現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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日経・北京・島田学

本日(8月31日)日本経済新聞朝刊に「習総書記、李首相固まる ~中国新体制、10月にも決定」の記事が一面を飾りましたが、傘下のテレビ東京すら扱いが小さい(と言うか皆無)事実を踏まえると、日経も「鼻薬」か「お姉ちゃん」に屈したのかと思ってしまいます。

見出しの根拠が、北京滞在中のメルケル独首相が30日に、温家宝総理(69歳、胡錦濤国家主席も同い年)と会談後、習氏と李氏の紹介を受けて個別に会談したと言うのですが、温家宝総理は「今回はドイツとの最後の協議」で「未来へ引き継ぐ重要な役割がある」と言ったとの由。

おまけにその7面に次期政権(=政治局常務委員)の顔触れ(敬称略)が記されていますが、「当選確実」は習近平(59歳)、李克強(57歳)、王岐山(64歳)、李源潮(61歳)の4名、「有力」が張徳江(65歳、副首相兼重慶市党書記)、劉雲山(65歳、党宣伝部長)、兪正声(67歳、上海市党書記)、汪洋(57歳、広東省党書記)、劉延東(64歳、国務委員)、張高麗(65歳、天津市党書記)だそうな。

政治局常務委員の定年は就任時68歳以下、話を鵜呑みにすれば凄まじい「高齢者ヨレヨレ政権」になってしまいます。

参考までに小誌の次期政権予想は、


第一位:李克強「国家主席、国家中央委員会主席」兼「「党中央委員会総書記」
第二位:王兆国「全人代委員長」
第三位:王岐山「国務院総理」
第四位:劉延東「政協会議主席」
第五位:令計劃「党中央精神文明建設指導委員会(思想統制、異端審問)」
第六位:李源潮「中央書記処第一書記」
第七位:汪洋「中央政法委員会(諜報、公安、警察、検察、司法管掌)」
第八位:何勇「党中央規律検査委員会書記(所謂「汚職糾弾委員会」)」
第九位:→張徳江「筆頭副総理」


変更するとすれば、第二位に「習近平全人代委員長」を入れます。


そもそもこの日経の一報のいかがわしい点は、何故米国ではなくドイツかと言うことで、要人の往来がないのなら兎も角、9月4日と5日にヒラリー米国務長官の訪中が28日の段階で決まっています。

後継人事を話すのであれば超大国米国が最優先されるべきで、温家宝総理の言動が「本心」であれば唯一の超大国の面子を潰したことになります。


中国周辺情勢を追う限り、どうしても「習近平後継」と言う答が出ないので困っています。

誰か小誌に懇々と諭してやって欲しいのですが(苦笑)。


例えば日朝非公式会談ですが、舞台は北京ですから中国が首を縦に振らなければ出来ない協議です。

何も取り柄も手柄もないが、「金で方をつける」のだけは得意な民主党政権の総選挙対策と言う日本側の事情はさておき、中国が北朝鮮に日本との接触を認めたことは、北朝鮮の求めに中国側が応じたからで、つまり北朝鮮の三代目は「今の」中国政権に頭を下げたことになります。

「今の」政権に頭を垂れるのが嫌なら、「次の」政権誕生まで先延ばしすれば良く、要は三代目政権は中国の指導下にあって日本と非公式協議に入っています、「引き延ばすだけ引き延ばして最後に破談させよ、本格交渉は日本の民主党政権瓦解後」と言う厳命を受けながら。

多分、日本の外務省もその辺りは心得ていると思われます。

そして「引き延ばすだけ引き延ばす」のであれば、「今の」政権も「次の」政権も同じ体質で無ければならず、胡錦濤氏と習近平氏が「同じ体質」の持ち主か、贅言を要しません。


ミャンマーでは大統領が「守旧派」を一掃、そもそも中国とのダム工事案件をミャンマーが取り止めにしたことに端を発し、当時の重慶の「牢名主」薄煕来氏、更にその後ろに控える習近平氏の必死の説得工作も功を奏さず、ダム案件は沙汰止みとなりました。

