現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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上海万博

報道によると、上海万博の日本館が出来上がったそうで、上海万博なんて関心が無いので詳細は存じ上げませんが、主要国で「真面目に」パビリオンを建設して展示物も出品するのは、おそらく日本だけではないでしょうか。

米国なんていまだに曖昧なことを言っていますし、この問題は要するに北京(胡錦濤国家主席側)の面子を潰すかどうかの「瀬踏み」となりつつあります。

「東京で五輪を開催するなら、大阪でも何か国家的事業をして貰わないと顔が立たない」と言う、東京に対する大阪人の対抗心の結実が、6,400万人を動員する結果となった万博だった訳で、上海万博も概ね同じ構図と思われますが、その背景にはこれが同じ中華民族かと疑いたくなるほどの「南北対立」があり、加えて「北京(胡錦濤)対上海(江沢民)」と言う権力闘争も絡んでいます。

北京からすれば、日本の「律儀さ」は痛し痒しで、江沢民の面目を施すと言う点ではそこまで律儀に作って貰ってはと思う一方、少なくとも日本が立派なパビリオンを建設したことで、鼎の軽重を問われずに済みます。

そして何より中国人、殊に上海人が「生の」日本に触れて、「何で日本だけ中身が充実しているのか」、「真面目に参加しているのは日本だけじゃないか」と言う点を自問自答してくれたら、それこそ開催の意義があったと言えましょう。


中華民族の「南北問題」は特に政権交代時に鮮明となります。

また、先日貴重なご意見を頂きましたが、「親友」があれば「普通の友達」、更には「赤の他人」がいる訳で、相手がどの範疇に属するかで発言を変えることになり、有体に言えば「身近なほど嘘がつきにくく、疎遠なほど嘘をついても平気」と言う考えに帰結します。(しかも同一宗族内では全く別の規範が存在します)

ですからその発言や記述は、「嘘乃至は他愛もないこと、或いは万人が認めざるを得ないこと」を基本とし、そこに本音を織り込むと言う、暗号文書みたいな代物になります。

それではいけないと言うのが現政権の基本姿勢で、必然的に「言動一致」、「有言実行」の旗印を掲げることになりますが、その点、ある意味これ程「非中華民族的」政権はありません。


確か以前、胡錦濤国家主席が中国共産主義青年団(共青団)出身の後輩を、職務怠慢(=無能)を理由に更迭した際、現地中国人や在日留学生の間で驚嘆の声が挙がった旨のお便りを頂戴しましたが、国民国家形成の過程では避けて通れない事柄です。(その点、「新潟の人間に悪い奴はいない」と断言していた田中角栄は「中国的」です)

神宗と王安石の二役を演じているのが、今の胡錦濤国家主席ではないでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-26 21:52

へぇ

漢文は昔から好きで、生涯の夢は論語と春秋の「原本」を復元すること(改竄と加筆を暴き出して真の姿を掘り起こすこと)なのですが、現代中国語については「没字碑」なもので、社長を意味する言葉は「経理」又は「総経理」と思い込んでいましたが、どうやら違うみたいです。


http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2009-12/25/content_236708.htm
資生堂総裁インタビュー、中国の薬局で化粧品発売

この中に出てくる前田新造という方の肩書きは「代表取締役社長」、とすれば「総裁」は最近の言葉なのでしょうか。


http://j.people.com.cn/94474/6851093.html
「トウ小平年譜(1904-1974)」が刊行 計150万字

やはり現政権は「劉少奇・鄧小平」政権を共産中国の正統と認めているようです。

ですが名誉回復されないまま没した劉少奇を賞賛することは、今の中国ではまだ不可能ですから、その下準備も兼ねて、生前に名誉回復し国政の重責を担った鄧小平の功績を讃えることになります。

それにしても、上記の年譜が1974年で止まっているのは何故でしょうね。


http://j.people.com.cn/94474/6830492.html
李鴻章 下関条約と狙撃事件

清朝末期の宗族階級の巨魁にして、太平天国を抹殺したことで現代中国では評価の低い李鴻章を取り上げることそのものに意義があります、宗族階級再結集の呼びかけではないでしょうか。

それから李鴻章と宗族を同じくする「李」さんにとっても重要です。

ひょっとして李克強さんのことでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-25 21:47

イブ

東アジアは日本を除いて、意外に「キリスト教国」で、中国では当局公認、未公認併せて、諸派合計で数千万の信徒が居ると伝えられていますし、韓国は大統領がキリスト教徒で全人口に占める信徒の比率が多く、北朝鮮にも一定数の隠れ信者がいるそうです。

