現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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ミサイル準備完了

一部報道によると、早ければ12月6日にも北朝鮮のミサイル発射準備が完了するそうで、小誌の推測が正しければ、三代目の北朝鮮は日本(と南朝鮮=韓国、毎度済みませんが、これでも保守です)の「右傾化」を望んでいる筈で、だとすれば「日韓ほぼ同日選挙」の現状を踏まえると、発射日の本命は12月15日、13日や14日も有力と言うことになります。

その北朝鮮で人民武力部長(暴力団みたいな名称だけど国防相に相当)が頻繁に入れ替わっているそうです。

この国では第一書記の「信任が厚い」と言っても、それは紙切れみたいなもので、「在日の血が混ざっている」大将様に対する、先代の「宿老」達の態度はまさに面従腹背でしょう。

ですから三代目からすれば「誰も信頼出来ない」ですし、「目上ばかりで肩身が狭く」、「若いので人をみる目が培われていない」と言う立場にあります。

要は国家権力の頂点に立ちながら、「永遠の総書記」を現人神視する集団に囲まれて孤立し、身動きが取れないのが第一書記の現状で、日本からみればこれ程に交渉し易い相手はありません。(「取り巻き」を潜り抜けるのは並大抵のこととではありませんが)

現在の民主党政権は、北朝鮮からみても無為無策で無能な政権ですし、後見人的存在の胡錦濤「長老」と日本の民主党はまさに不倶戴天の敵(民主党側にその認識があるか不安ですが)、そんな相手と交渉することは自殺行為、「長老」が認めた相手、つまり「日中戦略的互恵関係」の精神を理解し得る人物に限られます。

「直前にテポドン発射」→「総選挙で左翼勢力後退、右派躍進」→「交渉相手登場」が、北朝鮮の最善の筋書きであり、微力ながら秋波を送っているのです。


その中国では、先般の党中央全体会議(11月1日~)開催時に設置された報道センターに、一瞬だけ胡耀邦元総書記と趙紫陽(これも元総書記、いずれも故人)両氏が載った写真が掲げられました(その後は胡耀邦氏単独のものに差し替え)が、今度は人民日報傘下の雑誌に顔写真付きで記事が掲載、しかも肯定的評価を、名誉回復されていないこの人物に与えていました。

同時進行しているのが「江沢民外し」で、今度は中南海の執務室も取り上げられて放り出され、これで政軍の両方で「足場」を失うことになりましたが、日経によると主犯は胡錦濤「長老」だそうです。

漸く日経も事態を正確に把握するに至った模様で、発言の引用の形で「胡錦濤なき胡錦濤時代」と表現してます。(それでもまだ島田学なる特派員は頓珍漢なので困ったものです)

その日経の同じ頁に、温家宝総理(党務は無役)主宰の国務院常務会議で、「都市開発を目的とした農地の収用を厳しく制限」する決定を下しました。

退役寸前の宰相が開いた会議の決定事項が、果たしてどれだけの効力を有するのかは別として、「釘を刺す」と言う意味では有効ですし、温家宝氏にはこれだけの重要事項を決定する力量が残されていることが分かります。


趙紫陽氏に話を戻しますと、Wikiで見落としていましたがこの人物、共青団経由で中国共産党に入党しています。

それと主な働き場所は広東(広州)、その意味から言えば広州閥でしょうが、四川省党書記の功績を上述の記事は取り上げています。

この人物を巡って、「長老」とその周辺が新指導部の誰かと「取引」しているのではないか、そう思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-30 17:31

殲15

最新鋭空母「遼寧」の艦載機の「開発者」羅陽氏が艦上で急死したそうです。

小誌は故人に鞭打つ趣味は持ち合わせておりませんので、哀悼の意を表するに留めさせて頂きますが、習近平総書記は少し考えが違う様で、人民網日文版によれば「羅陽同志に学ぶよう習近平総書記が党員・幹部に指示」したとの由です。

この「〇〇に学べ」と言うのは、毛沢東とその追随者が好んで使った政治的表現で、有名なのは「雷峰に学べ」、「大寨に学べ」と言うのもありましたが、これは地方自治体です。

共通しているのは人物であれ自治体(正確には「生産大隊」でしたっけ)であれ、毛沢東に盲従している点で、それらを使って権威付けを図っている訳で、この考えを突き詰めていくと毛沢東の「神格化」なのですが、実はこの考えも日本からの剽窃で、戦前の「現人神」の概念が羨ましいので、こっそり頂戴したのだと考えています。


「俺がルールブックだ」と言った野球の審判が居たそうですが、毛沢東を「現人神」とし「欽定憲法」とする考え方は、「毛沢東とその衣鉢を継ぐ者だけが中国の統治者だ」と宣言しているのに等しく、その裏返しが「~に学べ」であり、習総書記がその様な表現を持ち出したことは、中国版「現人神」を楯にして権威付けを企てつつ、憲法及び党規約の骨抜きを策していますが、その姿勢は近代に背を向けるもので、中国のためになりません。

