現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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中越「八百長」紛争

中国海軍が南シナ海で「やんちゃ」をしていますが、これは南洋艦隊(で正しい名称でしたっけ)が北京(胡錦濤国家主席)の方に寝返った「ご褒美」の意味合いもありますが、それ以外にも幾つかの「政治的意思表示」が含まれていると思われます。

まずフィリピンと悶着を起すことで政権内に於けるヒラリーの立場を浮き彫りにしました。

フィリピンは今でもスペイン色が強いですが、最後は米国の植民地でしたからこれは米国の「縄張り」です。

その子分が自分の領域だと訴えている場所に乗り込んで反応をみました。

金切り声を上げたののはヒラリー長官だけ、オバマ大統領も言及しましたが、これは「もう良いでしょう」と言う撤退の催促です。

これによりヒラリー女史が閣内で孤立していることが判明、「ごーるどまん・さっくす」がこれ以上、国務長官を擁護しないことが明らかとなりました。


ベトナムでは「反中感情」が高まりをみせていますが、過去に殴り合った経緯はあるものの、共産主義国同士ですから、少なくとも「同胞」、中国側から言えばある意味「縄張り」です。

そのベトナム、経済政策に失敗してインフレは年率18%(バークレイズ2011年予測値)、国内最大の造船所は破産寸前、愛想を尽かした外資が去った後には、惨状を呈する株式市場が残っただけです。

ですから国民の不平不満を外に向けたいのはベトナム側で、北京は敢えてそれに「乗った」と言えます。


胡錦濤政権側が求めているもの、それは「ベトナム指導部の刷新」と思われます。

上述の説明でお分かり頂ける様に、ベトナムの連中は「頭の悪い江沢民」です。

地理的にも反中央感情の強い広州を経由して上海に繋がっています。(その意味で北京が海南島を掌握した意味は大きいです)

上海に従わずに北京に与力せよ、そのための体制を整えよ、そうすれば助けてやると言う意思表示です。

ですから4週間にわたる「反中国抗議行動」は、実は北京による工作かも知れません。

ベトナムの当局は黙認しているのではなく手が出せず、と言って予防することも叶いません。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-29 02:07

「和諧号」ねえ

事の真偽は阿呆らしくて詮索する気にもなりませんが、中国が「国産」と喧伝する高速鉄道「和諧号」、路線名は「京滬高速鉄道」、「滬」は上海の別称(蔑称?)だそうです。

人民網によると、


「(6月)30日には、4本の始発列車が北京南駅、南京南駅(江蘇省)、上海虹橋駅、済南西駅(山東省)を同時に出発するという。このうち南京南駅と済南西駅を発車する列車は北京行き」


だそうで、では上海レインボー・ブリッジ発の新幹線(と言ってはいけない「高速鉄道」)の終着駅は北京でないことになります。

「滬」と言う繁体字をさりげなく使用し(簡体字は「沪」)、旧字体の復権を図る一方、その誇り高き高速鉄道「和諧号」が北京から上海に突進していきます、逆は有り得ずに。

特許申請はご愛嬌として、鉄道関係も先日、北京(胡錦濤国家主席)が掌握しましたが、換言すればそれまでは江沢民一派の支配下にありましたから、「剽窃」も「知的財産権侵害」も反主流派の仕業ですが、中国の対面上、主張せざるを得ず、中国が今後如何に「大躍進」しようともこのままでは次の段階へ進むことは叶いません。


この項を認めるにあたって、「社会主義的和諧社会」を少し調べましたが、小誌の知的水準ではとても追い付けない程に、その定義は煩瑣を極めています。

特に「北宋以降」の中国は、皇帝に責任を押し付けて実権(主権)と利権は士大夫階層(=大地主層=宗族階級=知識人)が握ると言う構図でしたから、士大夫にすれば「私は悪くない」が、同時代においても罷り通り、それが時代と共に堆積する訳ですから、その縦横の「私は悪くない」に整合性をつけつつ新政策を打ち出そうとすれば、もの凄い継ぎ接ぎだらけの代物が出来る訳です。

