現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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後継者決定ねえ

将軍様こと金正日総書記の後継者に三男の金正銀氏が決まったとの由。

「内々定」程度に小誌は捉えています。

将軍様の時は長い時間をかけて後継者であることを国民に周知徹底させたのに対し、今回の三男は大役を仰せつかっても己の顔写真一つ出せない「後継者」です。

おそらく将軍様の死期が近いのではないか、宗主国たる中国の了解を得ずに後継者を決める強引な行動の裏には、何とか権力の禅譲を無事に達成したい将軍様の願望もあるのでしょうが、それは無理です。

親分たる中国の承認を得ていないと言うことは、子分に対し不服申し立ては出来ますし、その気になれば長男か次男を擁して介入することも可能です。

とすれば北朝鮮政権内部の権力闘争は決着していません。


少し横道にそれますが、南朝鮮(=韓国)の大統領が「統一税」の導入を提唱しているそうな。

いくら中朝関係が悪化しているとしても、「親分ー子分」の関係で、北朝鮮は中国の縄張りです。

換言すれば、後ろ盾たる共産主義中国が倒壊するか、取引が成立するか(朝鮮半島の中立化=米韓の軍事協定の破棄)、中朝連合軍が釜山まで「電撃戦」を仕掛けるかのいずれかです。

この発言は民族統一と言う名を借りた「縄張り奪回工作」と受け取られかねない危険な意思表示で、日本政府並みに頭が空っぽであることを証明してくれました。

北朝鮮の体制が崩壊の危機に瀕すれば、「同盟国」たる中国が軍事介入するのは火を見るよりも明らかで、南朝鮮は中国人民軍と直接対峙することになります。

それだけの負担に耐えられますか、その場合の対策は用意しているのですか、李大統領。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-29 20:45

大将ねえ

将軍様の三男坊が大将になられた由、大慶に存じ上げますが、お父上(金日成)を大元帥とするのは、日本の明治憲法のパクリなので止めて欲しいです。

弊意申し上げれば、北朝鮮と言う国は昭和20年8月15日以降、大日本帝国の遺志と「国体」を継承している側面があり、世襲制共産主義なる物を発明できたのも、「孤立無援下の反米路線」と言う、日本がかつて護持していた国論を今も堅持しているのですから、大したものです。

尚、今回の発表、深夜に公表されたそうで、まず確実に平壌駐在の中国大使の就寝時間と、胡錦濤国家主席が床に就く時間を調べ上げていると思われ、その情報収集力をあらためて見直した次第です。


三男坊は軍歴が長いのに対し、次男は党の要職を長年務めていますので、「党が国家を領導する」共産国では、出世レースに勝負ありと言い切れませんし、仮に三男を(宗主国である中国の了解無しに)後継者に仕立てるとしても、次男その他の処遇(≒処分)を併せて決める必要があります。

しかし、己の寿命を冷徹に計りながら、後継者を恙無く決めねばならない将軍様、自業自得とは言え哀れです。


民主党政権に申し上げますが、何も「政権丸ごとペルソナ・ノン・グラータ」は中国の専売特許ではありません。

米国オバマ政権も民主党政権を擁する日本を見限っています。

米軍基地問題と言う盟主国の喉笛に噛み付いておいて、無事に済むと思う方がどうかしていまして、今の日中関係に関しても「口先介入」だけ、米中で「手打ち」が済んでいますし、両大国に手打ちをさせた鳩ポッポとヘラヘラ菅が悪いです。

役割分担は、中国が日本に対する難癖役、米国は円高で締め上げます。

後、要人の醜聞が出てきたら終わりでしょうね、民主党政権、文字通り四分五裂するのではないでしょうか。


菅直人氏へ、ご貴殿が「戦略的互恵関係」に言及することかが如何に矛盾に満ちた好意であるか、ご説明申し上げましょう。

「互恵関係」は以前に解説致しましたので、ここは「戦略的」に絞って申し上げますが、この言葉の真意、お分かりでしょうか。

直訳すれば「Strategic」ですが、何とも曖昧な、定義し辛い言葉です。

民主党政権の伴食大臣には「Special(特別)」で充分、と言うかこれ以上の理解は無理でしょう。

この言葉は「特定の(Specific)」或いは「特定の集団の(Specific-group)」、もっと踏み込んで言えば「価値(感)を共有する(Value-Sharing)」ことをぼかして規定しているのです。

