現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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胡錦濤氏の対日観

胡錦濤国家主席、或いは同氏が率いる現政権が日本に対して如何なる認識を持っているのか、もう少し踏み込んで言えば、習近平国家副主席に代表される「太子党(世襲特権革命階級)」や、江沢民「前」国家主席に象徴される「裏社会拝金集団」、それに毛沢東を初めとする「革命職業集団=共産主義型軍閥」以外の、己の野望や私利私欲よりも、国家や国民の安寧を優先する人材集団は、必ず常に日本を意識して来ました。


日本は米国の同盟国であり、米国を盟主とする自由主義経済陣営に与しています。

この点で共産主義を表看板とする中国とは相容れない部分がある訳ですが、中国そのものが資本主義化しつつあり、言論の自由も以前と比べて格段に認められてきました。

それでも共産党独裁の体裁だけは崩せませんから、特に中国人は建前に頑固ですから、これだけは譲れませんが、実は今の中国にとって格好のお手本であり参考になるのが日本なのです。


日本と中国は、戦後事実上の一党支配体制と言う点で共通していますが、方や選挙でここまで一党支配を続け、もう一方は武力と警察力、それに密告制度で一党独裁を維持してきました。

但し、参考にする所は大いに参考にするが、国益に叶わなかったり有害無益な部分に関しては、中国の見方は辛辣です。

今回はそんな例を幾つかご紹介します。


まず、兎に角日本の動向に敏感です。

http://j.people.com.cn/94640/6653508.html
トヨタ、国内販売店の統廃合を本格化 6月から

http://j.people.com.cn/94476/6687506.html
日本家電メーカーの中国シェアが急落 活路はあるか


トヨタがレクサスを梃子に販売代理店網の再構築に乗り出す意向であることを、5月8日の段階で公表していますし、日本系家電メーカーの中国での苦戦ぶりを、具体的数字を駆使して説明してくれています。

邦字紙を読むよりずっと日本経済に詳しくなれそうな位、企業を含めた日本関連の記事が多いです。


でも辛辣さも一級品です。

http://japanese.beijingreview.com.cn/ztjl/txt/2009-06/25/content_204108.htm
日本で「ぼったくり」に遭う中国大陸の観光客


よく調べています。観光旅行が結局、高くつくのは日本も中国も共通の現象です。

http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-06/01/content_198126.htm
日本経済は全面的に崩壊するのか


的外れのお門違いの記事内容でないところが評価できます。辛口日本応援論とでも言うべきでしょうか。

http://japanese.beijingreview.com.cn/ztjl/txt/2009-06/01/content_198203.htm
日本はなぜ中国の強大化を受け入れられないのか


確かに内容も荒唐無稽ではないが、内向きの論文の様な気もします。

http://japanese.beijingreview.com.cn/ztjl/txt/2009-06/09/content_200184.htm
中日関係の軸は「戦略的互恵」

折角、福田前総理が胡錦濤政権と苦心惨憺の末に構築した「戦略的互恵関係」、麻生君に噛んで含める様に教えている所が味噌で、物事の本質どころか上っ面すら理解出来ていない阿呆総理に対する中国側の苛立ちの表れです。

それでも小沢一郎よりましだから、中国現政権は我慢して麻生内閣と付き合い、おそらく総選挙では舞台裏で自民党を援護射撃するでしょう。

周りが馬鹿ばっかりと言うのも辛いものです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-30 05:37

緊張を孕む中朝国境

本題の前に、中国湖南省で発生した列車事故について一言。

事故に巻き込まれた列車に江沢民夫妻が乗車していたのは事実か、その安否は如何と言った部分も重要ですが、最も肝心な点は上海閥の領袖にして元国家元首で、最近は老いが目立つ高齢の江沢民氏が、上海を離れしかも陸路で地方に赴いたとの「未確認情報」が流れたことにあります。

真実が奈辺にあるのか、仮に事実であればそれだけでも大事件ですが、誤報だとしても、「前国家主席」が、「高齢で最近は心身ともに衰えが目立つ」にもかかわらず、「飛行機を使わず列車による長時間の長旅」を強行したと、国民に知らせる(或いは信じさせること)効果があります。

従って情報の真偽はともかく、耳にした中国国民は、江沢民自らが地方に足を運び、現地を梃入れしなければならないほど、江沢民一派は追い込まれている、こう解釈しますし、それが現実なのは国民も分かっています。

ですから実際に列車事故に巻き込まれ、死亡や重体、重傷を負った場合は勿論、無事であったとしても地方行脚をしていたのならば、それだけ派閥の力が衰えていることを示していますし、全くの虚報だとしても、その種の嘘を流されるだけで痛手なのです。