今回のミャンマーの改造人事で、そのダム利権の「残党」が一掃されたのですから、習氏の顔に泥を塗ったことを日経新聞バンコクの高橋透記者は伝えています。

日経の中国支局はどこか頓珍漢で、薄煕来氏が習近平氏暗殺を企てたからどうのこうのとか、「見てきた様な嘘を言う」を地で行くことが最近多いです。

「落日の日経」なんて記事を掲載されないで下さいね、べりタスに。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-31 23:53

中韓多忙

アップルとサムスンの特許侵害訴訟で、見方はまちまちですが株価だけで言えばサムスンの敗北、そのサムスン電子を抱える韓国国債をムーディーズが格上げ、日本や台湾と同格にまで引き上げました。

「祖国統一」と言う名の朝鮮半島南部占領を訴えて止まない北朝鮮と国境(休戦境界線を接し、中国と漁業問題でいがみ合い、そして日本に喧嘩を売る韓国を格上げすると言うことは、「まだ韓国には潰れて欲しくない」と言う、米国側一部勢力の意思表示だと思われます。

一見、韓国の肩を持つ様な今回の格付け判断ですが、日韓関係がこじれた方が好ましい、つまり日本の「右傾化」を喜ぶ向きが存在するのでしょうが、蟷螂の斧を自覚しつつも「真正保守」を自称する本誌は、櫻井女史を初めとする「職業保守」に追随する意思は全く無く、どうぞご随意に飛んだり跳ねたりして下さいと言うのが率直な感想です。


丹羽駐中大使の乗った車が「襲撃」されたそうですが、官尊民卑どころか「官」しか存在しないような国の大使に、大手商社最高首脳経験者とはいえ「民間人」を任命する、その政治的感覚の鈍さに当時は驚倒しましたが、外務省も少しは良識があるのでしょう、漸く「差し替え」に動いた矢先の事件でした。

お払い箱寸前の駐在大使を狙ったところで、日中関係に衝撃が走る訳が無く、中国現政権も微動だにしないと思われますが、現政権に「恥をかかせて面子を潰す」点では効果があったかも知れません。

外交と言う政府直轄事項に関する事件ですから、直接的には温家宝総理に一太刀浴びせることを目的とした行為でしょうが、中国の「近世的(=前近代的)部分」がまともに露見した一件と言えます。


今後、駐日中国大使等を狙う日本人が出てくるかも知れませんが、それは一種の政治的主張ですから犯行に及んだ後は逃げ隠れしないでしょうし、それで日中関係が動揺したり日本政府が緊張したりするのとは別の話です。

そんな輩は日本の恥だと言う意見が大勢を占めるでしょうが、それが今のヨレヨレ民主党政権に止めを刺すことになる筈は無いですし、日中間も粛々と処理することになると思われます。

この点から中国は違いまして、国家(政府)に恥をかかせる、外交面で少々ながら窮地を陥らせる、換言すれば国益を損なうことを好ましくないと考える中国人は意外と少ない、「国益を損なっても私益優先」と言う見方が罷り通る社会と認識せざるを得ません。

これをやられると成り立たないのが「近代」で、その成立要件は多々ありますが、「公>私」も近代の特徴の一つで、個人に対する公権力の絶対的優越が無ければ、それは「近代国家」ではありません。

今回の「襲撃犯」が逃走しているのは、「逃げる方が少しでも現政権に打撃を与えることが出来る、各地の反中央勢力が勢い付く」と確信しているからで、胡錦濤政権はそう言った「私闘」を繰り返しながら時間を費やしていたかと思うと、それでも「近代の扉」を叩くべく試行錯誤していた事実に思いを馳せると、言葉に出来ない思いがこみ上げてきます。


