現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou
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引っ越しました

下記に引っ越しました。


http://blog.goo.ne.jp/4kokintou


題名も「現代中国考察」と少し修正を加えました。

これにて小誌は休刊しますが、忘備録も兼ねて残すことにしました。

以上、ご賢察の程を。


小誌執筆者

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# by 4kokintou | 2015-05-10 14:06

どっかに

引っ越そうかなと考えていますが、ご教示賜れば幸甚です。
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# by 4kokintou | 2015-05-07 09:24

テスト

エキサイトが画面を改悪したので、更新出来ない場合があります。

今日もそうでした。

不本意ながら休眠状態です。

どうもコピペしたが駄目なようです。

不便になったもんです。


小誌執筆者

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# by 4kokintou | 2015-05-07 09:20

尻に火が付く ~或いは自業自得~

歴史に名を刻みたいと言う功名心と、己だけは免罪符を持っているとの油断が、身を亡ぼすことになりかねません。

一部の米国系媒体の報道によると、習近平国家主席の姉君が錬金術に余念がないとの由、やはり嵌められたかと言うのが偽らざる感想です。

空手形なんて信用してはいけないのです。

追及する側は習主席だけ例外扱いするつもりは更々無く、さりとて汚職追放の旗振り役を買って出た手前、自分だけは対象外と言い訳することも出来ず、それ以前にこれまでの汚職摘発で習近平主席を恨む者はいても、擁護する者は皆無です。

そろそろ身動きが取れなくなります。


その習国家主席ですが、パキスタンに赴き、この国の窓口になるべく奔走し、他方で国共最高指導者会談の場を設けるなど、外交面で事態打開を図っているようですが、効果の程は疑問です。

どうもオバマ大統領が安倍総理との取引の材料に中国を使った気配があり、今回の総理訪米期間中、大統領は終始、中国に対し冷淡でした。

力関係から言って、大統領は心変わりをしたり横槍を入れても、国家主席はそれに対する拒否権を持っていません。

内憂外患とはこう言う時に使う言葉なのでしょうか。


ですが最大の頭痛の種は、団派が仕掛ける「自由貿易試験区」構想です。

従来の経済特区を根絶やしのするのが「試験区」の真の狙い、上海では個人にも開放されつつあり、全国展開も視野に入りつつあります。

習近平氏は既得権益層の頂点に立つ人物、にもかかわらず連中の利権を擁護出来ないどころか、汚職摘発運動で槍玉に挙げる始末、5年一期での退任も浮上しかねない状況になりつつあります。

(続く)

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# by 4kokintou | 2015-05-02 13:14

かわぐちかいじ様へ

漫画と現実の間に乖離が生じることに目くじらを立てるつもりはありませんし、中国が数の上だけにせよ、海軍力を増強しているのは事実です。

ですが、先島諸島へ落下傘部隊を降下させるのは如何なものか。

これは中国の落下傘部隊の技能が未熟だとか言うのではなく、むしろ優秀であればあるほど無謀です。

落下傘攻撃に必要なもの、それは敵に見つからないことでもなければ、迎撃されないことでもありません。

「広大で平坦な降下地点があること」、これに尽きます。

落下傘部隊はその性質上、搭乗機から砂を撒く様に降下することになりますから、降下地点は「限りなく敵に近い、平らで広い平原」であることが望まれます。

そもそも落下傘は、降下するまでは絶対に必要ですが、着地した時点で無用の長物になります。

ですから、着地に成功した兵士が最初にする作業は、落下傘を脱ぎ捨てて処分すること、次に装備を完了することです。

そして人家や木に引っ掛かったり、更には勾配や傾斜が急な場所で転んで、落下傘が体に絡まったら、その時点で戦力外になってしまいます。

その様な兵士は、民間人よりも弱いです。

次に、落下傘部隊はあくまで陽動で、本隊と対峙している敵勢力の隙を突く「不意打ち」が主要任務、人数も装備も限られていますので、攪乱が主な目的で、止めを刺すのはあくまで本隊です。

先日、天皇皇后両陛下が弔問されたペリュリュー島やサイパン、硫黄島、そしてこれらの島々より平野部が多い沖縄でさえ米軍は落下傘攻撃を実施しませんでしたが、それは落下傘攻撃が無謀だと判断されたからです。


アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加申請を早々に提出していた台湾の馬英九総統ですが、台湾が創設加盟国(地域)になることを中国側が拒否したことが判明しました。

この決定を公表したのが国務院台湾事務弁公室、李克強国務院総理の意向が働いていることは想像に難くありませんが、馬総統の面子は丸潰れです。

反習近平勢力と国家主席との間に繰り広げられている権力闘争の道具にされかねないことすら計算出来ない御仁が悪いのです。


中国を考察し、韓国を観察し、北朝鮮を分析してきましたが、どうも決定的に日本と違うのは、連中にとって「国家」とは、私領にすべき対象であり、己の為に利用すべき権力装置に過ぎないのではないかと思えてなりません。

最も分かり易いのがシンガポールで、日本人の感覚では国家ですが、統治する李一族からすれば己達の所領、国民は養って貰っているのだから服従することが求められます。

先日、建国の父とも言うべきリー・クアンユー(李光耀)が亡くなりましたが、その直後にこの人物を公の場所で批判した者が即刻逮捕されました。

シンガポールに居させてやっているだけでも有難いと思うべきなのに、物議を醸すとは何事かと言うのが為政者の言い分でしょう。

シンガポールが李一族とその周辺の私領ならば、韓国は財閥創業家の私物、北朝鮮は「金商店」ですし、中国は共産党員が分割統治しています。

これでやっていけるのか、贅言を要しないと思われますが、如何なものでしょうか。

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# by 4kokintou | 2015-04-13 21:54

