現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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薄煕来抹殺

人民網の見出しによれば「薄煕来の全人代代表資格を取り消し」、太子党の棟梁の面目丸潰れの感があります。

資格を取り消したのは全人代常務委員会、その全人代常務委員会委員長と言えば呉邦国政治局常務委員(序列第2位)、してみると呉邦国氏も政治的には過去の人物になりつつある印象を受けます。


ただ今、日本時間2012年10月26日です。


何で時報みたいなことを記すかと言えば、人民網日文版(日本語版)に異変が生じているからです。


人民網のホームページ左側中頃に「指導者関連報道」と言う欄があり、直後に胡錦濤国家主席の顔写真と最新記事、その下に序列2位から4位までの、具体的には呉邦国、温家宝、賈慶林の欄が設けられています。

中国は「(表向きだけ)けじめの国」ですから、「序列2位から4位まで」欄に、それ以下の人物の動静を取り上げることは本来ならば無く、性格の悪い小誌はその種のチョンボが無いか粗探しするのが常でしたが、ずっとこの原則は遵守されていました。

それを破ったのが習近平副主席(序列6位)で、反日暴動に悪乗りする形でねじ込んだ形跡があるのですが、今は李克強副総理(同7位)関連の記事も掲載されるに至りました。


「李克強副総理が元米政府要人と会談、釣魚島問題に言及
李克強副総理は23日、米国のハドレー元大統領補佐官(国家安全保障担当)、アーミテージ元国務副長官、スタインバーグ前国務副長官、ジョセフ・ナイ元国防次官補と中南海の紫光閣で会見した。」

アーミテージ氏は共和党系日本重視論者、それ以外にも錚々たる面々と会談しています。

それから、この点に就いては不勉強ですが、「中南海の紫光閣」も何事かを発信していると思われます。(温家宝総理がよく利用しています)


「習近平副主席が仏財団会長と会見
習近平国家副主席は23日、仏メリュー財団のアラン・メリュー会長と人民大会堂で会見した。」

フランス財界大物が人民大会堂で、今は無役の連中が中南海ですか、少しおかしいと思いませんか。


例えば、胡錦濤国家主席と福田康夫元総理は「日中戦略的互恵関係」にて「五分の杯」を交わしていますから(ほぼ)同格、その福田総理が次期総選挙に出馬せず衆議院議員を辞する、つまり名刺の表面は「ご隠居」、裏も「自民党最高顧問」になりますので、これと釣り合いを取るには、胡主席は公務(国家主席、国家軍事委員会委員長)からは完全に退くことになりますし、党務もおそらく後進に譲って「長老」になるでしょう。

長老と言えば、江沢民氏が上海海洋大学(多分、南洋海軍掌握の一環に作った利権大学)にて講演、その直後に尖閣諸島領海を中国船籍の船舶が不法侵犯、「顔を立てておくか」と言う海軍側の感情がひしひしと伝わってきます。

江沢民氏の影響力が地元でさえ低下している証左と言えますが、あの呉儀のおばちゃんとテニス観戦したり(おばちゃん、副総理を辞める時に政治にはこれ以上関わらないと言わなかったっけ)、何でそこまで老体に鞭打たねばならないのか、子分達の行く末が絶望的なのでしょう。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-10-26 17:37

元気になりました

齢を重ねるに連れて負荷が増していくのが世の習いであり、死ぬまで生きなければならないのが人の定め、それじゃあ微力ながら後生に何がしかのものを残すべく、余力を小誌に注ぎましょうと言うのが今の心境です。


報道機関と言うと大層に聞こえますが、所詮は言葉の使いっ走りに過ぎないのではないか、最近の米大統領選挙と中国共産党大会の報道を眺めていると、そう痛感せざるを得ません。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)なんてオバマ候補に敵意むき出しですし、そのウォール街の大立者「ごーるどまん・さっくす」の最高経営責任者(CEO)を務めるブランクファイン氏は「オバマ政権の4年間に失望している」と明言、WSJは「4年前の選挙でオバマ大統領誕生に最も貢献したのはGSが、今度は落選させるべく躍起になっている」旨の内容で始まる記事を載せて平然としています。

