現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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安徽省

旧宗族階級でも名家中の名家で、安徽省績渓県龍川にその霊廟を持つ胡一族には申し訳ありませんが、安徽省は「宗族の吹き溜まり」或いは「宗族の巣窟」と言って差し支えないほど、それらの原籍地が密集しています。

宗族とは面白い集団で、近所同士なら仲が良いかと言えば、むしろ犬猿の仲だったりする場合が多く、胡錦濤国家主席の族父とも言うべき胡耀邦総書記(当時)追い落とし運動が始まったのが、安徽省合肥であることは誠に象徴的です。

そして合肥と言えば、記憶違いで無ければ李鴻章の原籍地、胡耀邦氏失脚当時も今も、胡さんといがみ合う李さんが指導部内に存在するのではないかと推測しています。


ところでその安徽省の地方都市で、市政府が保有する不動産を報奨金付きで売り出そうとしたところ、中央直々のお達しで中止に追い込まれだそうです。

中央から最下級の行政単位に至るまで「政府」が存在するのが中国の特徴で、独自の徴税権や予算策定権を持っているのは良いのですが、中国では「官」ほど儲かる職業は無く、ですから上から下まで全ての行政単位で中央版と地方版のSWF(政府系投資ファンド)が近年になって設立されました。

その地方版SWFが悉く不良債権を抱えている状態で、株式と不動産を塩漬けにしています。(ついでに言えば各省庁も、勿論軍部も手を出して大火傷を負っています)


おそらく現政権は先を見越していたものと思われます。

中央にSWF(原資は外貨準備高)を設立すれば、地方でも雨後の筍の様に林立するのは目に見えています。

その後に金融機関による融資の「総量規制」、内需を冷やすための「総需要抑制政策」で、不動産も株もバブルが破裂することは、それらの諸策を党中央が実施しているのですから、中国全土で劣等生「SWF」が数多く存在することは知っています。

おそらく地方自治体の隠れ不良債権問題は、仮に習近平が国家主席に就任したとしても、この後任者を吹き飛ばす時限爆弾になるのではないでしょうか。

件のお坊ちゃまが無事に権力の頂点に登りつめるかどうかは分かりませんが、今の執行部が「馴れ合い政治」の復活を許すほど甘くは無いのも事実です。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-02-15 01:01

欧州と中国 ~或いは中央集権と地方分権~

欧州と中国を比較すると、アイスランドからモスクワまで一括りにした「広義の欧州」の面積は1,000万k㎡、人口は7.3億人、対する中国は960万k㎡と凡そ13億人、同じ面積で倍近い人口を抱えていることになります。

小誌は中国経済史上の最低期を文革時代に置いていますが、その傷も完全には癒えていないにもかかわらず、地理的条件等もあるでしょうが、これだけの人口を食わせる能力があります。


誰が言い出したか知りませんが、第一次世界大戦後に浮上した「民族自決」と言う概念は、直接にはハプスブルグ王朝(オーストリア・ハンガリー帝国)と言う多民族国家の解体を目指すものでしたが、その後も欧州は「民族自決」主義に従って細分化していきました。

その意味で米ソ冷戦期と言うのは民族自決主義を抑止する効果があり、ソ連の国名には地名や民族名は全く入っていませんし、米国も「アメリカの」の部分はその建国理念から言って「但し書き」と思えば良く、民族主義を否定乃至無視する国家間の対立でした。

「ソ連はロシア人主導国家」と言いたいのならば、あのグルジア人と北オセチア人の混血児スターリンがロシア民族主義を認めるかどうか考えれば分かりますし、「米国民族」なるものが存在しないことが現状を全て語っています。

結局、民族自決主義を採用しなかったのは日本、米国、英国、中国、そしてソ連ですが、ソ連はその崩壊時に15の構成共和国全てが独立しましたから、この瞬間から求心力(中央集権)よりも遠心力(地方分権、群雄割拠、民族自決主義)が強まりつつあります。

そして欧州ではソ連瓦解後に再び民族自決主義が台頭し、チェコはスロバキアと袂を分かち、ユーゴスラビアは解体しました。

「統一欧州」と言う概念は求心力が強く働いている様にみせる一種の「粉飾」だったのです。

だから「広義の欧州」はとめどなく分裂しながら沈没していくことになります。

そして時代は「超・超大国」を模索する段階に入りつつあります。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-02-14 00:11