テストです

テスト入稿です。

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# by 4kokintou | 2015-04-01 19:25

半山考

横文字を頻用するのは本意ではないのですが、「アイデンティティ=自分の居場所」が曖昧だと、どうしても負い目を感じるものかもしれません。

その意味で「半山=混血児」はコウモリのような存在で、鳥の所へ行けばお前は獣だと言われ、獣の棲む場所に向かえばお前は鳥だと追い出され、安らぎの場を得ることは出来ません。

ですからどうしても、アイデンティティを「創作」しなければなりませんが、その際、往々にして「負い目、引け目、劣等感」に拠り所を求めてしまいます。


と言う訳で、今回の話題の主は、台湾の馬英九総統。

(おかしいな、以前調べた時は半山扱いだったのに、今は外省人の範疇に入っています)

昨年の地方選挙で惨敗を喫した責任を取って、国民党主席の職を辞した馬英九氏、総統選挙と立法議員(国会議員)のダブル選挙の日程が来年(2016年)1月に設定されたこともあり、完全に死に体なのですが、先日突如として、中国の習近平主席が提唱するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を表明しました。

海峡の両岸で外交音痴が国家元首を務めているのですから頭が痛くなりますが、中国から言えば、台湾は本来固有の領土で、その独立も中国共産党以外の政党による支配も認めていません。

つまり、AIIBへの台湾参加容認は、台湾を国家として遇することを意味しますから、有害無益と言わざるを得ません。

一方の台湾ですが、少なくとも日米が参加の意思を明らかにしていない段階で、率先して参加表明することは、得策ではありません。

では何故、中国は台湾の参加を認め、台湾も参加を申し出たのか、習近平氏も馬英九氏も精神構造は同じです、引け目の裏返しの名誉欲、歴史の己の名を残したいと言う虚栄心です。

習主席は怜悧な団派に、才能の点で劣等感を持っているし、馬氏は国民党保守本流でないことを自覚していますから、どちらも半ば傀儡の様な心理にあり、最高権力者としての実感が持てないと推察されます。

特に馬総統は、国民が親日的であることなどお構いなし、民意を汲めば乗るべき話でないことは明白、それでも強行するのは国民感情なんて糞喰らえだと思っているからです。

馬英九氏はかつて、選挙戦で大勢の聴衆を前にして、自分は「新台湾人」と宣言しましたが、その点に就いては綺麗さっぱり忘れています。

そして民意を無視した今回の独走、その背景には国民主権と民主主義の本質を理解し得ない、「旧中国人」の精神構造があります。

それにしても、習近平氏が最高権力者で良かった、日本にとって煩わしいですが、それだけの愚物ですから。

(続く)
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# by 4kokintou | 2015-03-30 21:11

蹇蹇録再考

習近平と言う人物は相当な臆病者らしく、日経によると外出する際、先に待機させておいた数百人の護衛を、現地到着5分前になって一斉に取り換えるらしいです。

汚職摘発で自分だけ免罪符を貰ったばかりに、そしてその手柄を独り占めしたばかりに、「落馬(=失脚の隠語だそうで)」した党員の恨みを買っています。

その習国家主席の肝煎りで始まったアジアインフラ投資銀行(AIIB)ですが、「黒幕」英国が旗振り役を務めたこともあって、ロシアやサウジアラビアも含め、参加国は40か国を超える見通しにあります。

本来なら米国(オバマ政権)が先導役を務めねばならず、締切は今月末ですのでどさくさ紛れの参加表明の可能性も否定出来ませんが、敢えて強行すれば大統領の弾劾に繋がる惧れがあり、身動きが取れないから英国が代役を務めたのでしょう。

AIIB構想の真意は、資金繰りに行き詰っている中国系国有企業の当座の運転資金集め、ですから日本にとって不参加が正解(阿呆、いえ麻生財務相は乗りかけましたが)、ただ面白いのは北朝鮮も参加しない意向、と言いますか、最初から招待されていないのではないかと思われます。

建前上は唯一の軍事同盟国なのですから、邪険に扱えば両国に軋轢が生じていることが表面化しますので、実際は仲違いしていても、何が何でも取り込まねばならないのですが、その辺りの得失を習近平主席は勘案出来ない、好き嫌いと言った感情が優先する性格の人物です。

今に北朝鮮から強烈なしっぺ返しを喰らうことになります。


日清戦争が勃発した時点で、日本政府は英仏に等分して軍船の建造を依頼していたそうです。

この数字が、日本への受け渡し分だけを指すのか、受注残を加えたものを意味するのか、受注残だけを計算しているのかは不明ですが、両国にとって日本は結構な上得意客であったことは想像に難くありません。

この戦争において、日本にとって最も危険な瞬間と言えば、「高陞号事件」を挙げねばなりません。

清軍の兵士を満載して朝鮮半島に向かって疾走していたとはいえ、宣戦布告前の段階で実質的に英国籍の商船を撃沈したのですから(仕出かしたのは後の元帥東郷平八郎)、大英帝国は激怒しました。

そこで陸奥宗光外相が英国側と掛け合って事態を収拾したのですが、その際に陸奥は、日本が英国にとって「上得意客」であることを思い出させながら説得に当たったことになっていますが、そんなことで引っ込むほど、史上初の近代列強にして「海の覇者」大英帝国は柔弱ではありません。

陸奥の言い分が真実ならば、英国への発注を減らしてフランスの比率を高めるぞと匂わすことで、英国は矛を収めたことになりますが、それで解決するなら外交は不要です。

実際は半々だった英仏の比率を、実質的に全て英国に振り替えることで手打ちしたのではないか、そう考えれば話の筋が通ります。

何故三国干渉にフランスが乗ったのか、従来通り「上得意客」であるのなら、これ以上の愚策はありませんが、日本が不義理をしたと仮定すれば、フランスとしても意趣返しをする理由は充分にあります。