対するロイターはオバマ陣営寄り、ですから世論調査でもロイター/イプソスとラスムセンを併読していると、頭が混乱して何が何だか分からなくなります。

ただ、ロムニー陣営が猛追して「勝負」に持ち込んだことは確かで、五大湖に続き東海岸(ニュー・ハンプシャー、コネティカット)でも互角に持ち込みつつある模様です。

結局はアイオワを制するものが勝利するでしょうが、お隣のペンシルベニア(「ペンシルバニア」で習った世代です、その「ペンシルバニア・ダッチ」は投票するのかしら)がブルー・ステート(民主党地盤)とは知らなんだ。


ロイターによると、三人の実力者、すなわち江沢民、胡錦濤、習近平の各氏の間で「政治局常務委の候補者名簿で合意」が成立したそうで、それによると政治局常務委員会の定数は7名、具体的には習近平、李克強、李源潮、王岐山、劉雲山、張徳江、張高麗と言う、誠に江沢民氏に都合の良い布陣となっています。

「徘徊老人」こと江沢民氏が、上海や北京で「最後のお願い」行脚に出張っているのは分かりますが、2日間で6州を遊説する計画のオバマ候補同様、無理をすることは暗に不利を認めたことになります。

この記事で面妖なのは、「党幹部に近い関係筋3人が明らかにした」ことで、裏付けを取るのは取材の鉄則ですが、同じ様な立場の人物から取るのは異例で、そもそも3名一度に「明らかに」してくれると言っても、ぞれぞれの話を聞くだけで疲労困憊してしまいます。

要は出所は一つ、信憑性を高めるように見せかけたものでしょう。


今回の党大会について、次の疑問点に答えねばなりません。

「政治局常務委員の定数が7名に削減されることが当然視されているが、これは胡錦濤陣営の年来の主張、であれば権力闘争の主導権は胡政権側にあるとみるべきではないのか」
「党大会の日程が米大統領選挙の後に設定された理由は何か」
「劉雲山政治局員(中央宣伝部部長)の常務委員会入りが伝えられているが、その側近が解任されて汚職で事情聴取を受けている事実を如何に解釈すべきか」
「党規約に科学的発展観が盛り込まれた以上、それを受け入れた瞬間に党規約違反第一号になるのは習のお坊ちゃまではないのか、因みに党規約とは党の総規則との由」

蓋が開くのをゆっくり眺めましょう。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-10-24 00:01

そこまで我を貶めて楽しいか、悪鬼羅刹共

無い知恵絞って早朝から執筆した挙句、出来上がって入稿する段になって馬鹿なボタンを押して全部お釈迦に、心が折れた、心身が悪鬼邪気に取り付かれているのは分かっているが、ここまであれこれと邪魔をされるのであれば、それで溜飲を下げたければそうすれば良い。


世に悪魔は存在する。人の形をして人間社会に溶け込んでいるものもいる。

悪魔は己の代わりに意の如く動く「使い魔」も人間社会に忍ばせている。

そして神仏は存在しない、あれは悪魔の創造物、偶像であって何の用も成さない。


人間社会に紛れ込んでいる悪魔やその傀儡を見分ける方法、「肝心の時に逃げる」、「我に返って振り返ると、存在感が薄い」、「責任の取らなくて良い場所を好んで選びたがる」、「優柔不断の挙句に最悪の決断を下す、面倒臭いとか根負けしたとか言いながら」。


天や神仏は存在しなくとも良い、今の日本は願い祈って出来上がったものではなく、日本人の人智の結集が今の日本なのである。


無天神仏論者として、共和制も視野に入れた保守の一員として、日本が世界に誇るべき明治維新の末裔の一人として、これからは世界と向き合うことになる。

それで良いと思う、従って小誌の保守は「明治維新の徹底擁護、その時代精神の解明」であり、天皇制の是非等はそれより下位に位置する政治的議題であり、明治維新の精神を闡明しそれを更なる高みに持ち上げるための捨て石たれと言われるのであれば、小誌は喜んでその任務を引き受ける所存である。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-10-04 09:55