この概念も、孫文の三民主義に始まり、大躍進政策、文化大革命の造反有理、二度にわたる天安門事件の総括等と何ら矛盾しない様に定義されていると思われますが、要は「社会主義型階級社会の打破」です。

面白いことに、宗族階級の名家出身にして、中国共産党の嫡出的存在(共青団中央学校卒業)の胡国家主席が、社会主義の「真の弊害」とその解決を訴え、文字も読めない僻地の老女でもその可能性を信じて支持する、そもそもブルジョアとかプロレタリアとかと言った概念があてはまらない東アジアで共産主義を選択した中国が、「過去の面子を立てつつ中国版皇民化を推進する」、戸籍を偽った江沢民氏も凄まじい発想をしますが、「胡錦濤思想」にも戦慄すら感じます。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-28 00:16

生存報告 ~そして中露天然ガス騒動~

連載物は少々辛くとも中断しないで頑張らないといけませんね、己の足跡を残す手段であることをあらためて痛感する次第です。


どうも北京(胡錦濤国家主席)と「ごーるどまん・さっくす」の間にある種の「手打ち」が成立したのではないかと思えてなりません。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2011-06/17/content_369428.htm
中国、5カ月連続米国債売り越しに終止符


3月までの半年間で300億ドルの米国債を売却した中国が、今度は一転して4月は買い越し、バーナンキFRB議長がこれまでに放出した公的資金総額は6兆ドル、300億ドルではその0.5%に過ぎませんが、下落圧力要因が解消したのは事実です。

今の中国に米国を助ける義理は無し、最近の中国の「汚職一掃運動」とでも称すべき一連の行動をみる限り、「上海」は見捨てられたとみて良いのではと思料しています。


中露で天然ガスを巡って遣り合っていますが、ロシアと欧州の場合はロシア側が「支払い金額に不足が生じているから天然ガスを止めるぞ」と居丈高なのに対し、中露間では中国側が「値段が高過ぎるのでその分を差し引いて入金する」と一方的通告、立場がまるで逆です。

思うに、呉邦国全人代委員長の「縄張り」だったロシアを温家宝総理が長い時間をかけて覆してきた集大成ではないか、差し引いた分と言うのは呉邦国氏の「取り分」だったのではないか、そう考えると筋が通ります。

ただ背景として、ロシアはあれだけの領土を保有しながら人口は1.4億人しかおらず、しかも「ヨーロッパ・ロシア」に固まって棲んでいる事実が挙げられます。

つまり中国と事を構えるには、ロシアは東半分が手薄過ぎます。

21世紀は、西はロンドンから東はモスクワまでの「欧州の縮小」の時代ではないか、結局は「知的、勤勉、献身的」少なくともこれらを身につけない個人も組織も生き延びられない、これが小誌の見解です。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-26 05:13

菅直人が尊敬すべきでない人物

菅直人(敬称略)が国会答弁において、中曽根康弘元首相と李登輝元台湾総統を「尊敬すべき人物」と評したそうですが、その長期政権にあやかりたいと言う意味で中曽根元総理の名前を挙げるのはご愛嬌として、李登輝氏に言及するからにはそれなりの政治的「覚悟」が必要なことくらい、幾ら自称「外交音痴」でも少し考えれば分かる筈です。

日中外交を袋小路に追い込んだ己の愚行は棚に上げて、菅政権に愛想を尽かせて完璧に無視を決め込んだ中国側に、嫌味のひとつでも返そうと思って李登輝氏に対する尊敬の念を表明したのでしょうが、何事にも暗黙の了解と言うものがあります。

「中国は一つで中華人民共和国は唯一の正統な政権」、これだけは現在の中国にとって譲れない一線で、外交関係を樹立させた相手国全てに認めさせています。

台湾の国民党「保守本流」は、「中国は台湾を含めて一つ」との認識では異存はないが、正統性は我々国民党にあると言うのが持論で、ですから話し合いの余地があります。

ついでに言えばダライ・ラマに対する立場は「チベットは中国固有の領土、中国共産党の優越権と支配を認めれば、一定の自治と事実上の信教の自由を認める」と言うのが共産党指導部の「本音」でしょう。

