皇帝の絶対的権力が確立した時代ですが、換言すれば「北宋以前」は皇帝は絶対的存在ではなく、文民統制も確立していませんでした。

北宋は、身内同士で血で血を洗う歴史に終止符を打つ試みとして歴史に登場しました。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-21 20:23

頭隠して尻隠さず

自国の見苦しい点は少しでも隠したいと言うのは、洋の東西を問わず共通した真理ですが、中国の場合、その「中華思想」が微妙に作用して、逆に他国、特に隣国のことに触れる場合、相手の事情を斟酌しないで取り上げてくれますので、我々第三者は思わぬ有益な情報に接することがあります。

例えば、ベトナムについての次の報道などは、その好例です。

http://www.pekinshuho.com/jj/txt/2008-06/16/content_127526.htm

要は、ベトナムの金融危機は深刻だけれど、中国南部に波及することはないから心配しなさんなと言う官製記事なのですが、ベトナムの現状を包み隠さず教えてくれています。

詳しくは記事に譲りますが、冒頭の「ベトナムで金融危機が一触即発の状態」と言う表現からして、かの国の真相を余すことなく語ってくれて嬉しいこと限りないのですが、「ベトナムではすでにさまざまな問題が生じており」とか、「ベトナム以外の国はみな貿易黒字」とか、これだけで今日から貴方はベトナム経済の専門家と言う情報を、これでもかとばかり掲載してくれています。

中華思想のお蔭で、どうしても近隣諸国を「気遣う」と言う発想が出てこないのです。


米中戦略経済対話の期間中も、上海株式市場は順調(?)に下げ続けました。

今年11月の米大統領選挙の結果にかかわらず、ポールソン長官が来年1月に退任するのは確実で、中国側、特に胡錦濤政権側とすれば、あれだけ上海(=江沢民)に肩入れしたゴールドマン・サックスはさっさと退出してくれと言うのが、本音でしょう。

一方、ゴールドマンは次期政権以降もどのように影響力を保持するのか、難題山積です。


さて、次回以降は宗族について本格的に述べて行きたいと思いますが、とりあえず言葉の定義だけは、この場でしておきたいと思います。

宗族・・・本来の宗族、歴史的用語としての宗族。

革命宗族・・・共産主義革命によって支配層にのし上がった集団

成り上がり宗族・・・革命にも貢献していないにもかかわらず、どさくさ紛れに出世して言った集団

仮にこう規定します。

(続く)
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-20 22:32

刻々と変わる情勢

海上自衛隊護衛艦が初めて中国を訪問すると思ったら(資料1)、日朝間ではよど号乗っ取り犯と拉致被害者の件で協議が進展し、その北朝鮮を習近平のお坊ちゃん(国家副主席殿)が訪問し将軍様との面会が許され(資料2)、日中間の懸案だった東シナ海ガス田問題も事実上決着し、米国では第4回米中戦略経済対話でポールソン財務長官と王岐山副首相が激突し、ライス国務長官は北朝鮮のテロ支援国家指定解除の方針を明らかにしました。

これを一本の線で結べと言われても、非才浅学にはとても無理です。

ですが、全体の印象をと言われると、「日米中で北朝鮮を嬲っている」。


今、北朝鮮が死に物狂いで求めているのは、支配層と自分達への絶対的忠誠が期待できる一部国民向けの、当座の食糧確保です。(これに該当しない「国民」が何人死のうが、将軍様にとっては知ったことではありません)

一見すると、日朝協議は進展した様に見受けられますが、開催場所をご存知ですか。

北京です。

と言うことは、胡錦濤国家主席のお膝元。

会議の内容は全て中国側に筒抜けと考えた方が良いでしょう。

その際、中国側が北朝鮮に有利になるように便宜を図る筈がないです、胡錦濤主席と金正日総書記は犬猿の仲ですから。

陰で日本にアドバイスしていると考えるのが妥当でしょう。

事実、保守でも左翼でも結構ですが、この質問に答えられますか。

「それで、北朝鮮は何時になったら日本から食糧が貰えるの」


米国だってそうです。

北朝鮮はテロ国家だろうが、悪魔の帝國であろうが、何と言われようと食い物が欲しい。

指定を解除したら、将軍様の頭の上に米が降ってきますか、きません。

そうこうしている内に、北朝鮮はのっぴきならない状況に陥ります。

米国はそれを待っています。


話は飛びますが、イスラエルとハマスが停戦に合意したのも、互いに時期尚早とみているからで、イランとシリアは西側に「動かぬ証拠」を握られていますし、北朝鮮はあと少しだけ持ちこたえると言う判断です。

「国際情勢、複雑怪奇なり」。不変の名言です。


本当は、宋代にまで遡って宗族のお話をして、それと中国近現代史と結びつけて弊意開示したいのですが、国際情勢が変転してくれますので、なかなか出来ません。

ご高配の程を。

(了)

資料
1)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000046-yom-pol

2)http://www.chosunonline.com/article/20080619000021
[PR]

by 4kokintou | 2008-06-19 16:38