共産主義が法治主義に属するならば、その主義主張の是非は兎も角として「国家と国民と軍隊」は党が指導することになり、と言って国民全員が党員ではありませんから、国民全てに適用出来る「憲法」と、党員のみを拘束する「党規約」の二本立てになりますが、理屈から言えば憲法よりも党規約が上位に位置します。

つまり党規約は「党員の最高規範」である同時に「憲法の後ろ盾となる実質的な最高法典」の性格を有しますが、法治国家ならば此処で話が終わります。

ですが近代国家に到達せずに共産主義を選択した場合、「公>私」が確立せず、むしろ「私>公」が罷り通りますので、憲法であろうが党規約であろうが「成文法は紙切れ」と言う認識が優勢となりますので、話は此処で終わらずに「その上に現人神がおわせられる」と言うことになります。

大日本帝国憲法には現人神の表現はありませんが、皇祖及び皇宗に捧げることで憲法が効力を発揮していますし(つまり法源は神々を含む歴代天皇にある)、現人神が出現する余地があったのですが、その正体は戦時色が濃くなるに連れて台頭した軍部でした。

日本人は戦前から欽定憲法を遵守する精神が旺盛でしたが、その日本人を以ってしても非常時には「非近代的」なるものが顔を出すのです。

ましてや近代なんて理解出来ない総書記には、「毛沢東現人神方式」に頼るしかありませんし、「科学的発展観」に全く触れないのも当然、党規約なんて紙切れですから、でもその紙切れを護れるかどうかが近代と前近代の分かれ目なのですが。


中国では今、「下野した良識派」が国内向けには「科学的発展観(=毛沢東思想否定)」を、日本向けにはやはりと言うか「日中戦略的互恵関係」を持ち出しています。

その真意は、「我々はお宅の民主党政権の3年間を我慢してきたんだ、習近平はこっちで何とかするから、その間は日本側が我慢してくれ」、訴えている相手は野田でも安倍でもありません。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-29 00:55

使い分けの名人

共産主義はその性格上、宣伝(布教?)を重んじますので、お喋りになるのは避けられません。

ですから時にはお節介にも訊かれもしないことに所見を開陳してくれますので、腹の内が分かって大変有り難いです。


東アジア諸国と言うと拡がり過ぎになりますので、あっさりと中韓と限定しますが、この両国の悲劇は「大嫌いでも日本を意識せざるを得ないこと」にあります。

嫌いなら放っておけば良いのですが、今に至るも「近代」に到達したのは日本だけ、台湾はその素質があるのですが国民党と言う「前近代的」組織を抱えて呻吟しています。

中韓は「反日」を国是としたために「反近代」も国策となってしまいましたので、上辺だけの繁栄に留まり、経済的発展も外部環境の変化ですぐに停滞してしまいます。

分かり易く言えば、近代に到達しない限り「永遠に一皮むけない」のです。


日本衰退論が盛んで、特に中国が熱心に唱えていますが、少子高齢化を初め様々な苦悩を抱えながらも近代国家は立ち止まらず「進化」する点で、中韓と大いに異なります。

進化とは変化とも解釈が可能で、例えば3年余り前に自民党政権が倒れ、粛々と政権交代が執り行われた事実を、両国は固唾を呑んでみていた筈です。


中国の命綱は何か、日中戦略的互恵関係で、習総書記殿はこの関係を損なったと言われても仕方の無い言動がありますので、日本側から「じゃあ、日中戦略的互恵関係はご破算にしようや」って言えば、習体制はぶっ飛びます。

「戦略的」と言うのは「その真意を理解出来る個人又は集団が双方の最高権力者として存在する場合に限る」と言う意味と思われますので、頓珍漢だった民主党政権の3年余り、日本は中国の一部に対し無意識に煮え湯を飲ませていました。

そこで今回の総選挙ですが、民主党は懲り懲りの中国ですので話題にもしない、これは分かるのですが、最も頻繁に取り上げられているのが自民党と言いますか、安倍自民党総裁です、但し枕詞付きですが。

安倍氏を紹介する場合、記事の見出しには必ず「極右」が付きます。

民主党を無視するのは分かりますが、旋風を巻き起こしている維新の会と石原慎太郎氏は、腫れ物に触る様な扱いです。

石原氏は中国と言わずに「支那」と呼称する「筋金入り」の右翼の論客、「腰砕け右派」の安倍氏とは比較にならない筈ですが、何故か安倍氏が「極右」で石原氏には触れようとしません。

無為無策で外交音痴で総理どころか国会議員の資質に欠ける安倍氏を中国側は「戦略的」の範疇外にあるとみている、一方で石原氏とは「戦略的互恵関係」を再構築することが可能だと考えているのではないでしょうか。