来日中国人観光客の数が20万人を突破(7月)した由ですが、昨今の景気減速で「富裕層」の数は減っているらしく、この層に属する観光客は空路入国し百貨店に直行します。

これに対して最近増えているのが「その一歩乃至二歩手前層」で、航路来日し百貨店にも顔を出しますが、本命は格安ドラッグ・ストアだそうで、そこから浮かんでくるのは中国の医療事情と医薬品の現状で、漸く日本に届く様になった「脱貧困層」の、いじましいまでの自己防衛策です。

それにしても、民主党政権と言うのは中国にとっても「厄災」以外の何物でもありませんでした、「日中戦略的互恵関係」、五分の杯だけど日本よりも格下と認めその真髄を学ぶ時間を浪費したのですから。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-28 00:11

訃報その他

「人民日報」文芸欄「大地」編集長の徐懐譲氏が飛び降り自殺、長きに亘って患っていたとの由ですが、鉄鋼メーカー「首鋼集団」に1年間在籍の後に人民日報文芸部に入社と言う、日本人的感覚からすれば風変わりな履歴の持ち主で、しかも1999年から2年間、河南省虞城県の党副書記に就任、実際に赴任したかどうか走りませんが人民日報を2年間離れています。

故人を謗るのは趣味ではありませんが、中国の公式文書から消えてはいるけれど、現存している言葉に「コネ(伝手)」と「官場」があるのではないか、個人の履歴から察するに人民日報の椅子は予め用意されていて、人事の関係で首鋼集団に腰掛けで1年、それから箔を付けるためでしょうか、地方の党副書記に就任して再び復職すると言うのは、ちょっと分かりづらいです。


胡錦濤政権の謳い文句と言えば「科学的発展観」、その定義は説明を読んでも小誌には理解不能ですが、我田引水を承知で忖度すれば、「不毛な毛沢東時代から、国家修繕気期とも言うべき鄧小平時代を経て、本来の正常軌道に戻りつつある」と解釈しています。

ただ「懲りない」中国人は同時に「晦渋」或いは「持って回った表現」が大好きな人間集団で、例えば北京週報に掲載された「中国は上と下が連動する全方位改革の時代に入った」と言う論説は、部外者には何を言いたいのかさっぱり分からないけれど、分かる者(=当事者)には一読して腑に落ちる仕組みになっていると思われます。

そして私見ながら、「科学的発展観」を明言するか、実質的にそれを支持する言動を示すことは、現政権への服従の意を示すことになり、同時に「毛沢東思想(と言う名の利権)の流れを汲む勢力との訣別」を宣言したことになり、この論説は「科学的発展観」と言う用語こそ使っていませんが、鄧小平を引き合いに出したりしていますので、「本気で推進宣言」ではないかと推測しています。

ですから「科学的発展観 習近平」と入力してグーグルで検索しても、現職の国家副主席が科学的発展観を積極的に推進している印象を受けませんし、そもそも「禅譲」が成立するなら権力の一部を継承してもおかしくないのに、それをうかがわせる情報や記事は皆無と言って良く、習近平氏は「科学的発展観」の範疇外に置かれていると考えざるを得ません。

小誌はかねてから無謀(?)にも、「習近平後継」は有り得ず、李克強次期政権の誕生を予想していますが、仮に習氏が胡錦濤氏の後を襲ったとしても、定員九名の政治局常務委員会、それを含め同15名の政治局の殆どが「団派」こと中国共産主義青年団(共青団)出身者か、そうでなくとも同じ抱負を抱く者で占められる公算が非常に大きく、加えて自らの後見役として「史上最強の元老」胡錦濤氏が睨みを利かせることになります。

そして2013年の政治課題は「汚職追放」、「業界再編成」、「地方自治体政府隠れ不良債権摘発、整理」、そして「年金制度改革(と言うか穴が空いた部分の取り繕い)」、軍閥系太子党(=革命宗族、世襲集団)の頂点に立つ習近平氏は「身内を切れ」を言われているのに等しいと考えられます。