真相は明らかになるかも知れませんし、このまま藪の中かも知れません。

ただ上海一派の没落は避け様の無い事実であることが、今回の件で周知されることになりました。


その江沢民氏や習近平氏(国家副主席)が、北朝鮮の後継者と面会したと言う情報が出てきていますが、この情報は習近平副主席が「太子党(中国版二世議員、世襲特権階級)であると共に、江沢民一派に極めて近いか、属していることを物語ってくれています。

要は中央を胡政権に握られているから、反主流派で将軍様とも仲の良い上海閥(+反胡国家主席勢力)のお墨付きだけでも得ようという、北朝鮮側の窮余の策です、訪中が事実だとしても。

おそらく訪中団は北京には入っていない筈で(そもそも認めてくれないですから)、上海側が手配した航空機で空路直接上海入りし、帰途も上海空港を使っている筈です。

ですが圧倒的な自力をつけつつある北京に対し、頽勢の一途を辿る上海一派と、危うい権力の禅譲を強いられている平壌があらためて手を結んでも、効果があるかと言えば疑問符を付けざるを得ません。

息子(今の時点は三男)に最高権力者の地位を譲りたい金正日総書記が、世界、実は北京の現政権に対して強硬策を採るのはこうした背景がある訳でして、権力の世襲を認める気が更々無い胡政権は、当然のことながら軍事的圧力を加えていますし、経済的補給路の締め付け、北朝鮮国内での諜報工作を活発化させているのは、考えなくとも疑いのない事実です。


そして軍事的小競り合いが起きれば、これぞ胡指導部の思う壺、上海株式市場は混乱しますし、「同盟国の保護」を名目に子飼いの人民軍を進駐させることも可能になります。

今年の夏の国際政治の主役、それは北京です。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-29 23:57

真綿で首を絞める

中国現指導部の政策目標は多岐に亘りますが、「汚職役人追放」とこれに関連した「江沢民一派駆逐」が至上命題であることは、言うまでもありません。

そしてその目標に向かって着々と地歩を進めています。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-06/23/content_203779.htm
公務員告発専用電話が全国で開通


汚職幹部、悪徳役人を国民の手で炙り出す作戦ですが、この記事をみる限り、検察院は現政権が掌握している印象を受けます。

江沢民側の影響力が残っているとすれば、この種の措置を講じても無駄ですから。


http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-06/18/content_203025.htm
中国、企業信用「ブラックリスト」構築へ

製品の品質管理に関する一種の「格付け」なのですが、ブラックリストに掲載されてその名が公表されるのは、間違いなく江沢民系企業です。


http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-06/19/content_203362.htm
中国本土市場のIPOが再開 9カ月ぶり

いよいよ上海市場に止めを刺すつもりでしょう。

ゴールドマンと江沢民派が必死の思いで買い支えている上海市場で、新規上場が再開され上場企業が続出したらどうなるか、完全に需給バランスが崩れることだけは間違いありません。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-27 08:12

中国外務省 VS 朝日新聞

海峡交流基金会や江丙坤氏、或いは蒋経国元中華民国総統のことも取り上げたいのですが、まずは北朝鮮関係の朝日新聞の報道について。


記事によると、北朝鮮の金正日総書記の三男で後継者の呼び声が高い「金正雲」氏が秘かに北京を訪れ、異母兄で長男の「金正男」氏の紹介で、胡錦濤中国国家主席に面談したとのことですが、真実なのか誤報なのか、少し考えればすぐに分かります。

正解は後者、朝日新聞のチョンボです。


北の将軍様の長男は、後継者レースから脱落したどころか国内に居づらいので中国やその周辺を、護衛を付けて貰えずにぶらぶらしている人物です。

そんな人間に、他国の国家元首に「知人」を紹介することが出来るのか、そもそも長男自身が胡主席と面識があるのか、その程度のことは報道機関に在籍していれば調べがつく筈です。

しかも一連の情報が正しければ、一方は権力闘争の勝者で他方は敗者で、加えて長男は本国からの送金を止められたうえ、数少ない側近や知人も拘束或いは監視下に置かれているとのことです。


将軍様が次男か三男に後を襲わせたいのは間違いのない事実ですが、三男が「本命」なのか「当て馬」なのかはまだ分かりませんし、最後の瞬間まで将軍様の「胸先三寸」です。

仮に「本命」とすれば、別に長男の伝手で胡錦濤主席と面談する必要はありませんし、胡主席が表向きは何の肩書きもない青二才と「密談」しなければならないのか、他人と会うと言うのは相手が首肯しないと出来ないものです。