とすれば中国の互恵関係維持勢力は、全く意外なことに「石原政権誕生」を切望していることになります。


東シナ海及び南シナ海に於ける中国(海軍)の強硬姿勢は東南アジア各国を中国から離反させる効果しかなく、中国自身の本音が「誰か俺を止めてくれ」ですから、ここで「止め男」の登場となります。

石原氏なら尖閣の件でも反日の件でも、歯に衣を着せぬ発言を躊躇しないでしょうし、場合によっては防衛力を行使することも厭いませんから、中国側に「兵を引く」口実を与え、政策転換の可能にしてくれます。

そして何より、石原氏と妥協した場合、同氏ならば日本の右派(右翼、保守)を説得することが可能で、ここで出番が回ってくるのが、胡「前」総書記が「日本との窓口」と紹介した王岐山政治局常務委員です。


小誌に言わせれば、中韓よりも北朝鮮、少なくともその三代目の方が余程「近代」に近い感覚を持っています。

まず確実に総選挙前(と言うことは韓国大統領選挙前)に北朝鮮はミサイルを発射します。

何のためか、日韓の保守に対する援護射撃で、右傾化(保守化)するのを微力ながらお手伝いしてくれるのです。

ですからミサイルを飛ばす方向は間違っても日本を刺激しない向きで、それだけで左翼(或いは民主党=中道左派)には悪影響ですから、所期の効果があればよいのです。

その時に日本の有権者は安倍氏と石原氏のどちらを頼りにするか、或いは暗殺された朴元大統領の忘れ形見を韓国有権者が如何に評価するか、朴元大統領はその反日感情を噛み殺しながら日本を手本にしました、場合によっては戦前の。

北朝鮮の言動は中国の某「長老」周辺の了解済みと思われます。

東アジア情勢の「正常化」が始まります。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-27 23:14

今日もあれこれ

中国が誇る最新鋭航空母艦「遼寧」、艦載機「殲15」(スホイ33の丸パクリとの由、ステルスを謳っているけれど、日米からみれば丸見えなんだろうなと言うのが小誌所感)の離発着成功が大々的に報じられていますが、あのジャンプ台を継ぎ足した空母で「タッチ・アンド・ゴー」の様な曲芸をするのは、危険とか無謀を通り越して無理なのではないかと思われます、余程の「下駄」を履かせない限りは。

不精なもので調べもしていませんが、軍艦と言うのは通常、所属艦隊が決まっていて、秘匿性を要する潜水艦は別にして、それは公表される筈ですが、「遼寧」の場合、北洋艦隊所属は間違いないとしても、そこからが全く分かりません。

空母の分類方法は幾種類かありまして、例えば敵攻撃航空隊から機動部隊を守るための艦載機を積んでいるの直掩型空母(正式にはこの名称はありません)で、敵方の爆撃機や戦闘機を艦隊に近づけないことが目的ですから、航続距離は犠牲にして片っ端から敵機を撃ち落す能力が求められます。

制式空母の多くは攻撃型空母で、米軍ではこの種の空母を中心とする艦隊を「打撃群」と呼んでいますが、従来の用語ではおそらく機動部隊、第七艦隊が直掩型空母を随伴させていないのは、その様なものを必要としない程に守備力が高度だからと断言出来ます。

翻って「遼寧」、護衛してくれる巡洋艦や駆逐艦、或いは場合によれば潜水艦や強襲艦が揃っていないと、ただの「飛行機を積んだ箱」です。

それから戦闘機の離発着が強調されていますが、ミサイルや爆弾を搭載可能な艦載機なのかどうか、航行距離はと言った疑問が湧いてきますが、それはさておき、要はこれ、海軍(関係者)の「利権の塊」に過ぎないと考えられます。

空母を持てば格好良いし、国防の観点からその必要性に異議を挟む向きはなく、しかもウクライナと言うお誂え向きの「貧乏空母保有国」がありますから、そこから建造を中断していた空母を購入したのですが、これだけの大型案件ですから取引の際に「抜く」金額も半端ではなく、引渡し後に長期間に亘って改修を施していましたから、その予算も貰えて悦に入っていたと思われます。

ですから海軍にとって性能や部隊の構成は必ずしも最優先事項ではなく、「超特大利権」の観点から考えるべきでしょう。


これは中国に限りませんが、特に中国を語る場合、何事も「利権」と「既得権益」、そしてそれらの「発生源」及び「発生事由」を意識しないと、頓珍漢な答しか出てこないと思われます。


日経新聞によると中国衛生省は「今後1~2年以内に死刑囚の臓器を利用した移植を停止する」そうですが、賭けても良いです(ちょっと逃げ腰ですが)、これは今後も続けると言う宣言で、その理由は臓器売買が中国では立派な事業(=利権)だからで、むしろ水面下に隠れて事業規模が拡大する可能性すらあります。

そして刑務所(拘置所?)はおそらく公安の管轄、公安の元締めは党中央政法委員会で、その党書記は孟建柱政治局員兼公安相、この人物は確実に「常務委員会強欲爺四人組」の誰かに繋がっていると推測されます。