そしてプロシアは、ヴィルヘルム二世とロシアのニコライ二世が、「ウィリー」と「ニッキー」と呼び合う仲、ロシアに肩入れするのは当然です。

おそらく陸奥は、フランスを裏切ったことを墓場まで持って行った、三国干渉を甘受せざるを得ないことは、要求を突き付けられる前から理解していたと考えられます。

己の命を削ってまで日本を護ってくれた陸奥宗光に、心から哀悼の意を表したいと思います。

(続く)
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# by 4kokintou | 2015-03-29 22:48

飛び火

福建省の要人にも、党中央紀律検査委員会の「毒牙」が及んだとの由、同省は習近平国家主席が、公人として実質的に、その順風満帆な人生を始めた場所で、第二の故郷と言っても良く、その縁で東南アジアに散らばる福建省(及び広東省)系華僑とは昵懇です。

これまで福建省は、「重大な規律違反」とは無縁の安全地帯と見做されていたらしく、事実、これまで福建省関係の党員は手つかずだったのですが、その「暗黙の了解」が今回、反故にされました。

小誌の「裏取引説」に従えば、習国家主席側から言えば福建省の連中は「身内」だから、追及の対象外と言いたいでしょうが、国家主席本人が大見えを切って汚職撲滅を声高に叫んでいるのですから、習主席の思惑など忖度するつもりは毛頭ない、王岐山政治局常務委員(党中央紀律検査委員会書記)とその後ろ盾の胡錦濤「長老」からすれば、「裏取引」の内容解釈権は自分側にあると考えているでしょう。

一部報道によると、その王岐山委員会書記が渡米する模様で、汚職容疑逃れで逃亡している官僚や党員の引き渡しを求めるそうですが、真意は懇意な習主席とオバマ大統領の絆を絶つことにあると思われます。

委員会の動きと連動する様に、李克強政治局員率いる国務院が、国有企業の在外資産を監査(査察)する方針を明らかにしました。

疑わしい人物と不明朗な金の流れは何処までも追い詰めていく、この粘着質こそ「現代の新法党」こと団派(及びその同調者)の本領です。

その団派ですが、自派の「経済的縄張り」とも言うべき「自由貿易試験区」を、これまでの上海だけでなく全国展開する考えで、従来の「経済特区」を根絶やしにする意図を露わにしています。

上海の試験区には日本企業も多数進出していまして、日本と胡錦濤「長老」陣営の緊密な関係が伺えますし、従来の勢力を見限りつつある日本の姿勢が透けて見えます。

そして、李克強首相は金融引き締め策を相変わらず堅持、お蔭で不動産バブルは破裂寸前です。

李首相には、経済成長率の「公約」を達成する考えは微塵もありません。

最近流行りの「新常態」とは、「贅肉を削ぎ落とした、本当の中国の姿」のことです。

(続く)
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# by 4kokintou | 2015-03-21 10:46

これでは季刊ですね

気落ちしていると、無為に時間が費やされるだけですね。

少しずつ「平時」を取り戻したいと思います。


衆目の一致するところ、「媚中派」にして「媚韓派」の頭目と言えば、自民党総務会長の二階俊博でしょうが、この政治家、結構「狸」ではないかと睨んでいます。

朴槿恵大統領の言い分を鵜呑みにしたかと思えば、今度は訪中するそうで、しかも福田康夫ボアオフォーラム理事長が同フォーラム年次総会に招待しているのですから、これは安倍総理公認の「出来レース」です。

福田元総理と胡錦濤「長老」の関係を勘案すれば、現地で二階氏の相手をするのは、李克強国務院総理(政治局常務委員)か李源潮国家副主席(政治局員)、或いは汪洋副総理(同左)、いずれも胡長老の「子飼い」です。

おそらく習近平国家主席は蚊帳の外、その習主席ですが、どうやら嵌められた模様です。


胡錦濤「長老」と取引して、汚職摘発はやりたい放題ながら、自分とその一族はその対象外とし、その手柄は己のものと言うことで手打ちしたのでしょうが、手柄を立てれば立てるほど、狙い撃ちされた連中の恨みを買います。

汚職撲滅を明言している以上、その謳い文句はひっこめる訳にも参りませんから、摘発は続けざるを得ず、それを功績に挙げるほど、恨みが募ります。

そもそも、「重大な規律違反」で失脚を余儀なくされた連中の方が、習国家主席とは近い立場にあり、既得権益を共有する側にあるのですが、それを庇ったら我が身を滅ぼすことになりますから、出来ない相談です。

注目しているのは、南京市党書記の消息、例によって党中央紀律検査委員会の取り調べを受けているのですが、習近平主席は昨年、わざわざ南京に赴いて「大虐殺」の式典に出席しているほどですから、この人物は国家主席に近い立場の要人です。

その人物を取調べすると言うのは、王岐山政治局常務委員(党中央紀律検査委員会書記)と、それに繋がる胡長老の意向が働いているとみて差し支えないでしょう。

(続く)
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# by 4kokintou | 2015-03-18 00:08

再開します

お蔭様で、気持ちが落ち着いてきましたので、復刊することに致しました。

変わらぬご贔屓の程を。


さて、 人間の将棋倒しで始まった今年の中国、(国有)企業も連鎖倒産しなければ良いのですが、要人や高官の汚職摘発は目白押しです。

年末に浮上したのが、令計画中央委員(元弁公庁主任)の「重大な規律違反=汚職」容疑、党中央紀律検査委員会の取り締まりを受けている模様で、しかも党の統一戦線工作部長の職も剥奪されたとみられています。