台湾については全く知りませんが、こう考えると布教するうえで最も条件の良い筈の、日本におけるキリスト教信者の比率が如何にも低い印象を受けます。

しかも戦後6年間に亘ってGHQと言う名の米国に実質支配されていたにもかかわらず、キリスト教は広まらなかったと言っても差し障りはありますまい。


この比率の相違は何処から来るのか、中国は列強による分割支配の寸前にまで追い詰められ、無数の租界が設けられ、中国全土に於ける宣教師の布教の自由を認めさせられてきました。

朝鮮は大院君や閔妃の失政で、日韓併合以前からキリスト教は一部に広まりつつありました。

(因みに、1910年に大日本帝国が併合した国の名称は「大韓帝国」と言います。大韓民国はこれのパクリですから、現代韓国の教科書風に言えば、韓国の国名は日本が「付けてあげた」又は「教えてあげた」ことになります)

日本だけ極端に割合が低いのは、戦前の日本は明治維新のお蔭で国民国家としての形成が早く、宗教の出る幕が少なく、しかも日本と言う国に自信を持っていましたし、占領下にあっても明治維新という「上に向けての、時代を超えた革命」が功を奏していたのだと思います。

それにしても、終日働きながらクリスマスを特別視するのは日本人だけ、この精神構造にも焦点を当てるべきです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-24 23:25

親友

何かで読んだ話なので、内容は正確じゃないかも知れませんが、中国人と「親友」の域に達した場合、その中国人から「今すぐ来い」との電話があった場合、たとえ大事な会議の真っ最中でも、中座してその人物の所に飛んで行かなければならないそうです。

もっとも、相手も心を開いているからそれだけの「わがまま」を言う訳で、見方を変えればそれは親友の証拠、親友だから敢えてそうするらしいです。

じゃあ、中国社会と言うのは無数の「親友ネットワーク」で構築されている訳で、ある意味、情報の共有度が日本より高いと言う結論になり、インサイダーが当たり前、極秘情報も筒抜けと言うことになります。


頂戴するお便りの中に、現地の中国人や在日留学生の言動をご教示下さる場合が多いですが、拝読して思うのは、中国人は思いっきり建前(=面子)にこだわるのは、その裏にある本音(=素顔)を観られるのを怖れてのことではないか、ですから「つぶやき」、「独り言」にその人の、広く言えば中国人の「心の声」があるのではないか、そう理解しながら目を通させて頂いています。

ですから本音を聴きたければ、散々「建前」を述べた後の最後の数語に耳を傾ければよい、これは結構、報道記事などを読む場合にも当てはまるのではないかと思われます。


話変わって、次期駐日中国大使が話題になっていますが、中国現政権の対日外交、もっと踏み込んで言えば対日工作が本気ならば、「胡」さんでしょう。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-22 22:01

まだミャンマーに居るお坊ちゃん

海外に居たのでは手の施しようが無いでしょう、習近平のお坊ちゃん。

今回の外遊が、胡錦濤派による相当緻密な「罠」であるとの疑問を抱き始めたのは、現政権寄りと本誌が信じる報道媒体が、盛んかつ詳細に習国家副主席の動向、特に日本滞在中の動静を報じ始めたからです。

普段ならもっと素っ気無い筈なのにと言うのが、「罠」と言う結論に至る発端となった訳です。

中国人は「旧暦」の世界の住人ですから、太陽暦で言う所の年末年始、正月などお構いなしに権力闘争に没頭します。

胡国家主席率いる現執行部側から言えば、反対勢力の「神輿」或いは「大将」が留守の間に一大攻勢に打って出るのが最適ですし、ここまで来ればもう流れは止められません。


それにしても大事な時期に長いこと留守にした「副」国家主席殿ですが、本人も馬鹿ではないからある程度の「感触」を得てから外遊日程を組んだ筈で、とすると「罠」は外遊日程を決める相当初期の段階から張られていた訳で、同時に習近平氏の周囲、特に信頼が深い側近に「間者」がいるのではないか、その様な推測すら成り立ちます。

本日はこの記事をご紹介したいと思います、胡錦濤派の「宣戦布告」を政策に翻訳するとこうなるのだと思います。

同時に多少なりとも経済或いは中国に関わる各位必読の記事です。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zt/node_32821.htm
中央経済工作会議が発した5つのシグナル