日本も色々

やんごとなき向きで動きがある模様で、陛下が宮内庁病院ではなく東大病院で体調を検査されたのに先立って、あの小和田桓氏が国際司法裁判所の所長を退任、偶然の一致かどうか不明ですが、少し気になります。

摂政を立てるとすれば、皇室典範に従えば皇太子が序列第一位ですが、率直に言って国民の心は皇太子ご夫妻から去っていますので、この辺りで何か「一捻り」あるのではないかと思われます。


中国の皇太子こと習近平国家「副」主席、近々バイデン副大統領の招待で訪米なさるそうで、オバマ大統領その他の要人とも会談の席が持たれているそうですが、かつての滞在先を訪れるなど、感傷旅行と言うか修学旅行と言うか、ミャンマーとベトナムの窓口から外された抗議に行くのかも知れませんが、余り意味の無い外遊と言えます。

折悪しく、太子党の尻に火が点いているのはご承知の通り、ついでに公安を粛清しようと言うのですから、現指導部はやる気満々です。


ミャンマーの曲芸的外交政策の転換は、米中の了解があってのことで、ヒラリー国務長官が訪問した以上、ミャンマーで「長期独裁政権」打倒の動きが表面化するのは有り得ませんし、ミャンマー軍事政権側もギリギリの線まで妥協しています。

ミャンマーは面白い国で、歴史的には英領ビルマ、地理的には中国の影響下にあり、日本の存在も侮れず、米国はむしろ関係が希薄でした。

宗教的には仏教国で、現軍事政権も仏教徒が中心、その政権がイスラム系少数民族を迫害すると言う珍しい構図になっています。

一定の民主化容認の過程で、米中と現政権は結託して反胡錦濤勢力を窓口から外す芸当をやってのけました。


その習近平氏ですが、訪越の際に相手国の最高権力者たちに対し、表向きは対米接近の愚を説いたそうですが、実情は胡錦濤政権に加担しない様に説得したのでしょう、失敗に終わった模様ですが。

北京は今、広州と重慶を重点的に攻撃していますが、浙江省まで飛び火すれば次期国家主席の目は無いと思われますが如何でしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-02-12 00:37

病気のご機嫌次第

体調不良の原因が不明なので、快方に向かうのも何時のことか分からず、申し訳ないですが気長に付き合って下さい。

習近平のお坊ちゃんと並ぶ世襲派の大物、薄煕来政治局員(重慶市党書記)の右腕とみられていた副市長兼公安部長(王立軍氏)が、現地の米国領事館に亡命を図ったものの、門前払いを喰らったとの由、薄煕来党書記(前商務部長)については、「黒社会」撲滅を打ち出して中央の歓心を買っていたと言う噂がありましたが、その撲滅運動の責任者(公安部長)が汚職で解任されているのですから、これで薄煕来氏の昇格の目は無くなりました。

それにしても、これだけ詳細に「容疑者」の経歴を公開するかねえと感心したのがこの記事、

http://j.people.com.cn/94474/7725567.html

王立軍「前」重慶副市長の履歴が一目瞭然、蒙古族であることも教えてくれています。

何故「罪人」の経歴をここまで詳らかにするのか、関わった連中は一網打尽にすると言う宣言ではないでしょうか。

公安畑出身ですし、遼寧省と重慶しか知らない人物ですから、その辺りを今回は粛清対象にするのでしょうね、極論すれば「公安=黒社会」ですから。


北朝鮮の三代目、無難な滑り出しです。

意外と賢いのかもしれませんが、服喪期間中であること、親分格の中国から跡目相続を認めてもらっていないこと、そして自国の現状を素直に受け入れている印象を受けます。

長老連中の傀儡である側面は否定出来ませんが、子飼いの部下を要職に配した時が、この大将様の勝負どころでしょうね。

お父ちゃんがさしたる功績、具体的には「米帝傀儡」南朝鮮(=韓国、保守でも南朝鮮と言う時は言う)から寸土も解放出来なかったのは、継承するにあたって気楽な要因です。

不安定要因は、国民の多くが飢餓線上を彷徨っていることではなく、韓国に親北朝鮮政権が出来ることでしょうね、若気の至りで効を焦るかも知れません。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-02-10 15:26