ですが放置すると共産党支配は壊滅し、後に続くは無政府状態と、党幹部と言う名の世襲貴族に対する国家規模の報復、「逆文化大革命」です。

それを抑えつけられるだけの力量が「習近平政権」にあるのか、そもそも10月初旬の党大会までに習氏の周辺に仲間が無事で残っていられるのか、疑問を持たざるを得ません。

9月に中国で大事件があるのではないか、それが今の小誌見解です。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-24 23:44

中国語辞書に無い言葉、「懲りる」

先程まで中国を含め海外関係の資料や情報を纏めていたのですが、ナポレオンの辞書に無い言葉が「不可能」なら、康熙字典を筆頭に中国人編纂の辞書に絶対に掲載されていない単語は「懲りる」と痛感するに至りました。

それにしても何で「懲りない」のでしょうか、刹那的快楽と、金銭を含めた物欲に身を任せてはいけないと、学校や家庭で教えないのでしょうか。


中国経済が今、「金欠」状態の陥っているのは周知の事実で、外資も中国市場を見放して逃げつつあるため、金融当局は市中の流動性確保の観点から、換言すれば企業の運転資金を捻出する目的でオペ(公開市場操作)に踏み切っています。

その一方で不動産や住宅に対する取引規制を厳命、つまり「土地や株、要は博打に手を出さずに、地道に運転資金として利用しなさい」と言う但し書き付きの融資であることは、その受けても重々承知している筈で、オペに応じる際には神妙な顔をして話を聞いています。

そんでもって走るのです、不動産や株式と言った「投機」と言う名の博打に、「夢よもう一度」です。


貸す側、突き詰めれば胡錦濤国家主席も、その独特の心理と事情を分かっていながら、当局の財布を緩めていると思われますし、それで一息つく企業や地方自治体政府(系投資基金)の多くが、反胡錦濤勢力の一翼を担っていることもお見通しでしょう。

この状況でオペを打ち切ればどうなるか、贅言を要しないと考えられます。

バブルに踊り、崩壊後もその再来を切望した日本も偉そうなことは言えませんが、胡錦濤陣営の策略と理解していながら、「裏口で何とかなる」と多寡を括っているとすれば、「21世紀の新法党」はそんなに甘くはありません。

上は上海株式市場から、下は行政機関、党、軍部などの末端組織に至るまで、一網打尽にする好機をうかがっている筈で、その時は「容赦なし」で「逃げ場なし」、現政権主流派の今までの言動を踏まえれば、それ位の段取りは済ませていると考えるのが順当です。

それでも「もう一花」と考えてしまうのですから、罠を仕掛ける方も(些かなりとも同胞意識があるならば)、少しは切なくなるのではないでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-24 02:17

団派 ~現代の新法党~

今の中国について全く「没字碑」の状態で始めた小誌、その無謀と言うか度胸の良さには我ながら苦笑する他無いですが、夫婦別姓の中国で嫁さんが被告席に立った場合、「亭主の姓+被告夫人の姓名」で記されることも、今回の薄煕来夫人の裁判で初めて知りました。

北京週報によれば、「薄谷開来被告に故意殺人罪で執行猶予付き死刑判決 控訴せず」だそうで、中国人の家族観の一端がうかがえ、その意味でも興味深い一件でした。

面妖なのは、裁判が安徽省合肥市で開かれたことで、「宗族の巣窟」安徽省でも合肥と言えば「李さん(李鴻章)」を連想してしまいますが、Wikiによれば確か、胡耀邦総書記(当時)追い落とし工作が表面化したのもこの合肥、ですからこの地は胡一族にとって因縁の場所であり、そこで太子党の大物夫人を裁いたと言うことに、何らかの政治的意味合いを嗅ぎ取らざるを得ません。