相変わらず休日返上の党中央紀律検査委員会、率いる王岐山同委員会書記(政治局常務委員)の八面六臂の活躍ぶりも微動だにせず、その捜査範囲は外資系合弁企業から国務省外務部にまで及んでいます。

王岐山常務委員のすることに習近平国家主席が横槍を入れられる訳が無く、ですから一般には団派に分類される令計画氏失脚も、習国家主席の意向ではなく、「腐れ団派」を殊の外嫌う胡錦濤「長老」の意志と思われます。

令計画「前」統一戦線部長はその出身地から山西省閥とみられますが、山西省の実質的な政治ボスは、李鵬「長老」(元国務院総理)の子息の李小鵬省長ですから、最終標的は李鵬親子と言うことになります。

何より面妖なのは、統一戦線工作部長の後任に、孫春蘭天津市党書記が移動したことで、現在の政治局常務委員の顔ぶれをみても明らかですが、「北京、上海、天津、重慶の党書記経験者」であることが、出世街道を走るうえで圧倒的に有利です。

つまり天津市党書記からみれば統一戦線工作部長は明らかに格下、この女性政治局員は「遼寧、大連閥」ですから、損をしたのは団派ではなく、この派閥の領袖たる李長春「長老」です。

しかも天津市党書記の席が空白になりましたから、これを埋めねばなりませんが、反団派系には適当な人材がいません。

無理に押し込もうとすれば、今度はその人物の現職が空いてしまいますから、回り回って団派が要職を手にすることも考えられます。

(続く)
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# by 4kokintou | 2015-01-02 22:31

懲りない方々

中国の「民主化」は決まって眉唾物ですから、目下の香港の「民主化運動」も裏があると考えざるを得ないのですが、山西省における守旧派と胡錦濤「長老」陣営の権力闘争は手抜き無し、感情剥き出しでなりふり構わない大勝負です。

先手を取ったのは珍しく守旧派、今や習近平国家主席の側近中の側近、劉雲山政治局常務委員(党中央書記処常務書記、党中央精神文明建設指導委員会主任)が、趙楽際党中央組織部部長(中央書記処書記)を引き連れて現地に赴き、テコ入れを図りました。

団派の影響力を削ぐこともその一つと思われますが、最大の目的は、李鵬元総理の息子で同省省長(党副書記)の李小鵬氏を守ることにあるのは明らか、この親子が掌握する電力、水利その他の産業関連利権を崩されたらたまらないからです。

対して、引き下がるつもりなど毛頭ない「長老」陣営は、これもお得意の汚職捜査で相手を追い詰める考えで、王岐山政治局員率いる党中央紀律検査委員会が、例によって「重大な規律違反」の疑いで同省幹部を取調べ中です。

それにしても、これだけの多正面作戦が出来る王岐山氏の怜悧さには言葉も無く、全人代の委員会副主任を調査しているかと思えば、ここからは未確認情報ですが、上海で一斉取り締まりに着手したとの由です。

結局、李鵬元総理と江沢民元国家主席が最終的に断罪されるのでしょうが、前者は周恩来の養子、つまり周恩来の利権相続者であり、後者は「出来そこないの毛沢東」ですから、「長老」陣営は究極的に、この歴史的英雄の評価を覆す考えと思われます。

ただ問題はそれが可能か、以前にもこの点に就いて考察しましたが、尻すぼみに終わりました。

どこかに突破口がある筈ですが、もう少し掘り下げて検証する必要があると、今も愚考する次第です。


それにしても「姑息」と言う表現が、これ程までに当てはまる米国大統領もいないでしょう、勿論、オバマ大統領のことです。

オバマ大統領の地元はシカゴ、そのシカゴ大学の孔子学院がこの度、閉鎖されることになりました。

小誌の推測が正しければ、孔子学院は団派の出先機関、ですから今回の一件は嫌がらせに過ぎないのですが、そんなことをしてどれ程の成果があるのか、そんなことも考えられないのであれば、これはもう政治家失格です。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-10-01 00:01

もう少し先の「外交の季節」

9月30日から63日間(11月30日)の日程で、臨時国会が開催されることが決まりました。

今回の臨時国会そのものも重要かも知れませんが、外交的観点からみれば、水面下は兎も角、国会開会中は開店休業、直前に北朝鮮の金正恩第一書記の健康不安が報じられたのも、偶然の一致ではありますまい。

まずプーチン露大統領の訪日をこなしてから、安倍総理が訪朝する段取りになっていると思われますが、具体的日程を表明するには時期はまだ早く、いずれも国内に処理すべき懸案を残しているのが現状だと思われます。

各国の外交が始動するのは米国中間選挙の結果をみてから、と言うことは11月上旬までは様子見が続きます。(北朝鮮の拉致被害者再調査報告も、これ以降にずれ込みます)

その点は、9月10日のプーチン大統領と森喜朗元総理の会談で了解が取れているでしょうから、日露関係にもひびが入ることはありませんし、日朝交渉にも支障が生じることはありません。

幸いなことに、日本(安倍政権)には二枚の外交的切り札がありまして、一人はプーチン大統領が絶対的信頼を寄せる唯一の外国人たる森元総理、もう一人が胡錦濤「長老」と固い絆で結ばれている福田康夫元総理(元総理が訪中すれば「長老」本人か、相応の名代が挨拶に赴きます)、福田元総理は先の天皇皇后両陛下の訪印の際に随行していますから、インドに対する影響力も絶大なものがあると推察されます。

ですから「習近平的」中国が幾ら、国際社会における存在感の高まりを自画自賛しても、露印と他ならぬ中国の半分が、日本との繋がりを強めているのですから、現実の外交では中国は「脅威」たり得ません。