李登輝氏に対する中国の罵詈雑言には顔をしかめざるを得ない部分がありますが、「台湾独立」を宣言されては「中国は二つ」或いは「中国の定義に台湾は入らず」と言うことになり、とすると旧満州地区もチベットも新疆ウイグル自治区も内蒙古も「中国の対象外」になりかねないのです。


更に大陸中国にとって李登輝氏=独立台湾が我慢ならないのは、小誌が提唱するところの「胡錦濤革命」の先駆者或いは先達者が他ならぬ李登輝氏である点にあります。

「胡錦濤革命」が一種の「皇民化=日本人的規範の受容」であるならば、半世紀に亘って日本の支配下にあり、それ以降も「民主化」、「経済大国化」と推進してきた日本は、台湾にとって格好のお手本でした。

つまり「李登輝革命」も「「胡錦濤革命」も方向性は同じですが政治的立場上の接点が全くありません。


流石に国民党保守本流に手を差し伸べるほど、胡錦濤国家主席は愚昧ではありませんが、李登輝氏を認めることは「日本に加えて台湾も先輩として看做す」ことになりますので、そこまで苦汁を嘗めることは出来ません。


菅直人に言いたい、外交が苦手らしいですが、それは相手を知る努力が足りないからで、その背景にあるのは度し難き「傲慢」、他人の事情なんて知ったこっちゃない、相手が自分を知れば良いと言う天井知らずの「思い上がり」です。

李登輝氏も胡錦濤氏も温家宝氏も、あの江沢民氏ですらその人生は貴方ほど薄っぺらではありません。

中国政府をあてこすっても何も反応はありません、大人ですから。

ですがいつか必ず「瞬殺」を実行しますよ、必要なら生物学的に抹殺することも厭いませんから。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-17 23:38

将軍様のご機嫌

やることなすこと上手く行かないどころか、裏目裏目に出ておそらくはご機嫌斜めの将軍様、八つ当たりした相手が南朝鮮(=韓国、これでも自称保守です)なのは、将軍様の国家感が滲み出ていて面白いです。

米中との秘密交渉をばらすのは自殺行為で、その瞬間に即死でしょう。

では日本との関係をこじらせるのはどうかと言えば、この「脳死状態で走る経済巨人」は北朝鮮にとっても迷惑な存在です。

敵対的でも宥和的でも構わないから、「外交をしてくれる政権」、これだけを日本に求めているのです。

中国が朝鮮半島と南シナ海で俄かに好戦的になった理由は様々でしょうが、「日本が内輪揉めでそれどころではない」要因が決して小さくありません。

政権内の内輪揉めは国内外を問わず日常茶飯事ですが、それでも内政と外交の責務は果たすもの、ところが現政権は総理自らが「外交は苦手」と言うだけでなく、要人全ての脳裡に外交の二文字は存在しません。

ですから北朝鮮が伝手を通じて「中国を何とかしてくれ」と頼み込んでも、外交を理解出来る脳味噌を持たない人種にその「いろは」から教えて現状を微に入り細に入り説明しても時間の無駄ですし、挙句に「考えておく」で放置されるのが関の山。

と言って日本ほど優しい国はないですし、将軍様としては「お友達になりたい国」なのだと思われます。

こんな国の機嫌を損ねても意味はありません。

先般の大震災の時も、表向きは北朝鮮の赤十字を通じて(おそらく日本国内で用立てて)、数千万円の義援金が日本に送られています。

やることが切実でいじらしいです、その意味を汲むことが出来る人材は現政権及び与党に居ませんが。


それよりも興味深かったのは、将軍様は韓国を「格下」と看做している点です。

八つ当たりは目下の者にしか出来ません。

日本に八つ当たりしないのは「お友達=同格」意識があるからで、これは認識論の範疇で事実の入る余地がありませんが、どうも「日本=北朝鮮>韓国」と言う構図が将軍様の頭の中に固定観念として存在しているのではないでしょうか。