菅氏と中国側で共有する価値が存在するのか、疑問を提起するのも阿呆らしいですが、それより憤慨に堪えないのは、「戦略的互恵関係」を日中両国が構築するまでに、下は事務方から上は最高首脳まで、長期に亘って擦り合せをしているのですから、さして時間もかけずにその真髄や基本精神を調べることが出来る、裏を返せば民主党衆参400名の国会議員は、少なくとも外交において怠惰極まりないと言うことです。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-29 00:14

記事よりコメント欄が充実しているブログ再開

読者から頂戴した最新のお便りで語りつくして頂いてますので、殆ど書くことがないのですが、少し付け加えますと、要は「政権丸ごとペルソナ・ノン・グラータ」だと中国側は宣言しているのです。

だから閣僚級会談の停止は、その線に沿って考えれば当然の帰結で、国家としての日本は憎くないけれど、今の民主党政権に対しては「ぶっ殺す」つもりです。

北京在住の日本大使が何度も呼ばれて抗議を受けても、今度は日本側から会いたいと言っても音沙汰なしなのは、「政権丸ごとペルソナ・ノン・グラータ」だから。


本当に厄介な人間は「己が正しいと思ったことには、世の中が必ず従う」と考えている輩です。

かつての日本社会党、そして日本共産党の最高職は「委員長」でしたが、その次は「書記長(書記局長)」でした。

今の民主党は「代表-幹事長」と言い換えていますが、中国共産党を含む左翼政党の場合、「党主席(兼総書記)-第一書記(書記長)」と言う繋がりになり、多くの場合、実務は書記局、総書記は名誉職ですからその次席が実質的に仕切ることになります。

しかも共産中国は「中国共産党が各民族各人民を領導」と憲法に明記されています様に、党内の立場を重視します。

その実質的党内指導者、この場合民主党幹事長ですが、それは誰かと尋ねれば、あの岡田克也(絶対に敬称略)。

外務相時代に散々、日中関係をこじらせた人間が、与党を仕切る立場にある、それでいて代表は意味も良く分からないのに「戦略的互恵関係」を口にする、中国ならずとも「虚仮にされた」、「相手の事情を全く理解する能力がない」と判断するのも無理はありません。


胡錦濤政権も危ない橋を承知で渡っているのです。

米国と手打ちして日本を叩く、国内の反日感情の高まりと日本での反中感情の強まりを覚悟しなければならず、兎に角民主党政権が潰れるまで難癖をつけます、必ず。

下手をすると「戦略的互恵関係」の再構築が出来なくなるかも知れない、それでも腹を括って対日強硬策を打ち出しているのです

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-28 00:06

明日から再開します

お蔭様で体調も少し上向いてきましたので、民主党政権も末期症状を呈していることもあり、入稿を再開して追跡したいと思います。

それにしても、民主党所属国会議員400名、何の知恵もない集団であることが露呈しました。

小誌読者各位(特定の一名を除く)で組閣したら、一瞬で解決する簡単な外交案件なのに。

(明日へと続く)
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by 4kokintou | 2010-09-26 10:13

ヘトヘトのガス欠

もう少しお暇の程を。

それにしても、中国は理詰めでじりじりと日本を追い詰めてくれますね。

敵ながら天晴れなんて書くと、非難轟々の嵐でしょうか。


注意すべきは、彼の国が官尊民卑の典型であること。

お上が日本人を別件であろうが何であろうが逮捕したと言うことは、「民」に対するある種の「ゴーサイン」であってもおかしくありません。

大勢の日本人が渡航しているにもかかわらず、少なくとも誘拐や拉致が表面化しなかったのは、「お上」のお達しがあったからで、台湾人はこういきません。

そのお上が率先して日本人を逮捕した、その意味合いが分かりますか、松下政経塾出身外務大臣。

(個人的に松下政経塾とその出身者は唾棄すべき存在と解釈しています)

(あらためて)
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by 4kokintou | 2010-09-24 10:14