さて、11月末で臨時国会が閉幕するのであれば、通常国会(会期150日間)が召集される1月までが「外交の季節」、これを逃すと来年の通常国会閉幕後になりますので、これでは4月の統一地方選挙に間に合いません。

従ってプーチン訪日は12月、日朝交渉進展も12月(安倍訪朝までは難しいと思われますが、首脳会談の開催で日朝が合意するのは可能です)、外交が動くのは年末と言う結論になります。


その頃、中国はどうなっているか、間違いなく言えるのは不動産バブルが弾け、内外の膨大な投機資金が塩漬けになっていること、李克強総理の金融引き締め・財政緊縮・生産活動抑制政策が効を奏し、無数の(国有)企業が資金面で立ち往生し、それを支え切れなくなった地方政府に対する公的資金注入が始まっているのではないか、勿論、その地方政府の背後の党支部幹部も責任回避は許されず、党支部の刷新が全国的に始まるのではないかと思われます。

つまり、外交どころではないと言うこと、身動きが取れない習近平国家主席の身が案じられます。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-09-28 22:23

中国式外交

その国家が肥大化し過ぎて、度を越して非効率かどうかを判断する適当な指針が、「副」です。

そして中国は、国務院も、国家を領導する筈の中国共産党も、上は中央から下は市町村単位に至るまで、肩書に「副」が付く人物が無数に存在します。

ですから国務院副総理は複数(張高麗、劉延東、汪洋、馬凱の四名)存在しますが、これが所属する派閥の意を汲んでバラバラに動くから、馬鹿正直に追跡しているとなんだか幻惑されてしまいます。

団派の汪洋副総理は、訪中した日本経済界要人と会談、本当かどうか知りませんが、日本側は習近平国家主席か李克強総理との面談を希望していたそうだが、官尊民卑の中国からすれば、余程の懇意でなければ格違いですから面会は叶いません。

それより、全く正反対の陣営に属するいずれかと会いたいと言う神経が分からない、報道を信じる限りの話ですが。

おそらく最初から、話し合いの相手は汪洋副総理で決まっていたと思われます。

習近平国家主席云々は、相手の面子を潰さないための一種の煙幕、汪副総理との話の内容は、団派の元締め胡錦濤「長老」の所まで上がって来ることになります。

換言すれば、日本の経済界は「長老」陣営に賭けている、習国家主席やその周辺とは遣り取りをしても無駄と判断していることが伺えます。

日本が「長老」側に肩入れしている動かぬ証拠が例の「上海自由貿易試験区」、「経済特区」が従来の既得権益層の金の卵を産む鶏なら、「試験区」は団派を中心とする「長老」陣営肝煎りの縄張り、その「試験区」に登録した日本企業が78社に達しています。

上海の守旧派からすれば、日系企業が「試験区」に殺到すればするほど旨みが減る訳で、と言って「特区」も「試験区」も国家公認ですから、登録を理由に因縁をつけることも出来ません。

その「試験区」を「長老」陣営は全国に、特に「特区」が既に存在する都市には漏れなく併設する腹積もりですから、守旧派既得権益層の焦燥は察するに余りあり、習近平国家主席の特使の肩書で国連の会議に出席した張高麗筆頭副総理(政治局常務委員)が、間接的に日本の動向を牽制しているのは、これ以上「試験区」に進出して貰いたくないと言う守旧派の意思表示です。

ですが困ったことに、理財商品の販売額の激減が示す通り、中央銀行を含めて国務院は李克強総理(政治局常務委員)が完璧に掌握していますから、締め上げられる一方で反撃の糸口さえ見い出せません。

資金繰りに困ったからアリババをニューヨークで新規上場させた、おそらく習国家主席以下の守旧派要人(とオバマ米国大統領陣営)は子弟名義で未公開株を事前に受け取っていたと推測されますが、白昼堂々の汚職行為が党中央紀律検査委員会の捜査の網に引っ掛かる訳がありません。

中国系金融機関が今年第二四半期の段階で、「隠れ不良債権」を表に出すことを余儀なくされている現実も踏まえますと、アリババ上場は錬金術と言うよりむしろ窮余の策、罠に嵌っていることを理解しているかどうかは不明ですが、それ以外に当座をしのぐ術がないものと推測されます。


話は変わりますが、インドシナ諸国(ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ)とミャンマーの、かつての中国側窓口は、当時の習近平副国家主席でしたが、それを国家主席就任の少し前に強引に奪ったのが「長老」陣営でした。

と言う訳で面子もあって、習主席はこれらの国々に戻ってくる様にあの手この手で工作していますが、ベトナムに対し同国共産党序列第一位(書記長)を呼び付けたところ、ベトナム側は代理の全権大使を派遣してきました。

習近平主席が剛腕かどうか、説明の必要のない一件と思われます。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-09-27 16:29

鍔迫り合い?

諸般の事情で作業が一段落している印象を受ける、王岐山政治局員率いる党中央紀律検査委員会ですが、これはあくまで「様子見」であって、手を休めている訳ではありません。

抱えている案件を列挙しますと、広東閥解体(広州市党書記を省外から抜擢、旗振り役は「団派の若大将」胡春華政治局員兼広東省党書記)、宣伝部門奪取(テレビキャスター拘束)、電力分野(華潤電力に焦点、電力を初め産業分野は、周恩来の流れを汲む李鵬元総理の牙城)、アルミ産業(これも標的は李鵬氏)と、枚挙に暇がありません。

反対派も黙っている訳が無く、今や習近平国家主席の筆頭側近と言っても良い劉雲山政治局常務委員(党中央書記処常務書記、党中央精神文明建設指導委員会主任、党中央党校校長、前党中央宣伝部長)が、趙楽際党中央組織部部長(兼党中央書記処書記、政治局員)を伴って山西省へ直々に乗り込んでいます。

