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以前にも告白しましたが、中国人と喋ったこともなければ中国語なぞ一言も喋られない分際で、「中国語講座」をやります。
日本語と中国語(正確には漢文になりますが)を比較した場合、日本語が比喩表現が多いのに対し、中国語は反語が多いです。 ついでに言えば、漢文の世界では再読文字がありますが、英語にもそれに相当する言葉があると考えていますが、これはあくまで私見です。 反語が多いからなんだと言われるかも知れませんが、要は意味に捻りを加えるのが中国流、ぼかすのが日本語的と言えましょうか。 ところでぼかしは濃淡ですが、捻りは何回でも出来ます。 ですから、あんまり捻り過ぎて腸捻転を起こしている文章だってあります。 思うに、くどくどと言い訳がましい文章にはあんまり意味がなく、簡潔すぎる文章には重大な意味がこめられている場合が多いです。 例えば、前回ご紹介したこの記事、 http://j.people.com.cn/94476/94675/6520051.html 経済特区の歴史 あんまり簡潔過ぎて、表面上は何のことやらさっぱり分かりませんが、結論から言えば、江沢民に象徴される成金宗族の長年の根城である、上海の浦東を叩き潰すと言う宣戦布告ではないか、そのように解釈しています。 なぜなら、浦東だけ「特区」に指定したとは記さず、単に「開発」、「開放」しただけですから、記事によると。 それから、「若干」は「絶対見逃すな」或いは「注目!」の意味です。 http://www.pekinshuho.com/zz/txt/2008-10/20/content_157637.htm 中共中央「農村改革・発展の推進における若干の重大な問題に関する決定」 この記事に掲載されていることは、全て事実でしょうけれど、どこかにこっそりと水爆級の爆弾を忍ばせてある筈です。 ただ、残念ながら個人的には何処が「地雷」なのかが分からないです、表面だけなぞるだけでも値打ちのある文章ですけれど。 胡錦濤「革命」の特徴は、「革命には時間がかかること」、「全体を上に押し上げる革命であること」にあり、その点で胡主席は明治維新の意義を完全に咀嚼しています。 ですが、孫文の大馬鹿野郎が中国の歴史を粉々にしてしまいました。 その前にまず「明治維新前」と「維新後」でどう変わったかを考察しますと、 <維新前> (天皇) ↓ (公家) ↓ 将軍(征夷大将軍) ↓ 士農工商(左から順に身分が下がる) ↓ 被差別集団 <維新後> 天皇 ↓ 華族 ↓ 四民平等(「士族」有り) ↓ (被差別集団) 最大の特徴は、「江戸時代は身分制を前提に上と下に歯止め(天皇と被差別集団)があり」、「維新後は基本的に上に向けての国民の一体化(具体的には四民平等と言う名の「全国民(全臣民)の士族化」)が目標の一つ」であり、「上に向かっての革命ゆえ、下の歯止めは必要なくなったが、上には歯止めが必要であり、その任を天皇に預けた、或いは維新前の将軍が担っていた地位のスペア、代役として天皇主権を確立した」点にあります。 違いは辛亥革命と比較すると一目瞭然です。 <革命前> 皇帝(皇族) ↓ 宗族階級 ↓ 非宗族階級 <革命後> (空位) ↓ 宗族階級(凋落傾向) ↓ 非宗族階級(一部が勃興) 上の歯止めがなくなったうえ、宗族が没落傾向にあり、非宗族の一部が外国と手を結び宗族を凌ぐ力を持ちつつあった時代でした。 こうなると、上(空位)を目指しての大混戦になるのですが、実態は蹴落とし合い、全体が下に下に沈んで行きます。 上と下の歯止めがなくなり、全体が下に沈む革命、孫文が「成就」した革命はそんなものでした。 「建国の父」などではありません、「歴史を弁えぬ大馬鹿野郎」です。 (続く)
by 4kokintou
| 2008-10-30 21:00
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