そして昨今、どうも気になるのが、胡錦濤国家主席率いる現政権の「物分りの良さ」で、特に「団派」こと中国共産主義青年団と、国家主席の直属機関である国家発展改革委員会が沈黙を守っている点が気になります。


年初の鉄道大臣更迭から薄煕来政治局員の解任に至るまで、共青団を含めた政権側(党中央)の動向には、今秋の党大会から逆算して動いている節があり、途中で違算があってはならないのは当然ですから、反政権側の鉄道利権に手をつけるに至るまで、入念が下調べと裏付け作業があったことは想像に難くありません。

宮崎史観に立脚する部分がある小誌としては、政争に堕した頃の北宋に於ける新旧両党の攻防を思い浮かべる次第で、精緻と言うか粘着質と言うか、はたまた理詰めで正確で執念深いと言うか、「宗族主権」に固守する旧法党に対し、「主権」の範囲を自作農にまで広げようと言う新法党の主張の方が的を射ているため、人材が集まるのも無理はなく、ですから旧法党が天下を取っても官僚機構が動かず、新法党要人の断罪も横着な側面があったのに対し、新法党は特に若手の人材が揃っていますから、法に則って旧法党を追い詰めていく傾向がありました。

胡錦濤政権が進めている「近代化(決して現代化ではありません)の扉を叩く」ための諸策は、この「新法党的」集団に支えられて遂行されている以上、現段階で「政敵」のことは根掘り葉掘り調べ上げていると考えるので妥当で、その「政敵一覧表」の中に習近平国家副主席の名前も記載されていると言うのが小誌所見です。


おそらく遠からず、反主流派の米櫃たる上海市場に「現代の新法党」は襲い掛かる筈で、同時に全土を挙げて汚職追放運動が始まると思われます。

外資も分かっているから逃げ出すのに余念が無く、これから起こるであろう業界再編成と言う名の「敵対勢力削減」と、地方自治体政府が投資ファンドの形で抱える「隠れ不良債権」の摘発が本格化する前に、己を傍観者の立場に置く準備を進めています。

何故人民元安なのか、海外からの直接投資激減は何を物語っているのか、鉄道利権の喪失(関連公共事業の大幅削減)で行き場を失った国内製造業が雪崩を打って海外(特に日本)に対し輸出攻勢を強めているのか、そして何よりもこれらの「難題」を習近平氏に任せるとの「世論」が成り立ち得るのか、大いに興味をそそられます。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-21 23:16

亡霊復活

伏せっていると厭世的になりますし、勘も働かず脳味噌はガス欠、己の値打ちの無さに嫌気が差して堪らないのですが、そんな小誌に愛想を尽かさずに欠かさず目を通してくださる読者がおられ、あまつさえお便りを頂戴するとは何と果報者かと思い至り、馬鹿を承知で前に進もうと思います。


露韓そして香港による我が国固有の領土への不法上陸の件は、それぞれの「お家の事情」と「日本の民主党政権の都合」がかみ合って起きた事件と理解しています。

日本国内の事情から触れますと、9月19日に日本航空(日航)の再上場が予定されています。

8月3日に東証が申請を認可したのですが、日航は京セラの指導下で再建中の企業、その京セラの総帥は民主党の指南役でもありますから日航は民主党の「米櫃」であり「金の成る木」です。

換言すれば党としても所属国会議員個人としても、今回の再上場劇は成功裡に終わらせる必要がありますので、間違っても諸外国と事を構える言動は絶対にご法度です。

加えて親分たる米国が大統領選挙で外交そっちのけ、と言いますかオバマ大統領は己に利する場合(例えばシリア「独裁」政権打倒)以外、外交に関心を持っていませんので、東アジアに「権力の空白」が生じ、その点を「尻に火が点いた」連中に見透かされた訳です。

