現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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国慶節

国慶節を明日に控えた今日(9月30日)、中国全土は特に何の異変もありません。

中国と言う国は、蓋を開けてみないと分からない部分がありますが、今回は平穏無事に滞りなく、そして恙無く10月1日を迎えることが出来ると思われます。


さて自信満々の中国現指導部、それこそ「張子の虎」と言う表現がとてもお似合いのオバマ政権に対して、やはり高値で喧嘩を買いました。

超大国たる米国の方が及び腰になっているのですから、米国も堕ちたものです。


http://j.people.com.cn/94476/6770462.html
商務部、米国産鶏肉製品への不当貿易調査を開始

この程度の嫌がらせで収まらないのが、今の北京です。

むしろ商務部は必ずしも現指導部に従順でないですから、むしろ国内の「ガス抜き」と米国の措置との「相打ち」を狙ったのかも知れません。

少なくとも胡国家主席の手法とは異なる、少し姑息な対抗措置です。


http://j.people.com.cn/94476/6771434.html
生産力の過剰問題は長期的に存在 専門家

この方が衝撃力があります。

特に最後の「(上海株価指数が)2400ポイントないし2500ポイントを割り込む可能は10%を超えない」、中国人の性格が分かっていれば、それ以下にする決意が政権側(北京)にあると理解すべきです。

そしてこの記事、味わい深く、含蓄に富んでいます。


http://j.people.com.cn/94474/6771676.html
中国はなぜ「崩壊論」を退けられるのか

色々と解説の必要な記事ですが、現下の米中通商摩擦に限って言えば、何の痛痒も感じないと米国に宣言しているのと同じで、現政権は微動だにしないと言っています。

胡政権は本当に地力をつけてきました。

そして今、「自前の統治手法」を確立させつつあります。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-30 22:11

中国 ~日本より己の隣人を憎む人間集団~

中国の歴史を一言で説明するとすれば、それは「族滅」ではないか、そう思えるほど「宗族丸ごと全滅」の事例に事欠きません。

そもそも春秋戦国時代(この時代に現代の宗族の概念が成立していたか、少し疑問が残るのですが)そのものが「宗族殲滅戦」の様相を呈していますし、秦の始皇帝の快挙「中国全土統一」は、裏を返せば「六国の支配層=宗族磨り潰し」でした。

他方、勃興する血縁集団もありましたし、外から新たな血が入ってきました。


中国の悲劇とは何か、「自前の」統治能力を無くしたことにあります。

より具体的に言えばナショナリズム「国民感情」成立前に統一国家が成立した点に全てが由来します。

秦の始皇帝まで遡らなくとも、「北宋以降」に限っても、中国人主導の政権であろうが異民族中心の国家であろうが、高い統治能力は持ち得ても統治する「人民」を一丸とすることには無関心でした。

「実質的権力は宗族階級が握る皇帝絶対主義」、これが、中国人が編み出した広大な領土を維持する秘策でした。

この自前で捻り出した統治手法が要を為さなくなった所に、近代以降の中国の悲劇があります。


その点で大馬鹿野郎なのは孫文です。

従来の統治手法が有害無益と言うならば、新たな手法を構築してからそれを実現すべく邁進すべきですが、孫文にはそれだけの力量も能力もありませんでした。

明治維新の際に、維新と言う名の革命成立後に如何なる政治体制を作り出すのか、その青写真が出来ていなかったとしたら、今の日本は無かった筈です。

皇帝を廃して帝政に終止符を打つ、それは勝手ですが、その後の構想が全く無い、外国の模倣ばかりです。

「自前の統治手法が使い物にならなくなって今に至る」、これを認めない限り中国の未来はありませんし、それは日本と言う苦い薬を呑むことを意味します。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-29 22:40

日本 ~この愛憎半ばする、無神経で無邪気な存在~

別に謝罪する必要は些かも認めませんが、日清戦争以降太平洋戦争に至るまで、一方的に相手を殴り続けていたのは日本であり、戦争に負けたのに驚異の復活を遂げたのは日本で、戦勝国である筈の中国が、共産主義を選択した事情があるこそすれ、それこそ国家全体が汚泥にまみれた体験をしなければならなかったのか、その点に眼を向ける必要はあります。