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-21 21:58

今回は本気の胡錦濤

弊方が浅はかだったのか、胡錦濤国家主席とその同志達が素晴らしく優秀なのか、おそらくはその両方ででしょうが、北京(胡錦濤派)は内外の政敵を一網打尽にするための「罠」を今回仕掛けました。

今話題の習近平国家副主席、この人物、上海(江沢民一派)を含めた反胡錦濤連合の「神輿」的存在ですが、この人物の今回の外遊期間は12月14日から22日まで、つまりまだ国外にいます。

その国家副主席殿が旅立った14日、温家宝総理主催の国務院常務会が開催され、有体に言えば「バブル退治」が正式採択されました。

おそらく今回の常務会は、胡錦濤国家主席承認の「抜き打ち」開催と思われます。

事実、上海株式市場は翌15日から4営業日連続で下落していますが、習近平氏は異国の地(日本)にいますから、この決定を覆したり異論を唱えることは出来ません。

しかも15日は天皇陛下への拝謁を「強請」していますから、帰るに帰れません。

つまり14日から15日にかけて習のお坊ちゃんを日本に「釘づけ」にして、「国内外政敵掃討作戦」を発動したのです、しかも日本の保守勢力(それも天皇の信頼の極めて厚い人物)と示し合わせて。

ですから天皇陛下への拝謁で事実上、次期国家主席の芽を自ら摘み、長期に留守にすることで蚊帳の外の置かれたことになり、国内では北京の大攻勢に諸派は為す術なしと想像されます。

それにしても頭の切れる男と言うのは、魅力的を通り越して快感でさえあります。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-20 20:41

胡錦濤氏の忍耐力

小沢一郎率いる民主党訪中団の「握手」の件や、習近平お坊ちゃん(国家副主席)の強引とも言える天皇陛下拝謁ですが、深読みかも知れませんが、これも胡錦濤国家主席の想定の範囲内と言いますか、広い意味での謀略の一種だと解釈出来ます。


まず習近平お坊ちゃんによる天皇陛下拝謁強請事件ですが、これで評判を悪くしたのは習近平とその周囲であり、今回の事件で国家主席への昇格は、「日本人の心情を害す」と言う口実が出来たことで限りなく皆無に近くなりました。

「国家副主席時代の天皇拝謁」は別に必要条件として規則化されたものではなく、仮に前例を踏襲するのであれば、無理強いはむしろ百害あって益なしです。

つまり相手の為すままにしておいて、後継者としての目を摘んだといえます。


一方、150名もの民主党議員に握手をさせた小沢一郎を、中国の官民は絶対許さないでしょう。

とすると小沢潰しの名分も胡国家主席は得たことになります。


これから同時に、上海潰し、民主党潰し、そして平壌潰しが始まります。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-18 22:56

小沢一郎と言う名の「サンプル」

江沢民氏にせよ、小沢一郎にせよ、小渕恵三にせよ、性格的に均衡が取れていない、普通人からみて違和感を覚える「何か」を感じさせる人物に共通する物、それは劣等感、コンプレックスです。

江沢民「前」国家主席の父親は、(一説によると)日本軍と言う「鬼子」の走狗(「漢奸」でしたっけ?)で、上海のトラック運送事業を一手に握っていました。

云わば「売国奴」の上海代表みたいな人物が父親でしたので、江沢民氏は後に戸籍を付け替えて、叔父にあたる人物の息子になりすましています。

ですが「売国奴」にして「戸籍を偽る者」が、中国社会で受け入れられる訳には行きません。

加えて「宗族コンプレックス」も強かったと思います。


これと対照的なのが胡錦濤「現」国家主席です。

名家の惣領に生まれていますから、江沢民みたいな「履歴書を嘘で塗り固め」無くて良いのです。

但し、鳩ポッポや岡田の様な「お坊ちゃん」ではなく、むしろ人並み以上の苦労人だと考えられます。

つまり「正統派中国人」の代表が胡錦濤主席ならば、中国社会の闇の部分が作り出して表社会に送り出したのが江沢民氏と言えます。

ですから利権や政治的信条を抜きにしても、両者は全く相容れません。


小渕恵三もある意味、劣等感の塊の様な人物で、一時学習院の高等部に在籍しています。

これは当選と落選を繰り返していた国会議員兼実業家の父親が無理矢理押し込んだためですが、学習院でついた仇名が何と「群馬」、学習院には少なくとも当時、東京以外の出身者が珍しかった(少なくとももっと早い段階で上京していた)からなのですが、学習院の校風を語って余りあります。