そして現地で汚職撲滅を宣言したうえで省党書記を更迭、省党書記は通常、中央委員ですから、格上でしかも人事権を握る中央組織部長の出馬が必要だった訳です。

劉政治局常務委員も趙政治局員も、子供名義でアリババ株を上場前に受け取っている人物ですから、清廉とは程遠く、狙いは山西省の大物で李鵬元総理の息子の李小鵬(省党副書記、省長)を党中央紀律検査委員会の手から守ること、そして団派の唯一のアキレス腱たる令計劃統一戦線工作部長部長、中央委員、山西省出身)とその周辺を叩くことにあります。

分かりやすく言えば、胡錦濤「長老」陣営が党中央紀律検査委員会の権限を駆使して次々と、しかも最終目標から逆算するかの様に緻密に各地の党の要人を拘束するのに対し、習近平国家主席を頂点に戴く「守旧派」は人事権を行使して逆襲に転じている構図です。

守旧派とすれば、令部長擁護に「長老」陣営が勢力を分散してくれるのを期待している訳で、現実に庇っていると思われますが、全体の不利益になるを判断すれば躊躇なく切る、これが胡「長老」の人事に対する考え方と思われます。

団派本流であろうが傍流であろうが団派とは直接関係なかろうが、清廉潔白で能力のある人材は抜擢する、裏を返せば団派だからと言ってふんぞり返っていたら大目玉を食らう訳で、高級外車を乗り回して首都の高速道路で事故死した息子を持つ親は、外車を購入した時点から監督不行き届きでは済まされないのです。

ですから令計劃氏の政治生命が仮に絶たれなくとも、今後の出世の目は有り得ません。

だから山西省を覆そうと言う習近平派の策動に対する回答が、内モンゴル自治区に対する党中央紀律検査委員会の査察、同自治区の政治ボスは他ならぬ劉雲山政治局常務委員、つまり「喧嘩、買いましょう」と言うのが「長老」陣営の回答です。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-09-26 18:21

情緒不安定

心が折れると筆が進まなくなる、筆が進まなくなると書くのが億劫になるの悪循環の繰り返しで、間隔が空いてしまいました。

かけがえのない者を亡くし、生活が一変すると、落ち着くまでに一苦労です。


それにしても中国人の拝金主義の凄まじさには唖然茫然、アップルの新作アイフォンが品切れになったからと言って、選りによって大阪で百人が暴れるのですから、金の為なら何も顧みない「お国柄」が見て取れます。

ただ、金詰りが其処まで駆り立てているのもおそらく事実、「中国の時代」は終わりを告げようとしています。


汚職撲滅に関し、「虎も蠅も叩く」と啖呵を切った習近平国家主席ですが、そんな大言壮語をしていられるのも胡錦濤「長老」から免罪符を貰っているから、と言うより汚職摘発の先頭に立つことが国家主席及び党総書記就任の条件でなかったのではないかと、今となっては推察されます。

国家主席の「鶴の一声(情けない鶴ですが)」で、怖い物無しになったのが汚職摘発専門機関の党中央紀律検査委員会、グーグルでこの言葉を放り込んで検索しますと、話題が無数に出てきます。

ただ、周永康元政治局常務委員を仕留めた直後と言うこともありますが、最近は少し動きが鈍っている印象を受けます。

と言っても敵方の妨害工作が功を奏しているから攻めあぐねていると言った事情ではなく、他に別の理由があるからと思われます。

江沢民元国家主席の動静です。

軟禁説から緊急入院説、果ては死亡説まで出る始末で、いずれにしても表舞台に出て来ることは二度とありますまいが、ご臨終の暁には暫時「政治休戦」です。

以前にも申し上げましたが、江沢民氏は「その死体に鞭打つべき」対象で、団派を中心にここまで胡錦濤「長老」に連なる陣営としては、この人物の棺を覆うて後に評価を覆すことにも意味がありますが、この人物と毛沢東を関連付けて、「毛沢東神話」に止めを刺すことも、どんなに時間がかかろうともやり遂げねばなりません。

その人物の消息と、汚職追放運動が関連するのは論を俟ちません。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-09-25 22:51

最近の記事から

上海に置かれた「自由貿易試験区」ですが、日経によると資本が無くても登録出来るそうで、ですから零細企業でも取引に参加出来る点で、従来の「経済特区」と様相を異にしています。

小誌の見方が正しければ、「試験区」は団派の縄張り、旧来の党幹部の利権の源泉だった「経済特区」を枯らすのがその目的とすれば、零細な個人や企業の参加を認めたのは当然のことで、換言すれば「特区」の方は党(地方)幹部やその縁故者しか近寄れない所だったと言えます。

その「試験区」を国務院(表向きはそうですが、団派の次期総帥たる李克強氏が国務院総理を務めているのですから、実質的には団派が仕切っています)は中国全土に設置する方針だそうで、おそらく悉く「特区」の設置されている場所に「試験区」も置かれることになると思われます。


福田元首相が習近平国家主席と極秘に会談したことを認めましたが、親しい間柄なら兎も角、東夷の元宰相に中華の現職国家主席が会う必要性は何処にもありません。

但し、嫌々でも会談しなければならない立場に追い込まれていたとすれば、そして発言内容まで事細かく指示されているとすれば辻褄は会います。

そう、胡錦濤「長老」の指図で、習国家主席も断り切れない状況に陥ったものと思われます、ですが意地でも「日中戦略的互恵関係」には触れなかった様子ですから、習近平主席も依怙地なところがあります。