まずロシアから参りますと、メドヴェージェフ首相に近い所謂「新興財閥」に対し、武闘派と言われる集団を擁するプーチン大統領(とその周辺)の攻勢が強まりつつあり、加えて大統領側が親日的(と言うか今のロシアの閉塞状況を打破する糸口は日本しかないと考えている)で、少なくとも表向きは北方領土返還も辞さずの姿勢ですので、プーチン主導型で領土交渉(と日露和平条約締結)が進められ、その結果、大統領側に権力闘争の軍資金が流れる事態になれば、新興財閥勢力はお陀仏と言う危機感があります。

つまり首相の北方領土不法上陸の真意は、「大統領と交渉するな、するなら俺を窓口にして我々にお金を落としてくれ」と言うこと、日本側の動きを止めてプーチン陣営との接触を阻むのが狙いと思われます。


韓国の場合はもっと噴飯物で、不逮捕特権がなければとうの昔にブタ箱へ直行の大統領を抱えている、悲劇を通して滑稽な、そしておそらく近い将来に経済破綻に見舞われる国の話です。

要は大統領の座を降りた瞬間に汚職で逮捕される、その時に「反日闘士」の立場を確保して、逮捕できるものならしてみろと言う算段でしょうが、多分ブタ箱送りです。

それと「やっぱり」なのですが、敢えて差別的言辞を弄させて貰いますが、「間の子(あいのこ)」の劣等感と言うのは度し難いものがあり、現職大統領は昭和15年生まれ、終戦後間もなく帰国したと聞いていますが、脱北者が南朝鮮(=韓国、これでも自称保守なのはご承知の通り)での生活で、是正して欲しい点の筆頭に経済格差(=生活苦)ではなく、韓国人の差別意識を挙げる程ですから、帰国した李少年を待ち構えていたのは、「倭胞」(これで正しかったかど忘れ)に対する際限ない差別意識だったと思われます。

皮肉なことに、南北を問わず本国でいるよりは「在日」であり続ける方が、差別も少ないし身の安全も保障されると言う現実が存在し(だから特に北朝鮮系居留民は「本国帰還命令」を極度に怖れる)、この点に対し北朝鮮の方がまだ正しく理解しているように思われ、対して南側はその事実に触れられると苛立ち、冷静さを失う傾向にある印象を受けます。

「正しい歴史観=現実を受け入れる勇気」を持ちましょう、朝鮮半島南部の住民各位様。


尖閣諸島の件はご意見を頂戴していますが、中国外務省報道官は一貫して「中国の立場は云々」と発言している点に注目しています。

中国は「一国二制度」を国際公約としていますから、換言すれば「香港のことは不案内で実情が良く分からない」と言い逃れ(開き直り?)することも可能な立場を採っているとも言えます。

中国本土から出港の動きが無かったこと、そしてその後の「反日」行動が大事に至らなかったこと、これらの事実に着目したいと思います。


その胡錦濤政権に急接近しているのが北朝鮮で、三代目こと第一書記殿は内部粛清を敢行してまで外交路線を変更しようとしている様子がうかがえます。

先代の将軍様、金正日(永遠の)総書記は訪中の際、たった一人で地下鉄に乗車させられました。

おそらく乗客は全て中国当局の公安だったと思われますが、独裁者が孤立した立場に置かれた訳で、この時の恐怖感は尋常ならざるものがあり、その恐怖が北朝鮮をミサイル配備と濃縮ウラン製造に走らせました。

つまり先代は骨絡みの「反胡錦濤派」であり、中国国内の反胡錦濤勢力の一翼を担っていたとも言えますが、おそらく三代目は己の置かれた立場を慮ったうえで、「対胡錦濤関係」修復に乗り出したものと考えられます。

そして今回、北朝鮮の特使(第一書記の義理の叔父)は吉林省党書記(孫政才氏、長春で会談)、総理大臣(温家宝氏)、国家主席(胡錦濤氏)の順で会見していますが、地ならしをした中国共産党中央対外連絡部長(王家瑞氏)と共に、孫党書記も対北朝鮮外交の重要な窓口であることが判明しましたが、両者が現政権と反主流派のいずれに方に顔が向いているのか、その点は不透明です。