ですから秘密交渉の記録を暴けば、山越しに相手を砲撃する、格下だから八つ当たりする、国際情勢もそれを容認しつつあります。

現政権に限らず中国人の多くが、国内外の「棒人」に対し腹をすえかねる想いを持っているのだと推測されます、原因は不明ですが。

「北も南も纏めてやっちまえ」と言うのが中国世論の総意になりつつあるのではないでしょうか、そしてこの意見は日本人の大多数の見解に近いです。


そうすると将軍様は日米「戦略的互恵関係」の真意を理解している人物の一人と言えます。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-13 22:59

今はまだ平穏

「皇太子廃嫡」の一報は飛び込んでいません、時期尚早かも知れませんが。(この場合の「皇太子」は習近平国家副主席を指します、本邦(奔放?)の皇太子もかなり微妙ですが)


今年だけで三度も訪中した北朝鮮の将軍様、飛行機が大嫌いなお方ですから列車による入国となりますが、中国への近道は「新義州・丹東」を通る路線ですが、今回は確か、かなり遠回りして中国領に入っています。

旧満州地区では朝鮮族から「義捐金」を巻き上げることが出来たか不明ですが、「皇太子」が出迎えたとすれば、仮に国家主席の命令でも政治的にはチョンボです。

招待した訳ではないのですから、出迎えるとは何事かと後々責められることになります。

そして「義援金」が目標額に遠く及ばなかった将軍様は江沢民「前」国家主席の元へ、直談判出来たかどうかは兎も角、上海側が出したくても金品を提供出来なかったのは事実でしょう。

と言う訳で、万策尽きて北京に赴いて「大嫌いな」胡錦濤国家主席と面談、頭を下げる次第になりました。


ところで何故、将軍様は命懸けの長旅を強いられたのか、要は上海から資金や物資が途絶えたからで、資金は資産査定と称して香港経由の資金の抜け道を握り潰し、中国人民解放軍の海軍を全面掌握することで物資の北朝鮮への輸送を遮断したのだと思われます。

最近、中国海軍が南シナ海等で「暴れて」いるのは「寝返り」の報酬の一環、「日本には極力迷惑を掛けない限りにおいて、実戦軍事演習をして宜しい」と言う、党中央の承諾を得ています。


と言う訳で「さっさと約束を履行しないか」とばかり、李源潮政治局員(兼「党中央書記処書記」兼「中央組織部長」、過去に共産主義青年団=共青団中央書記処書記に就任、共青団中央党校卒業)を団長とし、王家瑞中央委員(兼「対外連絡部長」)、そして吉林省や上海市、江蘇省の党幹部(仮に党書記ならば、順に孫政才、兪正声、梁保華、江沢民氏と「皇太子」が無理矢理押し込んだ印象が拭えません)が訪朝。

肩書からみて王家瑞氏が将軍様と数度面会しているのは分かりますが、党人事を一手に握っている「組織部長」が出張ってきたのは、国家主席の意思を完璧に押し通すつもりでしょう。

仮に「北朝鮮租借地化計画」と命名しますが、一部報道にある羅津は中朝露三国が近過ぎます。

おそらく清津まで「犬と棒人は入るなかれ」状態になるのではないかと思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-10 23:25

八岐大蛇(やまたのおろち)

香港や上海株式市場に対する締め付けや、北朝鮮の処遇をみていますと、胡錦濤国家主席とその周辺の「剛腕」ぶりには怖ろしささえ感じます。

その胡国家主席、今月12日から20日までの日程でカザフスタン、ロシア、ウクライナを訪問、ウクライナを除けば国境を接していますし、ウクライナは物乞いするでしょうから、これらの国々を訪問する価値はあります、誰かさんの場合と違って。

その誰かさんこと習近平国家副主席、13日に帰国しますが、としますと明日6月10日(金)と翌11日(土)は何が起きても不思議ではない、「国家主席(皇帝)が国内にいて、不仲の副主席(皇太子)が外遊している」週末が平穏無事に過ぎると考えるのは、結果的にその通りになったとしても、見方が甘いと言わざるを得ません。