日本だって食っていくために侵略した訳で、満州事変で数の上では圧倒的優勢(装備も左程格差が無い)な、張学良率いる国民党軍を葬った石原莞爾だって、真剣に「五族共和」を考えていたとしても、自分の行為を侵略ではないなんて寸毫も夢想していなかった筈です。

当時の満州を「日本固有の領土」なんて思っている日本人は、今も昔も一人も居ません。

ですから「侵略」でないならば「攻略」であり「攻め入り」であり「討ち入り」であり、歴史用語を使えば「唐入り」です。


本誌は徹底した保守の立場を採っていると任じていますが、保守なら現実を直視することを忘れてはいけません。

「日本は生き延びるために侵略(それが嫌なら「生存圏の拡大」)したのであり、それを是としない勢力は終戦に至るまでほぼ皆無で、そのごく少数の例外を除けば誰も侵略を悪いことと思っていなかった」

一部の保守、本誌で言う所の職業保守に、「侵略」がどうのこうのと言う向きがありますが、常に先に手を出したのは日本で、圧勝していたのも日本で、その証拠に日中戦争を通じて「日本固有の同領土」で日中が干戈を交えたことは一瞬たりともありません。

そのうえで「謝罪」をしなければ良い。

腹の底では「悪いと思っていない」のに、口先だけで謝るから相手はいきり立ちます。

「負けたから悪かったなんて、当時も今も一秒たりとも思っていない。但し、負けを認めた以上、その論理的結論である東京裁判の結果を受け入れ、国際社会復帰の条件であったサンフランシスコ講和条約と日米安保条約を遵守し、その精神を堅持する。そして各国と締結した平和条約もそれを護る」、ここから議論が始まります。

現実に米国は「日本が米国に殴りかかったことを反省している」かどうかなぞ、少しも斟酌していません。

敗北を受け入れて、その必然的結論を甘受せよ、これだけです。


日本と言う、この「愛憎半ばする、無神経で無邪気な存在」を、中国は長い時間をかけて受け入れる考えに傾きつつあります。

その苦衷を察すること、そこから中国への理解が始まります。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-29 01:30

鳩山政権の功罪

中国現政権にとって、民主党鳩山政権の誕生はある意味、大変歓迎すべき出来事でした。

自民党の二世議員(世襲議員)がほぼ一掃されたことは、お坊ちゃま連中の「太子党」に冷や水を浴びせかける結果になったでしょうし、皮肉なことに今回の政権交代そのものが、現政権への応援材料になっています。

漢字も碌に読めない人物を総理総裁に据えた自民党にお灸をすえるのは、国民感情として当然のことですが、総理を頂点に馬鹿世襲議員を揃えた自民党政権より、鳩山政権の方が酷いことが知れ渡れば(いずれそうなります)、「政権交代をしない方がまし」と言う認識が、日本の有権者のみならず、中国の有識者にも定着することになります。


胡錦濤国家主席率いる現政権にとって最も怖れる事態は、民主化に名を借りた、裏社会勢力が仕掛ける政変、第二次天安門事件の再現です。

その意味で鳩山政権は愚かであればあるほど好ましいですし、今回の結果で世襲を当然とする連中を抑え込む材料が出来ました。


共産中国建国以降、日中両国は全く正反対と言っても良い進路を選択し、そして全く異なる運命を受け入れてきましたが、唯一と言っても良い共通点を強いて挙げるとすれば、それは「一党独裁」です。

共産党中国の一党独裁は当然として、日本は公正な選挙を通して国民の総意として、数回のごく短気の例外を別として、事実上の自民党一党独裁を選択してきました。

それが今回、完全に覆った訳ですが、鳩山政権が阿呆であればあるほど、特に中国人の目から見れば「政権交代なんてするものではない」、「現政権は国民のために頑張っているから合格点を挙げよう」と言う意識が生まれてきます。