ただ、後継者が誰であるにせよ、現政権すなわち胡錦濤国家主席に恩を売るなら今しかなく、であれば胡国家主席の機嫌を損ねる様な言動は一切慎むべきで、露韓そして中国反主流派が対日強硬路線で足並みを揃える中、北朝鮮が沈黙に近い状態にあることは何を意味するのか、その点を考察すべきと思料します。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-21 00:16

北戴河の夏 ~キンチョウの夏?~

上は眼から下は膝に至るまで、外科、内科、皮膚科的に正常な部分を探すのが難しい体調の時に、心が折れる様な出来事に遭遇し、無力ならば存在価値はないからいっそ涅槃に赴こうかとさえ伏せながら考えていましたが、たとえ願いとは逆の方向に世間が推移しても(現実はその通りだと思います)、無様であろうがそれに抗う姿を晒すのも、この将来を託すべき後生に対し何がしかの手本になるかと思い、敢えて生き恥をさらすことにしました。

あらためて宜しくお願い申し上げます。


早速、北戴河「会議」から取り上げます。

避暑地のこの地に長老を含めた中国共産党要人、幹部が集結するようになったのは毛沢東の時代からと認識していますが、それ以前は一般人にも公開されていた時期があったそうです。

胡錦濤国家主席が就任早々、一握りの党幹部及び要人だけが避暑地で寛ぐなんて「ブルジョア的生活態度」はもっての他とばかりに、北戴河会議を廃止にしたのですが、既得権益を手放したくない長老その他の猛反対に遭って1年で復活、当時はまだ胡主席もひ弱でした。


今年の北戴河の主役はやはり、小誌以外では胡国家主席の後継者の座が確実視されている習近平「副」国家主席、ですが中央日報なる報道機関によると、李源潮党組織部長(要は人事部長)、令計劃弁公庁主任(同秘書室長)、劉延東国務委員の三名と面談したそうですが、この三人、揃いも揃って党中央の中国共産主義青年団(共青団)出身の所謂「団派」で、しかも全員、次期共産党中央委員政治局常務委員会入りが有力視されている人物です。


少し話題が外れますが、失脚した薄煕来「前」政治局員夫人の初公判(罪状は殺人)が開かされるのは8月9日、何が飛び出すか判ったものではありません。

因みに浙江省の女性元実業家で、「知りすぎた女」であったが故に浙江省関係者が汚職容疑で死刑判決に処し、口封じを試みたものの、最高裁が差し戻すと言う異例の展開となった方の差し戻し審の日程は未定です。

薄煕来氏は雲南省の子飼い部隊の軍事力を背景にした「軍閥型太子党」で、現体制の政治局員で最も懇意と思われるのが、反胡錦濤勢力の代弁者で公安、諜報を握る周永康中央政法委員会(兼政治局常務委員)、第一の焦点はこの人物の名前が出るかどうかですが、そうすると李長春党中央精神文明建設指導委員会(兼政治局常務委員)にも累が及ぶことも想定されます。

それと、反胡錦濤勢力にとって頭が痛いのが、今回から中央委員だけでなく(常務委員を含む)政治局員にも、従来の「等額選挙」(立候補者数=定数)ではなく、日本で言うところの選挙、少ない議席を巡ってより多い候補者が選挙戦を闘う「差額選挙」が導入されるらしく、そうなると北京と重慶を覆した団派が、今秋の党大会の代表(代議員)の数の点で非常に有利な立場にあります。

裏を返せば中央委員の段階から反胡錦濤勢力は篩い落とされることになり、次期政治局員に太子党や上海閥は皆無、とすると選挙戦になって負けるのは他ならぬ習近平副主席と言うことにもなりかねません。

奥方の彭麗媛「少将」が軍内部ではしゃいでいる模様ですが、そんな悠長な状況ではないと思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-08-07 12:43