それから、これは小沢一郎とも共通していますが、大学受験に失敗しています。

そして国会議員になることは、東大出身者が掃いて捨てるほど居る世界に足を踏み入れたことを意味します。

政治家は才能ではなく、劣等感の有無で判断すべきかと思いますが、小沢一郎にしても、鳩ポッポや岡田にしても、正反対ながら劣等感を抱いている点では、為政者である資格はありません。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-17 16:16

小沢一郎が胡錦濤国家主席に与えた「屈辱」

習近平(国家副主席)の例を引くまでもなく、小沢一郎は上海(江沢民一派)、台北(国民党本流)、平壌(将軍様)、そしてそれらを束ねる「ごーるどまん・さっくす」からなる、「胡錦濤抹殺団」とも言うべき国際的連携に加わっているのは間違いありません。

しかもその先兵を務める意欲満々であることを示したのが、今回の訪中でした。


話が横道にそれますが、仮に今、オバマ大統領が凡そ150人の国会議員を引き連れて来日し、天皇陛下との面談の際、その全員と握手させたとしたら、日本国民の反応は如何なるものか、激昂し抗議の嵐が吹き荒れることは想像に難くありません。

それを小沢一郎は敢えてした、同行した民主党若手議員全員と握手させました、胡錦濤国家主席に。

小沢は意識しているかどうかは別として、「国家元首ならざる者、政権党を実質的に掌握する者が国家を差配する」と言う思想の持ち主、本誌ではこれを「スターリン型統治手法」と呼んでいますが、それ故に国内外を問わず「国家元首」に対して敬意を持ち合わせていないことになります、スターリン及びその後継者が国家元首(旧ソ連では人民最高会議議長)を二の次と考えていた様に。


ですが「抹殺団」に小沢が加わったからと言って、形勢が逆転した訳ではなく、誇り高き胡錦濤主席が反撃に出ない筈がありません。

おそらく太陽暦か旧暦かは兎も角、それらの時期の前後に、具体的かつ多方面に亘る反撃が開始されると予想されます。


小沢一郎に告ぐ。

蟷螂の斧であることは承知で、力の及ぶ限り民主党が次の国政選挙で惨敗すべく、少しでも多くの同志を募ることを、ここに宣言します。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-16 21:10

立憲君主制民主主義(=小沢一郎の体得し得ないもの)、大日本帝国憲法(「胡錦濤革命」の終着点の雛形)

皮肉なことに、国民主権の根本的な担保である民主的選挙を通じて復活したのが、本人が自覚しているかどうかは兎も角、スターリンに象徴される旧ソ連型統治手法を信奉する小沢一郎であれば、対する民主集中制の名の下、選挙制度が定着していない今の中国を率いているのが、戦前の日本を志向する(と本誌が分析する)胡錦濤国家主席と言うのは、何と言うべき天の配剤でしょうか。

胡錦濤氏は「明治維新」を正しく理解した、数少ない人物の一人です。

そして胡国家主席が生まれ育った中国は、スターリンの邪悪な部分だけを拡大再生産した様な、毛沢東と言う化け物を生み出した国です。


私見を述べさせて頂ければ、ロシア革命は「完全に失敗した革命」、中国共産党革命は「奈落の底の一歩手前で踏みとどまった革命」、明治維新は「稀にみる革命の成功例だが、その効果が失せつつある革命」です。

田中角栄、小沢一郎と言う系譜は、実は明治維新以降の日本の「裏面」、声なき民の怨念を代弁している部分があるのです。


明治維新と言う歴史的出来事を持つ我々日本人は、それだけでも世界史に名を刻む価値がありますが、それでも不完全な部分がありのです。

ましてやロシア革命如き、旧ソ連は何千万人の同胞を殺したうえで、どうなりましたか、跡形もありません。

共産中国も崩壊してもおかしくなかったのですが、あと一歩で踏み止まったから、今でも「共産党独裁」で、国名も中華人民共和国のままです。

注意せねばならないのは、田中角栄、小沢一郎と言う、明治維新を含めた日本そのものを否定しかねない輩が、戦後になって歴史の表舞台に立ち始めたことです。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-12-15 22:30