なによりも近隣の強国の指導者が愚昧と言うのは、総じて有り難いことです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-27 22:32

ウイグルは何処へ行った?

http://japanese.beijingreview.com.cn/sh/txt/2009-09/11/content_215912.htm
ウルムチ市、7・5事件の被害企業に減税などを実施

http://japanese.beijingreview.com.cn/sh/txt/2009-09/15/content_216352.htm
ウルムチ 「針刺し事件」捜査状況を発表


ウイグルの騒動は完全に鎮静化し、当局が反主流派(反体制派ではありません)を完全に押さえ込んだので、事態は収拾に向かっていますと宣言しているのが、上記二件の記事です。

今回のウイグルでの騒動は、上海を中心とする反主流派の「最後の抵抗」の一環であったとする小誌の推測が正しければ、反政権側が完敗した今、僻地で暴動を起こす理由も力量も最早ありません。

暴徒が選りによって、新疆ウイグル自治区の事実上の最高権力者である同自治区共産党委員会書記の解任を叫んだのは、この人物が北京と近かったからか、上海から北京へと寝返ったからかのどちらかです。

と言う訳で、今後ウイグルで大規模な暴動は起こりません。

起こるとすれば、それは北京側が反対派追い落としに利用する場合のみですが、胡国家主席の性格からして、その可能性は少ないと思われます。


リオ・ティント事件も、江沢民勢力の退潮を印象付けただけで、うやむやの内に何処かへ行ってしまいました。


http://japanese.beijingreview.com.cn/yzds/txt/2009-08/05/content_210638.htm
リオ・ティントスパイ事件は氷山の一角

この記事を最後に、文字通り「行方不明」です。


http://j.people.com.cn/94476/6760143.html
中国、米国債保有高を再び増加 8005億ドル

米国オバマ政権が中国製タイヤに報復関税を課して通商戦争を挑んだ少し後の発表、所謂「ドスの利いた」意思表示です。

「米国債、全部売るぞ」との恫喝、しかも翌9月18日には国内権力闘争が形式的にも終結していますから、それに手を出したオバマ政権への怒りの表現です。

これで腰砕けになる米国も情けない、本当にオバマ政権は軽量で浅知恵です。


浅知恵を見抜かれているのは日本も同じで、

http://japanese.beijingreview.com.cn/gjpl/txt/2009-09/18/content_217170.htm
アジア諸国は鳩山内閣に過度に期待すべきでない


政権の本音を「間接話法」で表明するのが中国人の常套手段、福田康夫総理と胡国家主席が構築した「戦略的互恵関係」をお忘れなくと言う、お説教です。

それにしても鳩山政権、アジア諸国ならずとも、日本国民も「過度に期待すべきでない」模様です。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-25 23:04

再開です

昨今の体調を鑑みて、少々お休みを頂きましたが、今日9月24日から再開です。


形勢は北京(胡錦濤政権側)の完勝、上海(江沢民一派)の失墜、それに反胡錦濤諸勢力に担がれた挙句、己の愚昧さ加減だけを露呈させた「馬鹿殿」習近平国家副主席の次期国家主席就任の可能性がなくなったこと、休載中に中国の政治情勢は一変しました。

18日までの会議で反対派に圧勝した胡錦濤国家主席は、21日から25日まで外遊中です。


胡主席の言動や思考の特徴に、「梯子を外して相手の身動きを取れなくさせる」ことに加え、「過去の意趣返し、特に二度に亘る天安門事件で政敵から受けた攻撃を封じ、己の権威を誇示したうえで原状をより既成事実化させる」点が挙げられます。

ですから早稲田大学大隈講堂での講演を中国全土に同時中継しますし、今回の外遊は、同じく外遊中に政敵に形勢を覆されて失脚した趙紫陽総書記(当時)と重ね合わせてみるべきでしょう。