特に最近の中央政府は、国内の株式市場が引けた週末に利上げ等の経済政策を発表する傾向がありますが、今回は利上げや預金準備率引き上げと言った純粋な経済政策に留まらないことも考えられます。


ここからは頭が痛くなるので一部敬称略で記させて頂きますが、あの菅直人が総理特使としてあの麻生太郎を北京に派遣、温家宝総理と面談しています。(自国民に敬称略は辛いですが、敬称に値しない人物達であることも事実です)

しかも表向きにせよ、話題の一部がアニメと言うのも情けない話で、死に体(死にたい?)「現」総理が日本語を解さぬ「前」総理に何を託したかは存じ上げませんが、「戦略的互恵関係」の真意を全く理解出来ない者同士で伝言ゲームをしても、先方は相手にしてくれません。

ただ訝しく思われるのは、温家宝総理と麻生太郎氏が握手している後方に、誰だか知りませんが人物が写っています。

http://j.people.com.cn/94474/7404957.html

立ち位置からみて中国側の人物と思われますが、中国人はこの種の事柄に大変神経質です。

麻生太郎氏のホームページは観るだけ時間の無駄でした、ネット社会のイロハすら理解出来ない人物です。

明日と明後日は中国から目をそらせません。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-09 23:48

おもちゃ

中国人民解放軍の総参謀長が空母建造の事実を認めたとの報道を目にしましたが、それによると大連で例の「お笑い空母」ワリヤーグの完工が近づく一方、上海では国産空母を建造中とのことです。

どんな国産型航空母艦が出現するやら、想像するだけで楽しくて寝られそうにない小誌ですが、両方とも不沈空母ならぬ「不動空母」でも構わないのです。

軍事的観点から考察するから「お笑い空母」になるだけで、政治的観点を加えると別の見方が出来ます。

以前にも小誌は、中国海軍が江沢民陣営から現政権側に寝返ったと推測しましたが、その見方が当たっていると仮定して、敵の一部を「釣る」には相応の餌が必要で、要はわがままを聴いてやる必要があります。

つまり利権として旨みがあって、尚且つ軍人魂を揺さぶられるものと言えば、「今まで持たなかった大型兵器を初めて造ること」に尽きます。

要は寝返る際に「空母が欲しい、自力で作りたい」と駄々をこねただけの話で、それが実戦で戦力として稼動するか否かは二の次です。

それにしてもタンカーの大量受注に気を良くした中国の造船業(=海軍の天下り先)、空母に挑むのは結構ですが、タンカーに甲板を乗っけたら空母になる訳ではありませんからご留意の程を。


「矢尽き弓折れ」とはこのことを言うのでしょうか。

中朝共同で北朝鮮に帰属する島を開発するそうですが、それは表向きの話で、おそらく日本海まで帯状の中国支配地を構築するのが目的でしょう。

これって要するに「租界、租借地」の発想で、血みどろになりながらも歴史に学ぶことを覚えた中国を嬉しく思います。

旧満州地区を含めた中国北部の弱みは日本海に直接面していない点で、換言すれば朝鮮半島を迂回しないと日本にたどり着けない難点がありました。

日本企業が上海を中心とした中国南部を目指すのも、上海なら一直線に目指せるからで、心理的な面も含めて障壁の有無が華北と日本を疎遠にしてきました。

敢えて我田引水をお許し頂ければ、小誌が時折提唱する「朝鮮大運河構想」の変形、と言うより第一歩ではないかと愚考しております。

ですから「中国に奉仕する限りにおいて」北朝鮮も金氏支配も認めて貰える構図が成り立ちつつあります。

そしてこれだけの重要な決定が、国家副主席殿不在の折になされた事実こそ、「習のお坊ちゃん」の未来を暗示しているのではないでしょうか。

小誌は依然として「お坊ちゃんへの禅譲否定」の立場を維持しています。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-08 23:58

生産調整に入る「世界の(下請け)工場」

遅くとも今年2月半ばには、鉄鋼業が締め上げを喰らって減産に追い込まれていることが確認されていましたが、供給だけ蛇口を閉めても効果が挙がらないのは贅言を要しません。