諸事雑感

人民網にも北京週報にも習近平「次期」国家副主席の活躍を報じる記事は皆無、全国党大会(11月8日~)の前段とも言うべき党全体会議(11月1日~)まで時間はあるのですから、どうぞ権力闘争に没頭して下さいと言うのが、今の率直な感想です。


「団派系太子党」と言うべきか、「太子党系団派」と称するべきか、汪洋政治局委員(広東省党書記)が勝利宣言したそうで、相手は勿論、薄煕来氏です。

いずれも「親の血筋が良い」(それにしても血筋が物を言う共産主義って何なんだ)同士ですが、「血筋が良くて頭も良い(だから団派=共産主義青年団でも頭角を現せた)」のが汪洋氏なら、「血筋が良いくせに団派に入った裏切り者、そもそも血統が良いと言っても己に比べれば物の数ではない」と言うのが薄煕来氏の立場と思われます。

ですから犬猿の仲なのですが、犬猿の仲になると血を見ずに収まらぬのが現代中国の悲しき性で、前重慶氏党書記だった薄煕来氏が「打黒(暴力団追放)」と称して血祭りに上げた勢力の一つが、その前任者の汪洋氏が現地に残してきた「一族郎党」でした。

今度の党大会で、団派は政治局常務委員(7名又は9名)に李克強(以下敬称略)、李源潮、汪洋の各氏を送り込むでしょうし、女性初の常務委員誕生(劉延東)となればこの人物も団派、更に王岐山副総理も「胡錦濤思想の継承者」と言う点で言えば、広い意味で団派に含めても構わないと思われます。

またヒラの政治局員(6名前後?)には、いずれの方に属しているのか良く分からない栗戦書弁公庁主任の「入閣」の可能性もありますが、今回の「重慶事変」で党中央規律検査委員会を仕切ったと思われる何勇氏の抜擢も予想されます。


「遼寧」に続く最新鋭空母の建造を軍部が否定したそうで、そもそも艦載機を持っているのかと言う質問に海軍幹部が真面目に答えているのですから、ご愛嬌の域に達しています。

太平洋戦争直前の大日本帝国海軍に対して同じ質問をしたら、目の前で離発着程度は披露するのではないでしょうか。

空母建造を否定しているのは中国海軍の建造能力では手に負えないから、以前に頂戴したお便りによれば、カタパルトも無ければ「止め具」もない航空母艦らしく、これでは不沈空母ならぬ「不飛空母」です。

それに航空母艦は機動部隊の一翼を担う、換言すれば各種護衛艦を多数引き連れてこその戦力で、単独航行は「浮かぶ棺桶」です。

加えて機動部隊を組めたとしても、陸海空の何処からでも戦術核を一発喰らえば、丸ごとお陀仏と言う結果になり、その対処が無い限り艦隊そのものが無意味です。


米国には米国の、中国には中国の「軍産複合体」があります。

そしてそれぞれにお家の事情がありますが、超大国とは軍事大国であり経済大国で技術大国で文明大国、つまり「総合大国」でありますが、それは「総合点で首位」ではなく、「種目別首位で尚且つ総合点首位」を意味します。

ですから組織の要請とか雇用の維持とか言った問題もありますが、軍事部門を含めて全種目首位が必達成事項であり、軍事部門も抜かれては困るのです。

中国の軍事力増強を米国が見過しているのは、相手を舐め切っているから、極論すれば「ゼロ×∞=ゼロ」です。


米国では言論の自由が保障されていますが、同時に「己に不利な証言は強要されない」ことも権利として明記されています。

ですから中国とは別の意味で「文脈から読み取る」必要があります。

では米国の本音とは何か。

「何で日本は何度も刃向かってきたり、一致団結して米国の海外戦略を狂わせたり、誠実な態度を取りながら我が国を騙したりするんだ」

これに尽きます。


心を許せない国、目を離すと何をするか分からない国、それでいて米国の世界戦略には不可欠の国、それが日本です。

(続く)



その薄氏失脚劇については、諸説乱れ飛んでいますが、
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by 4kokintou | 2012-10-02 23:39