この組織には日曜祝日が無いのかと嘆息するのが、王岐山政治局常務委員率いる党中央紀律検査委員会、相変わらず「重大な規律違反(=汚職)」で全国の党地方幹部を取り調べていますが、今回は独フォルクスワーゲンとの合弁企業の現職及び元中国人幹部を「重大な法律違反」で調査しているとの由、どうもこの用語が意味するのは表向きは「カルテル(価格吊り上げ)」ですが、真意は脱税、汚職の方は横領でしょう、どっちがどう違うのか、小誌にも計りかねますが。

その中国の今年上半期の粗鋼生産量が発表されましたが、過去最高の4億トン越えを記録したとはいえ、伸び率は前年同期比3%、3.98億トンから4.10億トンの微増に留まりました。

その内、輸出は約1,000万トン増の4,100万トン、と言うことは国内向けは実質微減と言うことになります。

因みに生産能力は年間11億トン、今年の実績は8億トン程度に留まる見通し、その内のどの程度まで輸出に回されているかは不明ですが、東南アジア市場で値崩れが留まらないほどの大攻勢であることは間違いなく、これも鉄鋼生産国の韓国にまで売り込んでいると言いますから、余程の値段を提示しているとみて間違いありません。

際立つのやはり李克強総理の手腕、地方政府が設備を新設或いは増強するのは勝手、但し作らせない方針を堅持しています。

その一環として投資ファンドの貸し出し規制にまで着手しているのですから、各地の地方政府は何時か資金が底を突く、そこで公的資金を投入し、過剰生産能力を廃棄する一方、腐敗役人と無能党員を処分する、これが基本戦略と思われます。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-08-27 23:02

言葉無き意思表示

9月に仁川で開催予定のアジア大会に、北朝鮮が270名を超える選手団(役員を含む)を派遣すると韓国側に通告していたとの由、何でもない話に思われますが、意味深長でもあります。

まず金正恩第一書記が朴槿恵大統領に対して強い敵意を抱いていれば、大統領の得点になりかねない行事には冷ややかである筈で、これに大規模な選手団を送ることは、第一書記が大統領を敵視していないことを暗に示しています。

それと、270名強の選手団は北朝鮮にとっては大規模、少なくともその日暮らしの国家には出来ない相談です。

つまり北朝鮮は潤っていると言わぬまでも、窮乏している訳でもない、ここで注目すべきは習近平国家主席は明らかに「反北朝鮮」、未だに訪朝していませんし、国境貿易を厳しく監視すべく注力しています。

にもかかわらず北朝鮮にゆとりがあるのは、習近平主席とその周辺の手が届かない胡錦濤「長老」派が援助しているから、その背後に日本(安倍政権)が存在するのは論を俟ちません。


その胡「長老」派に属する李源潮国家副主席(党内ではヒラの政治局員)が日中関係改善に言及、「両国間の戦略的相互信頼」の回復を訴えました。

日中間には「戦略的互恵関係」が存在しますが、これに決して触れないのが反日姿勢も顕わな習近平国家主席、それを「団派本流(中国共産主義青年団中央書記処書記経験者)」で国家「副」主席の李源潮氏が遠回しに、「戦略的相互信頼」と言う表現で戦略的互恵関係の再建を仄めかしました。

これに歩調を合わせるかの如く、中国による尖閣諸島領空及び領海侵犯は激減、表向きは兎も角、誰が中国外交を舵取りを担っているのか、国家主席と副主席のどちらの発言に重みがあるかを考えさせる出来事となりました。


腐敗官僚(裸官)が中国には150名いるそうな、国務院公安省の話ですから、数字は眉唾物ですが、そんなことより戸籍が一本化される方向にあることは、制度上の差別を撤廃するうえで好ましいことです。

「農民戸」と「非農民戸」の存在は、農民に不利益なだけでなく、様々な搾取の口実になっていましたから、それこそ腐敗官僚の不正蓄財の源泉でもあった訳です。

これも国家主席殿の与り知らぬこと、「傀儡」でも最高権力者になりたかったのでしょう。


鄧小平生誕110年を記念して、同氏を題材にしたテレビ番組が放送されているそうです。

生誕100年(2004年)の時は、胡錦濤国家主席(当時)の権力基盤がまだ弱く、48回ドラマを作るには時間的余裕もなかったのでしょうが、取り上げる期間は1976年(例の四人組失脚)から1984年の改革開放までで、ある意味無難な時期に限定していますが、生涯の内の12年間を48回に分けて放映するのですから、内容は結構濃厚でしょう。

そして110年と言う中途半端な時点で放送するのは、団派を初めとする胡錦濤「長老」派の意向、1976年ならば毛沢東も周恩来も描く必要がありませんし、第二次次天安門事件も取り上げる必要がありません。

つまりこの12年間は出演者が限られています。

江青女史や陳雲元副総理などがどの様に描写されているのか、興味のあるところです。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-08-26 23:48

虎と蠅

習近平国家主席はその就任の際、「虎も蠅も叩く」と言った表現を用いて汚職撲滅に意欲を示しましたが、家族で邦貨換算330億円も蓄財している習一家こそ、その国家主席兼党総書記と言う立場からすれば、金額はさておき、これ以上ない最大の「虎」です。

にもかかわらず、斯くの如き大言壮語が出来るのは「不逮捕特権」を取り付けているから、相手は勿論、胡錦濤「長老」であり、具体的には王岐山政治局常務委員率いる党中央紀律検査委員会の訴追対象から外すことで手打ちが成り立っていると、国家主席殿は考えているのでしょうが、それは甘すぎます。

紀律検査委員会が周永康「長老」(前党中央政法委書記、前政治局常務委員)を拘束したことで、「虎退治」は一件落着した感がありますが、それはあくまで見かけの話、委員会による取調べは周「長老」失脚後も続いています。