しかも長男の紹介ならば、「お父ちゃん(将軍様)と弟(三男)」は長男に借りが出来る訳で、そんなことしなくとも将軍様の「特使」と言う立場で往訪すれば、それこそそれ相応の人物と会談できます、国家元首と会えるかどうかは別にして。

長男の立場から言えば、何の見返りもないのに何で寵愛の薄い「お父ちゃん」とその「後継者」のために手を尽くさねばならないのか、説明がつきません。


要は、裏付けを取る能力が極端に弱体化した朝日新聞が、利用された挙句に一杯喰わされただけの話です。

こういう構図になります。

「中国の国家主席と会えた」→「中国のお墨付きを貰った」→「対外的にも後継者は三男で決まり」

誰が仕掛けた工作か、大体見当がつきます、それと逆に言えば中国現政権は「三男を認めるつもりは無い」ことも、「三男と決まった訳でない」こと、今回の朝日の「チョンボ」から浮き彫りになりました。


朝日新聞が真実と主張するならば、その「密談」の日時を公表すれば良いのです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-26 23:25

哀れなるかな馬英九

本題に入る前に、中国現指導部の対オバマ政権観を的確に表した記事を一件。

http://j.people.com.cn/94474/6680521.html
中国の労働者の状況に関する米国の非難に断固反対


理路整然とは、この様な発言のことを指すのでしょうか、それにしても米国側の嫌がらせを受け流しながら相手の弱みを衝く手際の良さには感心させられます。

本件に限らず、今の中国の政権は切れ者揃い、それにひきかえオバマ政権は人材不足と言いますか、碌な人材を登用していないので、報道官も二流の人物、下手なことを言って火傷しているのはいつも米国側です。


以前から薄々気がついていたのですが、米国(オバマ大統領、黒人と白人)、仏国(サルコジ大統領、ユダヤ人とハンガリー人)、それに台湾(本省人と外省人)と、「混血者政権」が輩出したことが昨今の特徴で、しかも揃いも揃って旧来の支配者層からそっぽを向かれているうえ、最近になって人気がガタ落ちです。

台湾(中華民国)の馬英九総統の場合、国民党本流からみれば結局は政権奪還のための「道具」に過ぎず、従って尊敬の対象にならないどころか、内心軽侮している、それが表面化したのが、以下の一連の事件です。


http://j.people.com.cn/94474/6652862.html
台湾海峡交流基金会長が辞意表明

(台湾)海峡交流基金会の江丙坤会長が止めると言い出したのを契機に、長老連中から総攻撃を受けた馬英九総統は結局、江会長の所に自ら足を運んで謝罪、説得する羽目になりました。

「混血の若造に嘗められてたまるか」、国民党長老連中の心の声が聞こえてきそうです。


対する大陸中国の胡政権はどう対応したかと言いますと、

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-05/14/content_195861.htm
胡錦濤総書記が国民党主席を北京に招待

http://j.people.com.cn/94475/6636761.html
大陸部との統一交渉を内密に進めた蒋経国


実はこの時点(今でもそうですが)で、馬英九氏は国民党主席ではなく、北京に招待されたのは呉伯雄氏(党主席)です。

ただこの「首脳会談」後に呉伯雄氏は国民党主席を辞任する意向を示し、馬英九総統を後任に指名した経緯を踏まえると、胡錦濤「総書記(党主席と記していない点がまた微妙です)」から、かなりきついお小言を呉氏は頂戴したのではないでしょうか、それも醜聞に関係する「動かぬ証拠」を見せ付けられながら。

蒋経国元国家主席のことを持ち出したのは、国民党の老人共に嬉しそうに上海や南京辺りでうろちょろするなと言う不快感の表れと思われます。(尚、最初は呼び捨てですが、最後には蒋経国「先生」になっています、このあたりも細やかな神経の使い方です)


それにしても表面上は不倶戴天の敵(中国共産党)に党主席の座をお膳立てして貰った馬英九氏、胡錦濤「総書記」との格の違いは歴然としています。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-25 17:44

オバマ政権相手にせず

「反ゴールドマン・サックス(GS)反江沢民」路線を堅持する胡錦濤現政権が、GSに乗っ取られた様なオバマ政権に対して辛辣なのは当然のことです。

http://j.people.com.cn/94474/6651084.html
オバマ大統領の「報道の自由」批判、外交部報道官が論駁


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-05/18/content_196177.htm
「中国が米国でスパイ活動」非難には別の魂胆がある


http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-06/16/content_202702.htm
米財務省、中国は米国債44億ドルを売却 4月


