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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

「経緯」とは言いえて妙

経緯と言う言葉は「縦糸=経」と「横糸=緯」から成り立っていますが、特定の分野を時系列的に深く掘り下げると同時に、特定の出来事と前後して生じた目立たない事件にも目を配ることの必要性を、その僅か二文字で表現しています。

http://japanese.northeast.cn/system/2008/12/10/000094569.shtml
チベット族など少数民族が西蔵人大の中堅に(当初見出しは「中央政府はダライラマに対して充分粘り強い」)

http://japanese.beijingreview.com.cn/yzds/txt/2009-03/19/content_186205.htm
ダライラマの出生地――青海省の紅崖村


表向き、ダライラマは第一級の国家犯罪人ですが、その人物に対して「粘り強く」、しかも出生地を紹介してあげる必要なんて更々ないです。

ダライラマの方も「失望した」とか「信頼感が薄れつつある」と言った表現を用いていますが、換言すれば「希望を持って交渉相手を信頼している」と言う意思表示です。


それで、今回の中国側の答は簡単明瞭、「還って来いよ」。

条件を呑みなさい、半世紀ぶりの帰還を許すから、と言う中国現指導部の「正式回答」です。


勿論、お互い一筋縄では参りませんから、即時実現は有り得ませんが、一時帰国にしても可能性は「半々」とみておくのが正解と思います。

その時のサルコジの顔が観たいと言う、性悪な性格の持ち主は筆者だけでしょう。


http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090319AT2M1902119032009.html
金総書記の訪中、中国が4月15日以降で要請か

情報源が、誤報が多い韓国メディアなので多少眉唾ですが、テポドン飛ばした直後に来る訳が見越して、将軍様を招待しています。

お互いに唯一の軍事同盟国同士ですから、「ご招待」を断るにはそれ相応の理由が必要で、たとえ納得の行く理由があったとしても、「借り」になる訳です。

(続く)

by 4kokintou | 2009-03-20 10:59
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