或いは中国国有保険大手の中国人民保険集団(PICC)が12月7日に香港市場に上場、予定調達額は邦貨換算3,000億円程度と涎の出そうな話です。

11月26日に発表して12月7日に上場ですから、党執行部の異動を待ち望んでいた様な、この日が来るのを渇仰していた印象すら受けますが、今回放出する株式の約半分をAIGを初めとする「戦略的な投資家」(日経より引用)に割り当てるそうで、(しばしば外れる)小誌の読みでは、AIG経由おそらくオバマ大統領着の資金援助ではないかと思われます。

兎に角、フェイスブックを取り上げるまでも無く、新規上場ほど美味しい話は無く、「翼の折れた堕天使」こと民主党銘柄日本航空(日航)の上場から日も浅い時点で、野田民主党政権が解散総選挙に打って出たのは、日航の再上場で軍資金が潤沢と言う事実も後押ししたと考えられます。

「胡錦濤退場、習近平総書記就任」ここまでは良いのですが、今回の党指導部は上述の「強欲爺四人組」がとりあえず主導権を握っていると理解するのが妥当でしょう。

習近平氏が「見習い」期間中なのは、あの目立ちたがり屋の嫁さん(彭麗媛陸軍少将)が全く表に現われてこないことからもうかがえます。

つまり「四人組」からすれば「若造は黙っとれ、嫁(女性)を政治に口出しさせるな」と言う訳です。

総書記も含めた5名の欲張りで、13億の民の国を如何にして統治するのでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-26 23:47

「胡」の系譜

Wikiの「中国共産党の人物」と言う頁をみてみると、歴代共産党主要人物の名前が「あいうえあ順」に列挙されていますが、その「こ」の欄には、これだけの「胡さん」が並んでいます。


胡喬木(1912年 ~1992年、江蘇省塩城県生まれ、共青団在籍歴あり、政治局員)

胡耀邦(1915年~1989年、湖南省瀏陽県生まれ、共青団中央書記処第一書記歴任、党主席→党総書記を解任、政治局常務委員も政治局員に格下げ、政治局在籍のまま死去)

胡啓立(1929年~、陝西省楡林県生まれ、共青団中央書記処書記歴任、政治局常務委員を解任)

胡錦濤(1942年~、中国共産党公式見解による原籍地及び出生地:安徽省績渓県龍川、共青団中央書記処書記歴任、現職国家主席兼国家中央軍事委員会主席、前党総書記及び党中央軍事委員会主席)

胡春華(1963年~、湖北省五峰県、共青団中央書記処第一書記歴任、現職政治局委員)


最初の「胡さん」こと胡喬木氏だけ少し毛色が違っていまして、毛沢東の書記を務めたり、開明派の胡績偉人民日報社長を解任に追い込んだりと、団派とは思えない言動が目立ちます。

この胡喬木氏や人民日報の胡績偉氏も含めて、全員が同一宗族に属しているのではないかと思われます。

胡喬木氏が政治的立場が異なるのは、同年代の胡耀邦元総書記への対抗心がそうさせたと思われます。

つまり「妬み」とか「やっかみ」の類ですね。


それにしても凄まじい一族で、二人(胡啓立、胡錦濤)が失脚と言うか政治的暗殺に遭い、胡喬木氏も失脚からの復活組です。

この一覧を眺めていて思うのは、団派については以前に読者からのお便りでご教示頂きまして、誤解が無ければそこは「競争原理優先社会、民主集中制排除の民主的投票の世界」と理解致していますが、「胡氏や劉氏と言った有力旧宗族を中心とした」と言った暗黙の了解があるのではないか、そんな印象も受けます。


政界の大上段に躍り出た劉少奇氏が文化大革命の標的となって野垂れ死にし、文革を集結させた鄧小平氏が、毛沢東及びその周辺並びにその考えを継ぐ「権力と利権と政争大好き統治能力皆無集団」をとりあえず抑えつけて胡耀邦元総書記を最高権力者に据えたものの、これもあえなく討ち死に、それでも胡錦濤国家主席を担いで10年の任期を団派は全うさせました。

帰納法的な結論の導き方ですが、おそらく胡春華政治局員は、10年乃至15年後に最高権力者の地位に就いているものと思われます。

中国社会主義青年団を母胎とする中国共産主義青年団(共青団、通称「団派」)は、中国共産党に先んじて発足した団体で、後に共産党に合流しますが、その独立性の高さは中央団派の(筆頭)書記選出に関し、党が干渉している痕跡があまりみられない点からもうかがえます。

要は「組織内組織」ですが、軍閥や裏社会構成員、それに(農民出身)食い詰め者、それから最終的には旧胥吏階級で構成されていた共産党とは、肌合いが違う「旧宗族集団」です。

劉少奇政権は、団派と(周恩来を筆頭とする)旧胥吏階級の連立内閣の側面もあると思われますが、この内閣は国家統治能力はあっても腕力は皆無ですので、暴力だけが取り得の毛沢東集団に敗北し、取り潰される直前で周恩来(国務院)は毛沢東(裏社会)と林彪(軍)と手を組んで、劉少奇(宗族)と鄧小平(客家名家)を見捨てました。