オバマ政権が口先だけで、超大国としての責務を全うする意思も能力もないことを、中国の現指導部は見抜いています。

幾らゴールドマン・サックスの「お友達国家」と言え、北朝鮮に対しても発言だけは勇ましいけれど、具体的にはなす術を知らない、つまり発言が空疎で内実を伴っていないことをお見通しなのです。

せめて空母を日本海に進めるくらいのことをしなければ、日韓と言った同盟国に示しがつきません。


だから中国に対して小手先の嫌がらせをするのですが、見透かされているから全く効果はなく、中国側が動じる気配はありません。

特に面白いのは最後の記事で、中国政府のしたことなのに、米財務省の発表を別の中国現地紙が伝えた記事を最初に引用すると言う、回りくどいことをしています。

要するにとぼけている訳で、実はオバマ政権の最も嫌がる米国債の売り越しを平然とやってのける、しかもご丁寧に各国の動向まで詳しく紹介しています。


それにしてもオバマ政権、軽量にして空疎です。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-25 00:40

胡錦濤主席の対北朝鮮観

胡錦濤国家主席が北朝鮮に対してかなり厳しい見方を持っているのは、次の記事からも分かります。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-06/03/content_198877.htm
全人代副委員長の訪朝延期について


http://j.people.com.cn/94474/6657746.html
劉云山政治局委員、朝鮮労働新聞の代表団と面会


陳至立全人代副委員長(女性)は中国共産党中央委員に過ぎませんし、この人物は数少ない上海閥ですが、訪朝を止めたのは時期的にみても確実に北京(胡錦濤)側ですし、江沢民一派や反胡錦濤派には最早、北京の横槍を止める力がないとみて差し支えないようです。

また劉云山氏も数多いる政治局員の一人で、もの凄く格下の存在です。

このことからも中国の現指導部が、北朝鮮の「金王朝」に対して良い感情を持っていないのは明らかで、江沢民に象徴される反対派の一掃がなった暁には、対北朝鮮外交は本格的強硬路線があらわになると予想されます。

それ故、将軍様は「代替わり」を急いでいるのであって、従って昨今の強硬的言辞は全て北京に向けられたものであり、その内容を翻訳すれば「現体制を認めてくれ」の一言に尽きます。

とすれば、上海が窮地に陥れば陥るほど、それを助けるため、また己の「国体護持」のため、北朝鮮が居丈高な態度を取るのは確実で、ただそれは空威張りと言うもの、中身のないはったりに過ぎません。


と言う訳で、北朝鮮は遠からず中国現政権が「解放」します、中国人民軍の北朝鮮進駐と言う形で。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-23 21:15

粛清完了?

北京(胡錦濤政権側)による上海閥(≒江沢民一派)追い落とし工作は概ね完了した模様で、それが証拠に先日(5月25日)の北朝鮮による核実験に対して、中国政府(外務省)として反対の意思を明確にしたのは、今月13日です。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-06/15/content_202513.htm
外交部、朝鮮の核実験に反対の立場を表明

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-06/17/content_202936.htm
中国は第1874号決議を真剣に実行していく 外交部


国連1874号決議とは、要は北朝鮮非難制裁決議のことです。

これらの対北朝鮮強硬姿勢と反中央勢力(非胡錦濤政権)の粛清が同時並行的に進行している点、或いは昨今の北朝鮮報道機関の激烈とも言える対外的敵対心を踏まえると、弱りつつある親(江沢民一派)を子供(北朝鮮)が必死になって援護射撃している印象を受けます。


ところで中国の対露外交ですが、ここにきてどうやらこの方面にも変化が出てきている模様です。

少し旧聞に属しますが、

http://j.people.com.cn/94474/6657646.html
呉邦国委員長とロシア大統領が会談、重要な共通認識


旧聞と言っても今年5月半ばの出来事ですが、これを挟むようにして、この直前に温家宝総理が訪露して原油買い付け交渉を纏め、そして今、胡国家主席がモスクワを訪問しています。

以前までロシアは呉邦国全人代委員長の「縄張り」で、対露利権はこの人物が一手に握っていたのですが、昨年あたりから風向きが変わりだしています。

どうやら呉邦国氏も江沢民前国家主席と共に「粛清」の対象になるのではないか、胡錦濤主席と温家宝首相が、その辺のことをロシア側と話をつけたのではないか、そう考えられます。


少なくとも今まで、胡政権の対露政策は意外と「寛容」で、少なくとも「ロシア解体」にまでは踏み込んでいません。

つまりまだ利用価値があるとみている証拠で、中国の勢力が中央アジアに浸透し、仮にロシアが崩壊してもその衝撃が最小限に留まる見込みがつくまで、暫時「生かさず殺さず」、利用できる所は利用し尽くす方針と考えられます。

