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ダライ・ラマ14世はもう少し政治的才能に恵まれた人物だと思っていましたが、どうやら買い被り過ぎていたようです。
今月1日から北京で始まった中国(胡錦濤政権側)との非公式協議に合わせるかの様に、10月31日に8日間の滞在日程で来日したダライ・ラマでしたが、何故か6日に米国でオバマ次期大統領と面談しています。 チベット側協議団が11月1日から5日間の日程で北京に滞在し、ダライ・ラマは協議開始の前日から7日まで日本に滞在すると言うことは、協議を終えた使節団からの報告を日本で受け、場合によってはそれなりの決断を下す(少なくとも非公式協議継続を確認する)必要があったからです。 にもかかわらず、11月6日には米国にいました。 間違いなくオバマ陣営がダライ・ラマを呼びつけたのでしょうが、それが甘言を以って釣り寄せたのか、高圧的態度で有無を言わさず訪米を強要したのかは分かりません。 確実に言えることは、お膳立てに尽くした日本と非公式にせよ協議に応じた中国に対し、後ろ足で砂をかけるようにして米国に向かったことです。 昨年末、ブッシュ現大統領がダライ・ラマを厚遇したのは、日本と胡錦濤政権を信用して、対チベットとの話し合いの場を持たせるためでした。 オバマが当選後、最初にダライ・ラマを呼びつけたのは、人権問題や少数民族問題を大義名分とした、胡錦濤政権への揺さぶり、有体に言えば金主のゴールドマン・サックスと仲の良い江沢民一派の復活要請を北京に意思表示するためです。 要は中国現執行部への宣戦布告であり、蜜月関係にある日中関係に楔を打ち込む行為であり、オバマとその周辺からすれば、チベットなんてゴールドマンが中国市場を取り戻すための捨て駒でしかありません。 ダライ・ラマはそこまで理解して、日中両国に不義理をしたかどうかは不明で、弱い立場ですから同情すべき点もありますが、くれぐれも江沢民一派の連中の挑発に乗らないように、そこまで馬鹿だとは考えたくありませんので。 それにしても、黒人と白人の混血児が「チベット人の解放と分離独立」のために身を粉にして働く? 本省人と外省人の混血である馬英九国民党総裁(中華民国総統)がウイグル人の原状に思いを馳せるより奇妙な光景で、有り得ないです。 (続く)
by 4kokintou
| 2008-11-07 17:25
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