今の中国の悲劇は、毛沢東が今だ「生ける偶像」であり「現人神」であり「欽定憲法」である点にあります。

「建国の父」毛沢東を否定しない限り、権力の源泉は毛沢東に求めざるを得ませんが、この人物は同時に「革命宗族=軍閥」や「成金宗族=裏社会構成員」の守護神であり、これら既得権益層の護符な訳です。

そして今、党には「毛沢東亡霊」指導部が誕生し、早速指導力の無さを見せ付けています。

来年3月、胡錦濤国家主席と温家宝総理は国務も勇退し、完全な「野党」に回りますが、それから始まるのが意趣返し、胡耀邦元総書記がしてやられたのと同じ方法で、今の指導部の「政治的暗殺」が始まります。

国家主席も総理大臣も中国人、その程度には「粘着質」と考えられます。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-23 23:53

胡さんの立場からみた政治的風景

孫春蘭女史(福建省党書記)が政治局員に昇格、天津市党書記に昇格しました。

河北生まれで党員としての経歴は2009年からの福建省勤務を除けば全て遼寧省、そしてオバマ大統領は「福建省に甘い」ことで有名ですから、この人物と言いますか、この女性の背後にいる人物が米国大統領と昵懇な関係にあり、「遼寧閥」と言えば李長春「前」政治局員が黒幕なのかなあと推測しています。


これで省を残して党の布陣はほぼ決まりましたので、以下に纏めてみます。

尚、用語の定義は次の通り。

「(軍閥系)太子党=革命宗族」
「共青団本流=党中央共青団歴代書記」
「共青団傍流=地方共青団出身」
「腰掛団派=肩書に箔を付けるため短期間形式的に在籍しただけ」
「政治ボス:現地軍閥の代弁者か、軍閥領袖その人。現地の経歴が異常に長い」
「小舅:総書記を内心小馬鹿にしている高齢者集団」
「胡錦濤思想共鳴者:非団派ながら胡錦濤思想の真髄を汲み取って実践しようとする輩」


政治局常務委員(7名)

太子党:習近平(陝西省軍閥が政治的地盤、国家主席及び国家中央軍事委員会主席に就任予定)

団派本流:李克強(総理大臣就任予定)

小舅集団:
兪正声
軍閥系太子党、自分の方が格上と思っている、21歳で入党、この人物も山東省と関係あり。政治協商会議主席に就任予定(上海市党書記は手放す)。

劉雲山
腰掛団派、山西省出身、内蒙古自治区の政治ボス、宣伝(=思想統制)畑、ベトナムの窓口の様子。党中央宣伝部長は後進に譲り中央書記処書記に就任。

張徳江
遼寧省出身、北朝鮮に留学歴あり、北朝鮮の窓口か?。重慶市党書記及び副総理の座から勇退。全人代委員長(予定)

張高麗:広東閥、石油畑、天津市党書記は退任。(筆頭)副首相?

王岐山:胡錦濤思想共鳴者。党中央紀律検査委員会党書記も兼務、汚職追及の元締め。


政治局員

軍部又はそれに近い人物(従来2名、実質的に1名純増の3名):
馬凱(両親共に八路軍幹部)、許其亮(軍籍のまま兼務)、范長竜(同左)

共青団本流:李源潮、劉延東、胡春華(新任)、汪洋、劉奇葆(計5名)

胡錦濤思想共鳴者(4名):郭金竜(新任)、李建国(元李瑞環秘書)、張春賢(「新彊王」の後任として派遣された人物)、王滬寧(中央政策研究所長、今回で書記処書記退任)

共青団傍流(2名):韓正(上海市党書記)、栗戦書(弁公庁主任)

既得権益層:
孫春蘭(河北省出身、遼寧閥)
孫政才(山東省出身、北京市順義区は政府要人と金満家の居住区、そこの党書記経験者と言うことで、この政治局員の人物像は大体分かります)
孟建柱(公安相兼任のまま党中央政法委員書記)
趙楽際(青海省の地域政治ボス、境遇や履歴からみても地理的条件からしても、総書記と利害関係で結ばれているのは分かります)


党中央要職になると、結構エグイです。

弁公庁:栗戦書(主任、政治局員、団派傍流)
(秘書、要人警備)

組織部:趙楽際(←陝西省党委書記、政治局員、青海省出身で経歴の殆ども現地)
(人事)

宣伝部:劉奇葆(←四川省党委員会書記、政治局員、団派)
(広報宣伝、言論統制、諜報)

統一戦線工作部:令計画(中央委員、共産主義青年団出身)
(内務+「国内」反国家勢力交渉)

対外連絡部:王家瑞(中央委員、非団派ながら胡錦濤寄り)
(外交)