とすれば利権は手元に回収しておく必要がありますから、今回の様な「つばぜり合い」になったと思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-22 17:02

中朝相互作用

前回、北朝鮮の後継者争いに触れましたが、この権力闘争には中国は勿論、日本も関係している訳でして、小沢一郎氏を初め民主党関連の醜聞が立て続けに表面化しているのも、北朝鮮情勢(もっと言えば北朝鮮利権)と無縁ではありません。

ただ、日本や米国まで含めると話がややこしくなるので、中朝間に限って今回の後継者問題を考察してみたいと思います。


まず中国側ですが、北京(胡錦濤国家主席側)による、上海(江沢民一派)を筆頭とする「反中央勢力追い落とし」工作が、北朝鮮の後継者問題を同時進行的に進捗しています。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009061402000089.html
広東省の高官相次ぎ摘発 中央政府が粛清か


事態の推移をみる限り、北京と上海の力関係は、ここに来て北京の方に大きく傾いた感があり、一説には捜査の手が江沢民周辺にまで及んでいるらしいですが、とすると江沢民一派と連携する北の将軍様としては、江沢民氏の威光が健在な内に、意中の人物を後継者に据える必要があります。

そして、ここからがややこしいのですが、淡白な日本人とは違って大陸アジアの方々は非情に粘着質でしかも強か、最近注目を浴びている「三男」も、「当て馬」かも知れないのです。


ただ将軍様の意中の人物が誰であれ、将軍様本人が意識不明或いは人事不省に陥ったり、お迎えが来た瞬間を見計らって、「唯一の同盟国」たる中国が「他国からの侵略に対する保護」を名目に軍隊を進駐させる事態が最も恐ろしい訳で、この場合失脚した筈の「長男」が傀儡政権の「切り札」になり得るのです。

小沢一郎と金正日と江沢民、これらは連動しているのです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-21 00:31

北朝鮮の後継者

お久しぶりです。

体調不良から抜け出したかと思ったら、今度はパソコンが死に体に。

そうこうしている内に、次第に文章を認めて投稿するのが怖くなってくるのですから、感情とは恐ろしいものです。


と言う訳で投稿をさぼっている間に何が起こったかと言えば、「北朝鮮の後継者争い=権力闘争」と、「胡錦濤政権による江沢民一派粛清、追い落とし」です。


まず前者から言いますと、「後継者は三男で決まり」と言った報道が多いですが、拙速の感が否めません。

将軍様の寵愛の薄い腹違いの長男が、これを機会に正式に廃嫡されたのは当然としても、この人物がマカオに残っていると言うことは、中国側が一種の「切り札」を握ったことになります。

次に「次男か三男か」の選択ですが、これはひとえに北京(胡錦濤政権)と平壌(金正日総書記)の胸先三寸と申しますか、駆け引き次第です。


ところで今「次男か三男かの選択」と申しましたが、実は選択肢は(長男を除いても)以下の数通りが考えられます。

1)次男

2)三男

3)次男と三男の共同統治

4)それ以外の血縁者

5)政権そのものの崩壊


この内、権力の構図から言っても3)と4)は有り得ません。

共同統治は次の瞬間から喰うか喰われるかの戦いに一変しますし、正統な後継(候補)者以外が最高権力者の座を襲えば、他の者が黙っていません。

「あいつがなるのなら俺だって」と言った心理が働き、収拾がつかなくなります。

平壌、つまり北の将軍様から言えば「次男か三男か」ですが、北京が望んでいるのは5)、つまり「金王朝の崩壊」です。


ここで問題になるのは、中国の影響力がどの程度、北朝鮮の政権内部に浸透しているかと言う点です。

北京(現政権側=反金正日側)の影響力は相当浸透していると思われ、次男と三男のどちらかを篭絡させていると推測されますが、反対側には絶対に上海(江沢民一派)が加担していると考えられますので、次男と三男のどちらが、北京派であるのか上海派であるのか、そして最終的に権力を握るのはいずれなのか、これを見定める必要があります。

加えて、将軍様が「三男後継説」で様子見している可能性もあります。

つまり三男の場合、中国(北京)がどう出るか、相手の手の内を探っていることも考えられる訳です。

三男で駄目なら次男に切り替える、仮に独裁者であれば、そして脳味噌がまだしっかりしていれば、その位の芸当は出来て当たり前です。

ただこの場合、三男は「ポイ捨て」になりますが。


個人的には「三男で様子見説」を採りたいです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-06-19 21:45