ですから上海株式市場は失望売りが膨らみます。現実に18日に権力闘争が「決着」して以降、3,000ポイントが遠のくばかりです。


今回、鮮明に叛旗を翻した呉邦国全人代委員長と習近平のお坊ちゃんは、遠からず確実に失脚し、閑職に追いやられるでしょう。

政治局常務委員の地位も危ういと思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-24 23:02

各方面情報収集

まずはこんな記事から。


http://j.people.com.cn/94474/6756727.html
温家宝総理が大連市を視察

実は大連で「夏季ダボス会議」なるものが開催されていまして、その主催者代表として出席しています。

詳しい所は不明ですが、胡錦濤政権は大連を殊の外重視していまして、国際会議を開催出来るだけの都市に発展しつつあります。

大連の発展ぶりをみるにつけ、常に頭に浮かぶのが「朝鮮半島大運河構想」で、朝鮮半島の最も狭く平坦な部分を日中が掘削して運河を完成させれば、極東のみならず世界情勢が(勿論経済も)一変します。

その出発点が大連です。朝鮮半島を横断し、終着点は新潟か山形辺りになります。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-09/14/content_216106.htm
中国、米国製品への反ダンピング・反補助金調査を発動

簡単な話で、「売られた喧嘩、高く買います」宣言です。

今頃後悔しても手遅れですよ、お馬鹿じゃなかったオバマ大統領、中国国内の権力闘争の道具に使われたと知っても。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-09/11/content_215962.htm
統計局、中国の戸籍制度廃止を否定

統計局には間もなく、間違いなく粛清の嵐が吹き荒れます。

二重戸籍制度は止めると最高権力者が明言しているのですから、しかもこの様な形で報道されたら、非難の矢面に立つのは必至です。

しかし、どうしようもない程に差別意識が強いです、中国国民。


http://j.people.com.cn/94476/6655933.html
樊綱氏「中国経済の調整には2ー3年が必要」

http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-09/09/content_215556.htm
樊綱氏「ポスト経済危機に現れる5つの傾向」

中国の経済政策を語るうえで、この樊綱なる人物は要注意です。

経歴等の詳細は存じ上げませんが、発言内容も含め意味合いの大きい人物です。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-16 01:04

相場は心の鏡

オバマ政権の「奇襲」で始まった米中通商摩擦、北京(胡錦濤政権側)も充分承知のうえで、備えは万全だと思われますが、ウイグルの一件も今回の報復関税も、ダライラマの台湾訪問も、「全ての策略は国慶節に通ず」ではないでしょうか。

10月1日(国慶節)からの一週間、革命60周年と言うことで、此処を恙無く乗り切れば現政権の政治基盤はそれこそ磐石なりますし、そうなって困るのは上海(江沢民一派)です。

胡錦濤国家主席の任期は2013年までありますから、まだ政権維持能力に陰りはみられませんし、それどころか広東省(広州)を制圧したことで、情勢は北京に益々有利になっています。

今回の呉邦国訪中は、上海による最後の抵抗と思われますが、あの姑息な発表の仕方は、オバマ政権の政治基盤が如何に脆弱かを物語っているだけで、要は今回の件に、後見役のゴールドマン・サックスは無関係(見て見ぬふり)でしょう。

「見て見ぬふり」と言えば、北京の連中も大した役者で、その気になれば呉邦国訪中を止めることが出来たのに、敢えて行かせて策を講じさせる、大した度胸と綿密な頭脳です。


でも上海の投資家にとっては、地元の親分に頑張って貰った方が良いと言うことで、上海株価指数は小幅続伸して3,000ポイントの大台を回復しました、北京から間もなく鉄槌が下されるとも知らずに。

文革以来の「旧宗族階級対裏社会階級」の闘争も、漸く決着の日を迎えつつあります。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-14 22:46

米中タイヤ戦争

各邦字紙の発信がおよそ3時間乃至4時間前ですから(ただ今日本時間9月12日午後5時30分)、遅くとも現地時土曜日(9月12日)早朝と言いますか未明、前日夜半にねじ込んだのではないかと思われるのがこの記事です。


http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090912AT2M1201E12092009.html
中国製タイヤ輸入制限 米、関税を3年間上乗せへ 