党中央紀律検査委員会「副」書記:趙洪祝(中央委員、漢族、中央委員、紀律検査委員会畑)

党中央政法委員書記:孟建柱(政治局員、公安相、上海閥)


断言しても良いですが、今度の党要職に就任した反胡錦濤勢力は、胡錦濤「前」総書記の復習に怯えています、必死になって利権を貪り、合従連衡を繰り返しながら。


地方は通常、四大都市(北京、上海、天津、重慶)は政治局員が党書記に、省は通常、中央委員が党書記を務めますが、大きい遠隔地は政治局員が務めることになります。


四大都市
北京市:郭金竜(2012.7~、団派出身者ではないが胡国家主席の懐刀、胡錦濤主義者、政治局員)

天津市:孫春蘭(政治局員、遼寧・大連閥)

上海市:韓正(政治局員、団派傍流)

重慶市:孫政才(政治局員)


政治局員=党書記の省
広東省:汪洋(漢族、政治局員、国家発展計画委員会副主任、安徽省共産主義青年団)
新疆ウイグル自治区:張春賢(政治局員、軍事畑、あの「新疆王」王楽泉の後任、胡錦濤思想共鳴者)
内蒙古自治区:胡春華(政治局員、共産主義青年団歴代中央書記処第一書記)


周強湖南省党書記(中央委員)の政治局員への昇格が見送られた件ついて、お問い合わせを頂戴しましたが、湖南省は政治局員が収める省ではありませんので、昇格はその省を手放すことになります。

常務委員会では少数派の「共青団本流」や「共鳴者」も、拡大会議(常務委員+政治局員=25名)では過半数に近い勢力で、しかも軍部は取り込んでいます(だから党軍事委員会主席の座もくれてやった)、太子党を含めた既得権益層はこれだけゴリ押ししでも採決で負けるかも知れません。

そして胡錦濤と温家宝両氏は必ず「復仇」を企てています、「逆天安門方式」で。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-22 15:57

苦労人?

中国共産党、常務委員以外の政治局員には改革派や女性を選出 10年後の次世代ホープも
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK824206020121116

この記事(ロイター)によると孫政才吉林省党書記は、重慶市党書記に就任するそうです。


習近平新体制に対する本記事の評価は辛口で、当該部分を引用しますと、

「汚職や社会不安、環境汚染に取り組んでいる党の改革能力に疑問を呈する声も出ている」

そうで、

「常務委員のメンバーが保守的な陣容となったことで、『圧倒的な』政治的障害に直面する可能性があると警告した」

との由です。


習近平を事実上の首班とする党新執行部に対し、海外からはその統治能力に対する遠慮呵責のない疑問の声が、国内ではチベット族の相次ぐ焼身自殺と、総書記のかつての赴任地で発生した住民暴動(地元警察発行の「闇ナンバープレートの横行がその契機らしいけど、「偉大なる祖国」だったらそれは取り締まりましょうね、「身内」の既得権益を抑制してでも、新総書記殿)が、新執行部の不安な船出を物語っています。

確かに政治局7名の顔触れをみる限り、実務能力があるのは李克強(団派本流)と王岐山(胡錦濤主義共鳴者、朱鎔基元総理のお墨付き)だけ、残りの連中も流石に保身には敏感ですので、そこで出てきたのが「毛沢東」です。

要は「毛沢東は史上最大の偉人であり、毛沢東思想は不滅の思想である。その毛沢東思想を最も忠実に体現しているのが我々であり、中国国民は我々に服すべきで、異議を挟む者は反毛沢東思想主義者であり、処分の必要がある。」


新総書記は苦労人だそうで、洞穴生活みたいなのを強いられた時期もあるそうですが、想像力が逞しいとしか言いようありません。

習総書記が苦労人だと言う向きにお伺いしたいが、「21歳で中国共産党の党員になるってのは、苦労人のなせる技でしょうか、党員資格はそのものが利権、金のなる木ではありませんか。ついでに言えば入党申請を10回も却下されたらしいが、一般人は入党申請そのものが不可能ではないのか、のこのこと党支部に申請書を出そうものなら、その人物に如何なる運命が待ち構えているか、分かりませんか」。

お便りにあった孫政才政治局員は24歳で入党、出身は山東省とくれば、従来徹底して反中央(=反胡錦濤)を貫いてきた、「遼寧省・大連」、「陝西省」、「広州」と並ぶ「山東軍閥」の利益代弁者ではないか、親はまず確実に現地の政治ボスです。


団派本流と胡錦濤主義共鳴者が、必要最低限を残して政治局常務委員会と党中央要職(組織部長等)から退く一方、ヒラの政治局員には人材を送り込み、地方では政令指定都市とも言うべき北京、上海、天津、重慶の内、北京を除いて相手方に譲り、各省も大事な所は確保するに留める様子なのは、「この難局を克服出来るものならやってみな、そもそも統治機構を動かす術を知っているのか、中堅は全てこちらの人材で固めているぞ、お前達の出来ることは唯一汚職、それが露見するのを待つ」と言う、罠を仕掛ける戦略を採用したからではないでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-20 14:07