菅直人君のための日中関係初歩講座 ~本編~

菅直人総理大臣殿

先日の民主党代表選挙での勝利、おめでとうございます。

あの鳥肌が立つ「ヘラヘラ笑い」をこの先暫くは拝見できるかと思うと、何とも複雑な気持ちになるのですが、まず確実に早晩、内閣一同の顔色をなからしめる事態に遭遇することになるので、お得意の「ヘラヘラ笑い」も長続き出来ないのではと心配申し上げる次第です。

その際、せめてこの言葉だけは理解しておかないと、ご貴殿が犬死しても日本国は守り抜いて貰わねばならないので、これより日中「戦略的互恵関係」について詳述させて頂きます。

まずこの言葉の英訳ですが、'Mutually Beneficial Relationship besed on Common Strategic Interest'です。

拙訳では「共有利害に関する戦略的互恵関係」となります。(「戦略的」を後ろに持っていかないと何とも訳しづらいです)

では「戦略的」とはどういう意味か、お分かりですか。

因みに「米中戦略経済対話」は、中国語では「中美戦略与経済対話」、英語名「The China-U.S. Strategic and Economic Dialogue」です。(人民網からのパクリ)


答を言う前にその前に、「互恵」から勉強しましょう、この方が分かりやすいですから。(尚、戦略的互恵関係の中国語表現は存じ上げません)

互恵とは、奇しくも同国の報道機関が同じ記事の中で使う「ウィン・ウィン」の意味とも取れますが、小誌では敢えて「特恵」と言う表現を使います。

特恵とは「特恵関税」の意味で用いられることが多いですが、要は「特別扱い」のことです。

つまり「互恵関係=相互に特別扱いする国家関係」と言うことで、同盟国と言う外交用語に僅かに届かない、非常に深化した関係を表していると言えます。

それから「互」を使用している以上、任侠的に表現すれば「五分の杯」なのですが、中国の方が日本を欲していますので、本当は日本からみた「六分四分の杯」なのですが、対面を大事にする中国としては何としても日本とは同格でなければなりません。

北宋や南宋の時代をみれば分かる様に、兄弟関係だったり叔姪関係だったり、歳弊か歳貢だったり、言葉=対面に対する中国人のこだわりは並々ならぬものがあります。

ですから日本と「五分五分の関係で特別扱い」することは、政治的に大変な危険と配慮を伴うもので、それだけの決断を現指導部は下したのです、ご理解頂けますか。


ただ問題は戦略的(Strategic)です、永遠に分からないかも知れませんが、続きをお読み願います。
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by 4kokintou | 2010-09-18 02:22

済みません、休講になってしまって

色々と難儀なことが続きますもので、ご高配の程を。


民主党代表選挙について一言。

報道機関も含めて辛光洙(シンガンス、シングァンスでしたっけ)の件に触れないのは、出馬したご両人とも北朝鮮と何らかの繋がりを持っているからで、この点を追及すれば共倒れになると言う「阿吽の呼吸」が働いたと信じて疑いません。

岡田克也「幹事長」の件は項をあらためて、ただ一つ言えることは、中国共産党中央対外連絡部の王家瑞院長が今から腕を撫して待っています。


以前にも南朝鮮(=韓国)の報道機関の好い加減ぶりを、読者からご教示頂きましたが、ここまで来ると愛嬌です。

朝鮮日報(もう少しは良心的だと思っていた己が愚かでした)によると先日、将軍様が北朝鮮国境付近の中国領を放浪した際、三男(ジョンウン氏)も随行団の一員の様に振る舞い、更には晩餐会(会食)の席上で三男を胡国家主席に紹介したとの由。

中国の公安は北朝鮮の随行団各人を調べ上げることもしなければ、三男の顔写真を含め人物像を全く把握していないんですね。

南北朝鮮の朝野も、故意か無邪気かは知りませんが、時に中国の機嫌を損ねるような言動を平気でします。

それが日本にも伝染してしまったのはご存知の通り、「朝鮮病」と名付けましょう。


飯食っている最中に、目上に対して己の身内を紹介するなんて、非礼極まりないです。

それからこの報道の真偽の如何にかかわらず、今迄胡主席と将軍様の三男は面識が無かったことを前提に書かれた記事ですから(でなければ紹介の必要がありません)、それまでの南朝鮮のこの種の記事は全部贋作だと白状した様なもの、もう少し「見てきた様な」ことを書きましょうよ。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-17 01:55