つまり「虎」は一匹ではなく、しかも周永康氏ですら「小虎」かも知れず、小誌の見立てに誤りが無ければ、「中虎」は李長春「長老」(前党中央精神文明建設指導委員会主任、前政治局常務委員)、「大虎」は李鵬「長老」(元国務院総理、元政治局常務委員。但し体調を崩しているのでその点は微妙)、そして「特大虎」は言わずと知れた江沢民元国家主席です。

留意すべきは、習近平国家主席はこの「流れ」の中に入っていないんですね、幸か不幸か。

この人物、上手く行っても一期五年でお役御免になるのではないか、任期途中で「一身上の都合」にて辞任する事態すら想定しておく必要があると思われます。

この11月の中間選挙で「盟友」オバマ大統領は間違いなく「死に体」になりますし、習国家主席の「タニマチ」東南アジア系華僑も干され、国内では地方党幹部が資金面で首が回らなくなります。

華僑も地方党幹部も、不動産と金融商品(理財商品)に資金を注ぎ込んだのは良いとして、次に待っていたのが李克強国務院総理による財政緊縮政策と金融引き締め政策、これで地価は下落し金融商品は紙屑となり、要は膨大な資金が塩漬けになっています。

そして2016年の米国大統領選挙では、間違いなく「親日反中大統領」が誕生しますから、遅くともこの時点で習近平主席の立つ瀬はなくなるのです。

しかも「失脚させる値打ちすらない」のですから、裸の王様にしておいて、それでも辞めないのならと言うのが胡錦濤「長老」の考え、だから何時でも覆せる「不逮捕特権」を与えたまでで、どうせなら江沢民「長老」の方が大いに値打ちがあります。

江「長老」を失脚させることは、「元最高指導者」を撃つと言う意味で、それだけの価値があり、過去に「国家主席兼政治局常務委員」で政治的に抹殺されたのは、団派の大先輩劉少奇、胡「長老」は文革期に劉少奇元国家主席に浴びせられた罵詈雑言(Wikiによると「叛徒、内奸、工賊劉少奇」、或いは「党内に潜んでいた敵の回し者、裏切り者、労働貴族」)と同様の恥辱を与える必要があります。

ただ、江「長老」は汚職で抹殺することが出来ても、その先にある毛沢東を汚職の罪であげつらうのは無理がありますし、ここはやはり劉少奇が受けた屈辱と同程度の罪状を明示する必要があります。

とすると「スパイ容疑」、最終的にはこれで名誉剥奪に挑むのではないか、スターリンのソ連か大英帝国かは別として、「本性を隠してのし上がり、中国全土を疲弊させることに専念した」、これで「建国の父」の立場から引き摺り下ろすのが最終目標と考える次第です。


中国の汚職摘発に敏腕振るう王岐山氏、調査は容赦なし
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970203403704580105271023815584

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-08-25 23:17

面子 ~この厄介な代物~

「反日の系譜」あれば「親日の系譜」ありで、親日には二つの潮流があります。

一つは列強の植民地だった国で、ビルマ(今のミャンマー)で日本は軍政を布いて統治していたにもかかわらず、今に至るも親日的です。

裏を返せば、宗主国だった大英帝国の収奪と横暴は、大日本帝国の軍政を遥かに凌ぐ酷薄なものであったと言えます。

それを可能にしたのが「白人絶対優位」の考えですが、太平洋戦争で「白色人種を黄色人種は打倒し得る」ことを証明したのが、他ならぬ日本で、しかもその統治手法がかつての宗主国よりも概して穏便なのですから、どちらをお手本にして良いかは贅言を要しません。

もう一つの流れは、特に中国における親日勢力で、その根底には「どうして日本よりも戦争が下手で国家経営も拙劣なのか」と言う問いかけが存在します。

これも換言すれば、「中国は日本より決定的に劣っている部分がある」ことを認めることになりますが、その時に邪魔をするのが面子、我が国は戦勝国で日本は敗戦国だの、中国が100万の日本軍を引き付けていたことが連合軍の勝利に繋がったの、どうしても日本より上に立ちたいのです。

日本軍を引き付けたと言うが、要は国土が「蹂躙」されるのに任せただけの話、しかも日本の占領下にあった1937年から1945年と、それ以降の国共内戦期(~1949年)と、その後の共産主義中国建国以降を比べた時、中国国民にとって最も幸せだったのは間違いなく「日本占領下」です、それ以前の時期も含め。

ですから中国で親日的であることは、それが許されるかどうか以前に、深刻な心理的葛藤をもたらさざるを得ませんが、では面子を保つ側も無傷ではいられるかと言えばそうでもなく、あれだけ搾取された大英帝国とは「連合軍の一員」として仲良くせねばならなくなりました。

中国は長らく大英帝国に蹂躙されていましたから、本来なら真っ先に噛みつくべきはこの「宗主国」なのですが、何せ負け犬根性が染みついていますから、「日本の優位を認める」と言う劇薬を呑むくらいなら、格下でも戦勝国にして貰う方が心理的に楽です、本当は負い目があるのです。

従って、歴史上「半植民地化された」と称される中国ですが、共産主義中国建国以降も「列強、特に英国に対し心理的に隷属」している訳で、それが中国の「自立=近代化」を阻む要因となっています。

しかも厄介なことに「反日」が国是で、建国当時の中国共産党員の殆どは「大英帝国の走狗」、だから今でも「上海閥」なるものが存在するのです、要は英国の利権代弁者ですね。

そこで毛沢東を如何に「処分」するかと言う問題に逢着する訳ですが、背中を「革命の父」、正面を「建国の父」と言う盾で鉄壁に見えるこの人物にも、弱点が無い訳ではありません。

「中国国民と国家の裏切り者」たり得るか、此処にこれからの中国の歴史の分岐点があると思われます。

(続く)
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# by 4kokintou | 2014-08-18 18:12