集まり散じて 人は変われど

既に党務を退き、来春の公務からの勇退も既定路線視されている胡錦濤氏ですが、翻って日本では胡氏の盟友とも大親友とも言うべき福田康夫氏が、今回の総選挙への不出馬を表明済み、今後はそれぞれの「遺言」に則って、「王岐山政治局常任委員・林芳正自民党国会議員(今は参議院ですが間もなく衆議院に鞍替え)」が、日中関係の方向性を決める真の外交ルートです。

日本人は「近代国家」に住んでいるから、「私権が公的権力に優越する」なんてもってのほか、形式的にも実質的にも「公>私」が当たり前と思っていますが、これって一種の奇跡で、表面だけでも「公>私」を維持出来れば、近代国家として合格です。

ところが大抵の国々は「前近代国家」で、国家は或いは支配部族の統治送致であったり、宗教宣撫の道具であったりします。

中国の場合は「革命(したつもり)の父」孫文が、その受け皿のないままに、「今までの皇帝に代わって独裁者になる権利」だけを全ての中国国民に与え、全土を混沌の海に陥れ、「革命(したつもり)の父」毛沢東はそれを裏付けるが如く、恣に粛清し、恣に国民を弾圧しました。


中国共産党に限らず、政党はあくまで私的団体で、それを国家が承認しようが憲法に明文されようが、公権力の源泉たり得ません。

つまり中国共産党が「国家と国民を領導」する以上、それは「私>公」の前近代的政治体制に異ならず、放置すれば権力には常に遠心力が働きます。

そして外交の場合は、国別に窓口となる要人が決まり、例えば特段の事由がない限り、上述の王岐山氏が日本と米国の窓口になるでしょうが、保守分裂(自民、維新)した今度の総選挙で、選挙後に保守勢力が大同団結して何らかの形で衆議院で三分の二を確保し、勢いそのままに来年半ばの参議院選挙で過半数を奪回すれば、それは中国側からみれば「日中戦略的互恵関係」の再稼動の瞬間です。

逆に米国では間もなく「ごーるどまん・さっくす」系閣僚が総退陣しますので、交渉相手がいなくなって「日米戦略及び経済対話」は棚上げ状態になります。

その米国のオバマ大統領、かつて習近平氏が窓口だったミャンマーを米大統領として初めて訪問、表向きは民主化促進ですが、資金源の出所の一つが他ならぬ習さんなのですから、金主の言うことは聞かねばなりません。

因みにオバマのアジア重視外交と言うのは、「資金源に対するお礼参り」と「金主の要望を尋ねる御用聞き」でしかなく、今回は全てお得意様習近平氏が求めた「見返り」の一環と思われます、大統領側が真剣に考えているかは不明ですが。

なんせこの大統領、4年間も日米合同軍事演習を実施していないのですから、中韓台が暴れるにはそれなりの「暗黙の了解」が必要です。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-19 14:08

思想より お金が大好き コミュニスト

これ程までに醜悪な政治局常務委員会の構成も無いでしょう。

もっとも、それが「長老」胡錦濤氏の狙いかも知れませんが。

新総書記殿は就任演説で「科学的発展観」に触れず仕舞い、どうぞご勝手に独り相撲をお取り下さい、虚仮脅しは弱さの裏返しですよ、他の常務委員の誰もあなたを尊敬していませんし。


前から気になっていたのですが、共青団(団派)と言っても党中央の共青団で党書記とかそれに近い高位まで登り詰める「団派本流」と、地方の団派で経歴を積む「団派傍流」、形だけ(従って短期間)在籍する「腰掛け団派」が存在する気がします。

そして胡錦濤「長老」が掌握しているのは「団派本流」、「団派傍流」は半分程度かなって印象、「腰掛け」は論外で、それから「団派本流」以外の胡錦濤思想共鳴者、国務院関係では国家発展委員会と言ったところでしょうか。


胡錦濤「長老」が今回の椅子取りゲームで譲った理由はこんなところでないでしょうか。

1)「眼の上のたんこぶ」集合体
続投の2名(習近平、李克強)を除き、新任5名全てが60才代、能吏の王岐山氏を除けば4人全員が60代後半と言う、他の国でこれをやったら絶対に報道機関が黙っていないことをやってのけました。
おまけに60代後半の4名は内心、絶対に尊敬していないから、必ずしも「反胡錦濤=親習近平」の構図は成り立たず、親総書記殿の態度のでかさを考えると、遠からず一悶着を起すことになります。

2)政権担当能力なし
胡錦濤「長老」の息のかかった李克強氏、王岐山氏以外は、習総書記を含めて政権担当能力が無く、そのため問題は悉く先送りになる筈で、「反日」で政権を揺らした輩が、今度は「無能」と「汚職」で国民の糾弾を浴びることになり、攻守所を代える公算が大きい。