4月の中国全体の自動車生産台数が前月比15%減、販売台数も同16%の減少を記録したのは、川上(生産者側)から川下(消費者側)に至る中国版「総需要抑制策」が漸く功を奏し始めたことを意味します。

ただ生産設備そのものの破棄は時間がかかりますし、減産と言っても限度がありますから、需要(内需)の抑制幅が大きいほど、腰の重い供給との差は広がるばかり、余剰生産能力の行き場は勢い外需(海外)と言うことになりますが、そこには米欧との貿易摩擦が待ち構えています。

中国の経済面の師匠は日本ですから、「低付加価値下請け的存在」と言っても、中国より生産性や品質面で劣る国家は欧州に数多く存在します。

それに中国人の方が明らかに勤勉ですから、同じ土俵で戦えば負けるのは欧州、関税障壁を設けても域内だけの話で、それ以外の地域では売り負けますし、遅れている産業を保護することで取り残されるのは欧州の方です。


それにしても、習近平国家副主席のお気楽な外遊をみていると、他人事ながら心配になります。

1日にローマに入ったそうですが、今回の歴訪国はイタリア、キューバ、ウルグアイ、チリと、少なくとも小誌からみて何の脈絡もありません。

ローマには4日間滞在、最終訪問国チリを発って帰国するのが13日、中国の「事実上の後継者」と言うのは時間が余って仕方が無いのでしょうか。

誰がこの外遊とその日程を決めたのかは不明ですが、これだけ本国を留守にする様に「仕組んだ」人物、国家副主席殿にこの外遊を納得させた者こそ、本当の「次期後継者」だと思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-06 16:54

ここにも陳雲の影

元共産党元老の子息が商業銀への転換に抵抗-中国国家開発銀に試練
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=adxWVPgtDU1M


国務院直属の金融機関、中国国家開発銀行を国策銀行から民間(?)の商業銀行へ移管させようと言うのが温家宝首相ら国務院首脳の考えですが、それに真っ向から抵抗しているのが動向の最高首脳で、陳雲(本名は廖陳雲)の息子、陳元氏です。

国家開発銀行は三峡ダムや北京それに上海空港と言った大型案件に融資していていますし、そのいずれもが江沢民一派の利権ですから、胡錦濤国家主席率いる中央からすれば当然「粛清」の対象ですが、陳雲元中央顧問委員会主任は余程「触れてはならない存在」だったのでしょう。

根拠はございませんが、陳雲氏は少数民族出身なのだと思います。

「廖さん」と言えば、廖仲愷・廖承志親子の様に国民党寄りの系統が存在しますから、それを嫌っての「改姓」とも考えられますが、奥方も見かけない姓ですし、要は「漢字の表記なんてどうでも良い」出自ではないかと言うのが弊意です。

もっとも、「廖さん」も様々で、宗族階級(科挙合格者=官僚輩出家)に属する一族も存在するので、日本人からすると頭が痛いですし、中国人は頭痛がしないか心配になってしまいます、他人事ながら。

ただ、陳雲氏が「上海の闇社会」を牛耳っていたのは間違いないのではないかと言うのが小誌見解で、その陳雲氏が取り立てたのが江沢民「前」国家主席、その息子の陳元氏は「恩人の息子」ですから、江沢民氏は頭が上がりませんし、息子の方も己が前国家主席より格下なんて意識は、これっぽっちも無いでしょう。


国家開発銀行はおそらく、上海の連中の「打ち出の小槌」か「貯金箱」的存在であると思われます。

従ってここを「制圧」しないと政敵の資金源を断つことは出来ません。


中国共産党はその自画自賛や美辞麗句とは裏腹に、裏社会が建国以来の今の中国政局に影響を及ぼし続けたのも事実で、毛沢東の権力基盤が「軍」と「裏社会」と言う疎外された集団であることは注目に値すると思われます。

それにしても陳雲氏の表の顔と裏の顔の著しい乖離、そのこと自体が現代中国の病理でないでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2011-06-03 02:02