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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

胡錦濤政権の実力

在る人から聞いた話なので未確認なのですが、先日ワシントンで開催された「金融サミット」で招待側のブッシュ大統領が、握手をしたうえに相手の肩を抱きかかえる仕草をして親愛の情を示した人物は、麻生首相と胡錦濤国家主席だったそうです。

あの「サルコジ」は握手のみです、当然ですよね、経常赤字国の分際で「ドルは基軸通貨でない」なんて訳の分からぬことを言っていますから。


中国政府の米国債保有額が、日本を抜いて世界第一位になったそうですが、面白いことに日中の米国債保有総額は、横這い乃至漸増傾向にあります。

つまり日本が手放した米国債を中国が引き取った形になっているのですが、金額にして10兆円相当の米国債を手放すのも購入するのも、少なくとも米国政府の暗黙の了解がないと出来ません。

とすると、理由はどうあれ米国(ブッシュ政権)と日本(財務省か)と北京(胡錦濤政権)は、完全に手を携えていることになります。

ですから、「胡錦濤路線」が中国国内で継承され、日本をそれを下支えし、オバマ「反日反胡錦濤」政権がどうであれ、「反ゴールドマン・サックス包囲網」が健在な限り、米国債を北京が大量売却することは有り得ません。


そもそも、ゴールドマン・サックスの命運は胡錦濤国家主席の掌中に在る、と言うより握り潰される運命にあります。

昨日(11月19日)から本日にかけて、日米を初めとする各国株式市場が暴落する中、上海市場だけは1.5%程度の小幅安、ゴールドマン(と江沢民一派)の買い支えがミエミエです。

ですが、支えれば支えるほど、上海市場に深入りすることになる、そこで人民元建てで寝かせる資金が多くなります。

そこで「どんでん返し」を喰らえばご臨終です、GS。


おそらく、11月末(KS本決算)と12月末(シティ本決算)の二度にわたって、上海市場は大揺れに揺れるのではないか、そう考えています。


http://j.people.com.cn/94476/94674/6536531.html
上海 60億元で新金融本部を建設


それって一種の、公共投資による景気刺激策ではないですか。

江沢民一派がケインズ経済学を採用するとは、でも無駄な物を作るだけの結果に終わるではないでしょうか。


http://j.people.com.cn/94474/94735/6536507.html
中米戦略経済対話の継続を希望

おそらく米国の次期財務長官は、ポールソン氏と同じくGS出身の、カシュカリ財務次官補。

対するは個人的に胡錦濤主席の後継者と予想する、王岐山副首相。

相手が上海(江沢民派)でなければ、GSにとって戦略経済対話もへちまもないです。


因みに「戦略」と言うのは、日米中を問わず、「特定の個人乃至は集団」と言うのが、政治学上の意味らしいです。

例えば、ポールソン(GS)と呉儀副首相(当時、当然江沢民閥)の関係は充分「戦略的」。

胡錦濤国家主席とその同志と、福田総理(当時)や麻生総理の関係は「戦略的互恵関係」。


話変わって、反語を得意とする中国民族は、「囁き」の達人でもあるのでしょうか。


つい最近まで1ドル=6.82人民元で「固まっていた」ドル人民元相場、ジワリと動き出して現在、1ドル=6.83人民元近辺。

大量の人民元を有価証券か何かで抱える「外人さん」、さぞ憂き身をやつしているでしょうね。

(続く)

by 4kokintou | 2008-11-20 22:38
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