3)権力基盤との断絶
60代後半の新常務委員の「現職」は、重慶市党書記(兼副総理)、上海市党書記、天津市党書記、党中央宣伝部長とまさに垂涎の的で、これらの権力基盤と切り離すことが出来れば、常務委員の椅子などくれてやっても、連中は「一丁上がり」となる。


以前のお便りにもありましたが、中国人留学生の「愛想が尽きた」とか「つくづく嫌になった」といった母国への感情が、そうでない小誌にも痛いほど分かる人事です。

どうして共産主義国家で、国共内戦時にたまたま共産党側にいた人々の子孫だけが、そして裏社会で法を潜り抜けた連中だけが、資本主義国家でも容易に手にすることが出来ない富を得られることが出来るのか、中国共産党と言うのは一握りの人達の為の「金の成る木」で、共産主義はそれらの輩を守るための「護符」に過ぎず、かえって一般国民を「搾取」するための「呪文」ではないのか、そんな印象すら持ちたくなります。


胡錦濤氏に関して「完全引退」などと書き立てる向きもありますが、それどころか遠からず「胡錦濤再登板=本格院政」を求める声が、中国に朝野に満ちると思われます。

「共産主義革命達成のための中国共産党打倒成就」を選択するか、「共産主義革命達成のための党内革命成就」を選ぶか、中国は今、重要な分岐点に立っていると思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-16 23:33

悪魔降臨

中央委員と同候補を選ぶ選挙は「差額選挙」だったそうで、落選者は8%強にも及んだそうです。

上海閥が狙い撃ちされたのではないかと言うのが小誌推測ですが、団派の唱える「党内民主=自由選挙」が此処まで浸透しつつあることになります。


日経新聞によると、新華社通信が中央委員入りを報じた10名(=政治局常務委員候補)は次の通り。

団派(中国共産主義青年団):李克強、李源潮、汪洋、劉延東

団派出身だけど毛色が違う人物:劉雲山
(山西省出身で中央に出てくるまでずっと内蒙古に在籍、その間に2年間だけ現地の共青団の党書記を務めているけれど、これは一種の「箔付け」乃至「腰掛」でしょう。側近が汚職で狙い撃ちされている噂もあり、反胡錦濤勢力に数えるべきで、経歴から言って「軍閥系成金宗族(太子党と上海閥の間の子)」と思われる。(だから団派に分類する日経は誤り)

団派ではないが胡総書記の信任が厚い人物:王岐山
(中央書記処書記と並んで要と言える党中央紀律検査委員会党書記内定、と言うことは常務委員も確定的。元老の娘婿を太子党に数える神経が分からない。むしろ太子党と上海閥にとっては悪魔降臨だと思います)

上海閥:張徳江(重慶市党書記兼副総理)、張高麗(天津市総書記、現地共青団党書記に就任の経歴あるも、誰も団派に区分しない。但し最近の言動は団派に近い)

太子党:習近平、兪正声(軍事畑で上海市党書記でどうして太子党なのかは不明)


団派は必ずしも常務委員会(7名に減員予定)で過半数を制するつもりはないかも知れません。

理由は、これからの難局において有為の人材を押し込んでおくのは、責任問題が噴出した時に得策でなく、むしろ既述の中央書記処書記、党中央紀律検査委員会、そして党要職、具体的には弁公庁(秘書室長)、組織部(人事部長)、宣伝部、統一戦線工作部、対外連絡部を抑えること、そして胡主席の子飼い部隊だった国家発展改革委員会を団派の誰かが引き取ること、この方が大事だと思われます。

例えば宣伝部を仕切ってきた劉雲山氏は常務委員に昇格するか、すると思います。

その立場上、劉雲山宣伝部長は李長春政治局常務委員(兼党中央精神文明建設指導委員会党書記)に近く、常務委員減員の真意は「宣伝、思想統制」と「諜報、公安、治安維持、司法」を(反対派)常務委員の権限外に置くことですから、劉雲山氏の場合、常務委員に昇格したとしても、党中央宣伝部長と党中央精神文明建設指導委員会を団派系政治局員や中央委員に取られてしまうと、手足をもがれた「一丁上がり」になってしまい、そんな後ろ盾のない人物はたとえ高位高官でも全く相手にされません。

常務委員の一人や二人譲っても、それは使い物にならない人材か、引退寸前の高齢者ばかり、注目は政治局員で、団派と胡錦濤思想共鳴者が大挙登用されると考えられます。


新聞を読んでいて「団派の次世代のエース」だの「共青団のホープ」と言った表現は目にしますが、「太子党の次期大物」とか「上海閥の次世代を背負って立つ男」と言う人物にはお目にかかりません。

一方で団派以外でも「胡錦濤思想共鳴者」は北京党書記に代表される様に引き上げられています。

頑張って「科学的発展観」推進に尽力して下さい、習「次期最高権力者」殿。

(続く)
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by 4kokintou | 2012-11-15 10:17