菅直人君のための日中関係初歩講座

と逝きたいのですが、円売り市場介入と言う「愚挙」をやらかしてくれましたので、それに関して言及しますと、「菅君、中国金融当局(=中国人民銀行)が最近、日本国債を積極的に購入していることを分かってて市場介入に踏み切ったのなら、為替差損か少なくとも為替差益の消滅を蒙った中国政府がどう出るか、その対策まで考えを廻らせているよね。」


それから、「ペルソナ・ノン・グラータ」って外交用語、ご存知ですか。

では、駐中日本大使が五度に亘って中国外交部から呼び出しを受けた理由が分かりますね。

丹羽某は「好ましからざる人物」なのです、理由の如何を問わず。


後程、「戦略的互恵関係」、関連して「戦略的(政治)経済対話」を解説申し上げますが、小誌も日本人ですから、自国の宰相にこんな易しい外交専門用語を教えるのはため息が出ます。

それではあらためて。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-16 07:22

失礼しました

肉親宅の部屋の扉の角に、左足小指でアウトサイド・キックを放ってしまい、結果はご想像の通り、小指の惨敗に終わり、生まれて初めて全体が紫になった指を拝むことになりました。


「こじれにこじれた」日中関係を、大笑いしながら眺めていますが、その前に少し日米関係に触れますと、こちらも周章狼狽と言うほどではないとしても、外務省筋が慌てています。

発端はヒラリー国務長官が、東アジア情勢に言及する際、例外なく「日本、韓国、豪州」としてきたのに、先日に限り「韓国、日本、豪州」と順番を入れ替えて発言したからですが、別に訝る必要もなければ米国の世界戦略に変更が生じた訳でもありません。

まずクリントン夫妻は、アーカンソー州知事時代から、筋金入りの反日家だということ。

次に民主党政権の拙策、殊に岡田克也外相の外交無知(音痴ではない)と自分の考えは世界に通じると言う稚拙な信念は、米中のみならず世界の三流国すら唖然とさせて余りあるものでした。

ヒラリー長官が日本より韓国の名を先に挙げたのは、単なるご褒美でしょう。

キリスト教徒の大統領が、中国を仮想敵国とする米国の海上軍事演習に、唯々諾々と追随したのですから、労いの言葉をかけてやっても悪くはないでしょう。

それにしても、キリスト教徒と財閥にばかり肩入れする韓国の現政権、恙無く任期を終えられれば宜しいのですが。


どうせ中間選挙後の内閣改造で片っ端から顔触れが変わるから、たがが緩んでいます、今のオバマ政権。

残るのはバイデン副大統領くらいだと思いますし、ヒラリーを初め「ごーるどまん・さっくす」系経済閣僚は総入れ替えでしょうね。

ヒラリー女史は次の選挙に最後の勝負を賭けるから、留任する必要性は全く感じていませんし、オバマ大統領も中間選挙大敗後に「人心一新」を口実に政権刷新を断行する筈です。

ヒラリーが韓国を持ち上げたのも、その韓国を引きずり回して東アジアで軍事演習したのも、それでも効果がないと知るやサマーズやカーターを中国に派遣したのも、「黒幕」さんの意向で、11月早々には政権に対する影響力も低下しますから、要は焦っています。


日中問題は阿呆らしくて論評に値しないのですが、それでは余りに不親切、題して「菅直人にも分かる外交交渉」

菅君、「ポリティカル・アポインティー」って政治用語、知ってますか。

「政治的任命」なんて訳語がありますが、要は自分の支持者に対し、格下の国の大使を椅子を提供して、大統領選挙戦の尽力に報いる、一種の論功行賞です。

ですから一般的に民間人が就任します。

ご参考までに言えば、ブッシュ政権時の駐日大使はブッシュ大統領の親友、つまり「分身」であり「身代わり」であり、その所在そのものが北朝鮮に対する明確な意思表示です。

対してオバマ大統領が任命した人物は選挙資金を沢山出してくれた人、完全な「ポリティカル・アポインティー」で、この時点で既に日本は「その程度の国」に格下げされている訳です、今更騒ぐのはまさしく「口開けてはらわた見せる石榴かな」

