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毛沢東が尊敬し、或いは手本にしていたと思われる中国史の偉人は、秦の始皇帝と清朝太平天国の乱の首謀者洪秀全で間違いないと思われます。
一部に明の洪武帝を推す声もありますが、それも正解としても、やはり前者の二人の方が重要度が高いと思われます。 始皇帝最大の業績とは何か。 当時の宗族階級をほぼ完璧に根絶やしにしたことです。 根絶やしが言い過ぎだとしても、壊滅的打撃を与えたことは確かです。 戦国七雄の内、己を除く六国を征服した秦は、その統治階級(=当時の宗族層)を悉く殺すか、奴隷かそれに近い身分に落としています。 周(東周)も秦が最終的に滅ぼしましたが、時の王は庶民(二級市民)に落とされています。 楚の王子は羊飼いをしていました。 それを見出して反秦同盟の名目的盟主に祀り上げましたが、項羽は「邪魔だから」と言う理由であっさり殺しています、項家は楚の軍事系の家柄なのですが。 その意味で項羽も充分に「革命的」であり「下克上的」で、時代の空気を胸一杯に吸い込んでいます。 かつての主家を要らないからさっさと殺す、その意味では項羽も始皇帝の弟子であり、旧王族を復活させてはとの進言を一度は認めながら、張良の諫言を受け入れて取り止めた劉邦も「時代の子」と言えます。 ですから、秦の全国統一から漢楚の争いを経て、前漢の成立に至るまでに滅びたか、著しく地位を失った、或いは再び立ち直って歴史に登場することが出来なくなった、「秦の全国統一以前の宗族」は多数存在すると思われます。 そして、仮に文化大革命の真意が「宗族階級皆殺し」にあったとすれば、毛沢東は絶対、始皇帝を参考にしている筈です、これ以上の格好のサンプルはありません。 次に、今の中国で何故に太平天国の乱が高く評価されているのか、これは洪秀全が「毛沢東になり損ねた先駆者」であり、「革命の成功以外は瓜二つ」であるからです。 (続く) 追記 産経新聞によると、天安門事件に関する日本側教科書の記述について、中国側は記述そのものの削除を要求し、行き過ぎた反日教育に対する日本側の抗議に関しても、反日教育は行っていないと反論しているそうです。 日本の教科書を巡って中国が口を出す権利があるのか、そこまで認めた日本政府の思考回路についてはともかく、後者は簡単、中国側が正しいです、最早行っていない、それをすれば命取りになりますから、現政権の。 天安門事件(どっち天安門事件かは不明)はいずれも鄧小平が一枚噛んでいます、と言うか主役です。 いずれにせよ鄧小平は今、中国政府にとって「取り扱い注意」です。 勝手に鄧小平の偶像を頭の中に造らないで貰いたい、それが真意だと思います。 「教科書には載せられない真実」があるのです。 (続く)
by 4kokintou
| 2009-01-18 02:20
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