6月末に勧告は受けていたらしいですが、こそ泥みたいに現地時間夜中に、中国時間で言えばおそらく早朝でしょうか、そんな時に発表する決定事項ではありません。


実はどうも気になっていた事柄がありまして、意味を計りかねていたのですが、

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-09/11/content_215965.htm
呉邦国委員長が米大統領と会見 政治的相互信頼の促進などを検討


まず困ったことに、中国政府要人は最高首脳、この場合は胡錦濤国家主席の許しも得ずに、「独自外交」を展開することが間々あります。

そんな例は過去にも吐いて捨てるほどありますが、今回の呉邦国全国人民代表大会委員長の訪米(ついでにキューバも先に訪問していますが、これは名分作りでしょうね)、6日に米国に入国して10日(当然現地時間)に大統領と会談し、それを追うかの様に今回の中国製タイヤ経済制裁、読者ならずとも己が呉邦国氏の立場なら、その時点で離米しているかどうかは別として、面子丸潰れで本国に顔向けできません、本来ならば。


呉邦国全人代委員長は、中国現指導部の中でも数少ない「非胡錦濤派」、少なくとも現政権内部では主流派と距離を置いています。

本来はロシア、中央アジアが「担当」なのですが、この辺りは最近、温家宝首相が(おそらく国家主席の意を受けて)利権(既得権益)をかじり尽くしていますので、今回の訪米は新たな利権獲得も目的だったのでしょう。


しかしオバマ大統領も頭が悪い、次の記事をよく読みなさい、「飛んで火に入る夏の虫」って諺を勉強しなさい。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2009-09/11/content_215960.htm
米「中国は油井管に補助金」の裁定 中国は断固反対

タイヤに限らず、北京は待ち構えています。

これで「保護貿易の口火を切ったのは米国」と言えるし、放っておいても上海は株価が下がる。

オバマよ、君は何をしたいんだ。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-12 17:53

ベトナム戦争

仮に神が中国を見放しているとして、その罪状の筆頭に挙げられるのは、ベトナム戦争時の「麻薬戦略」でしょう。

阿片戦争を経験した国家(民族)のみが編み出せる「荒業」で、先進国を中心に麻薬が「一般的」となった契機を、これに求めてもあながち的外れではないと思われます。


阿片を含む麻薬、覚醒剤、広く言えば薬物がその社会に蔓延するかどうかは、その社会が決めることです。

歴代の共産中国幹部も結構麻薬が好きで、麻薬で廃人同然になった人物も多かったですし、今の指導部に麻薬常習者がいても、取り立てて驚くことではありません。


「麻薬戦略」を発動するには、当然のことながら潤沢な量の麻薬確保が必要となり、その少なからぬ部分は「国内某所」で栽培されます。

安定確保の観点から言えば、国内で生産するに越したことはありません。

ですが、これも「利権」であり「既得権益」になります。


当時のベトナム駐在米軍兵士に対して、如何に廉価で麻薬を供給しようとも、中国政府が隠密裏に国内で買い付ける価格は、逆鞘が発生するかどうかは別として、恐るべき利潤を生んだことは想像に難くありません。

そしてその栽培、精製、生産、流通、輸送、販売、全ての分野に関与している中国人は、絶対に己の取り分を「抜いている」か「上乗せ」しています。

しかも共産中国建国当時、開口一番に阿片(麻薬)撲滅を宣言した手前、対外関係の損得以前に、面子の問題から「麻薬問題は存在しない」ことになっています。


文化大革命を考えていて、文革派が何故あれだけ一糸乱れぬ統制を保ったまま、時の劉少奇政権転覆に邁進できたのか、革命もご他聞に洩れず「人、物、金」が必要です。

「人」は毛沢東擁する「裏社会集団」が、林彪も軍戸を総動員します。

「金」は何処から調達したのか、これは阿片ではないか、革命にも金は必要です。

文化大革命のことを考えると、正直「反吐が出ます」。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-09-10 21:46