では質問しますが、菅君、何故に丹生某なる人物を駐日大使に任命、赴任させたのですか。

大手商社のお偉いさんで、中国情勢に詳しく、知り合いも多いからと言うのが表向きの理由で、脱官僚を行動で表現して国民の関心を引きたかったのが本音でしょう。

失格、落第、採点するのも時間の無駄。

内輪で色々と検討するのは構いませんが、相手の立場や思考回路、或いは面子を思い遣ることが出来ないのなら、最初から政治を志さねば良いのです。


中国は官尊民卑の国です、それも日本の様な生半可なものではありません。

その中国に民間人を大使として寄越す、相手が屈辱感を味わうかも知れないと考えが至りませんでしたか。

日中間には日中間の「慣習」があります、有体に言えば中国の立場からみて前任者と最低でも同格の人物でないと面目丸潰れです。

民間人を登用することで、中国側は格下げ扱いされたと感じ、それはポリティカル・アポインティーに通じます。


今回の一連の悶着で分かった中国側の当面の対日方針は次の通り。

「天然ガス田に象徴される重要案件について、一切交流しない」

「要人は中級程度以上は派遣しない、受け付けない。従って協議に応じない」

「尖閣諸島の領有権に脚光を浴びせることで、現政権の問題解決力の無さを白日に晒す」

誰かが入れ知恵したのでしょう、昨日(9月13日)の記者との懇談で菅君は初めてぎこちなさそうに「戦略的互恵関係」に言及しました。

ひょっとしたら阿呆太郎より日本が不自由なのかも知れません、菅君。

次回はその「戦略的互恵関係」が講義内容です、菅君が使ってはいけない言葉なのです。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-14 10:20

胡錦濤革命 ≠ 儒学復活

胡錦濤国家主席とその同志達が進めている一種の「革命」は、それまでの中国国内政治が左右上下に激しく振れ続けたこともあって、復古的で国民救済的側面があることは当然でしょうし、歓迎すべきことでもあります。

ですが、特に富裕層に対して幼少期から論語等の儒学の経典を習わせるのは如何かと思われます。


小誌は過去に論語と春秋左氏伝を並行して読み、論語の真髄に迫る(=加筆と贋作、更に削除)に迫るには、同時代の書籍を読破する必要を痛感しました。

その「同時代」なのですが、これは例えば論語なら現代に伝わっている「最新版」が完成した時点までの期間を指しますが、その完成時点は通説より遥かに歴史を下るのではないか、そう思われてなりません。


北宋における新旧両党の対立は、歴史の書き直しとして現れましたが、これは北宋時代は皇帝の勅許を得て同時代史を書きますので、それを焚書にする訳にいかないでの、反対派が政権を掌握した場合、「改訂版勅撰同時代史」を作成することになります。

この背景には書籍の大量生産が可能になって、改竄のし様がなくなったという背景がありますが、逆に言えば五大十国以前はどうなんだと言う疑問が残ります。


それから儒家は道教の仙人かと思うくらいに長生きします。

孔子は73歳、曾子も70歳、孟子は80歳越え、荀子が75歳程度、当時にすれば異常に長生きです。

許せないのは曾子で、孔子と46歳程度の齢の差があります。

曾子が記した「考経」は、この師弟の質疑応答集らしい(阿呆らしくて実際に読んだことがないので断言出来ません)のですが、一人前の弟子になるには最低でも20歳くらいにはならないと駄目ですから、孔子は66歳ということになります。

棺桶に片足突っ込んだ師匠に対して質問が浴びせ続ける、それは「礼」に背きませんか。

それより嫌なのは、孔子はその生涯から、「考」を言える立場に無かったことで、両親と早くに離別しているので、絶対「考」はしていないですし、換言すれば曾子とその流れの人物が、生前の孔子が決して口出ししなかった「考」を、「考経」と言う架空空間で語らせ、結果的に孔子にあてこすっている点です。


話を現代に戻すと、儒学もその他の学問も少なくとも横並びの位置に置き、その真贋も含めて等しくかつ客観的に吟味する、決して特別扱いをしてはいけません、その瞬間に「胡錦濤革命」は中国共産党版保皇運動に堕しますから。

(続く)
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by 4kokintou | 2010-09-10 08:16